ニュース

松竹、「吸血鬼ゴケミドロ」や、寅さんとも戦った「宇宙大怪獣ギララ」など4作を初BD化

吸血鬼ゴケミドロ
(C)1968 松竹株式会社

 松竹は、「あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション」のシリーズとして、和製ホラーの「吸血鬼ゴケミドロ」(SHBR-0264)、「男はつらいよ」の寅さんと戦ったこともある「宇宙大怪獣ギララ」(SHBR-0263)、「震える舌」(SHBR-0261)、「異人たちとの夏」(SHBR-0262)の4作品を12月3日に初Blu-ray化する。価格は各3,300円。

 「吸血鬼ゴケミドロ」(1968年)は、地球外生命体の吸血生物ゴケミドロが登場する映画。墜落した旅客機を舞台に、正体不明の吸血鬼の恐怖と、ぶつかり合う生存者同士の醜いエゴ、腹黒い政治家、当時のベトナム戦争を反映して盛り込まれた反戦メッセージ、世界が破滅へと向かっていくパンデミックなどが描かれる。

 「宇宙大怪獣ギララ」(1967年)は、「昆虫大戦争」(1968年)を手掛けた二本松嘉瑞監督による作品で、大船撮影所に特殊ステージを建造。フィルム合成などを研究して製作された、松竹初の本格的特撮作品。「男はつらいよ 寅次郎真実一路」では、夢のシーンで寅さんと戦う相手としても登場している。

 「震える舌」(1980年)は、少女と両親の闘病記を、「砂の器」や「八つ墓村」の野村芳太郎監督がホラー映画テイストで纏め上げた異色のカルト映画。当時5才の子役の圧倒的な演技も映画ファンの間で話題となった。BD化にあたっては、撮影監督の川又昻氏が監修したHDマスターから、新たに傷やホコリを修正するなど手を加えた最新のHDデジタルリマスター(2014)を使っている。

 「異人たちとの夏」(1988)は、第一回山本周五郎賞を受賞した山田太一の小説を、市川森一が脚色、大林宣彦監督が手掛けた怪談映画。第12回日本アカデミー賞2部門(脚本賞・助演男優賞)で最優秀賞、他11部門で優秀賞を獲得。毎日映画コンクール、ブルーリボン賞など、'88年度の映画賞を独占した。BD化にあたっては、撮影監督の阪本善尚氏が監修した、HDデジタルリマスター(2014)が採用されている。

宇宙大怪獣ギララ
(C)1967 松竹株式会社
震える舌
(C)1980 松竹株式会社
異人たちとの夏
(C)1988 松竹株式会社

プレゼントキャンペーンも実施

 DVDも含めた「あの頃映画」シリーズに関連したプレゼントキャンペーンも11月28日から12月18日まで実施されている。特設サイトのアンケートに答えると、抽選で好きな「あの頃映画ブルーレイ」1本(10人)、松竹カレンダー2015(壁掛け5人/卓上型10人)がプレゼントされるというもので、今後BD化を希望するタイトルのリクエストや、旧作映画を新しい世代により知ってもらうためのコメントなども作品毎に募集している。詳細は特設サイトを参照のこと。

Amazonで購入
吸血鬼ゴケミドロ
Blu-ray
宇宙大怪獣ギララ
Blu-ray
震える舌
Blu-ray
異人たちとの夏
Blu-ray

(山崎健太郎)