ニュース
パイオニア、ビート再現性と遮音性を高めたDJヘッドフォン最上位機「HDJ-2000MK2」
(2015/1/22 18:05)
パイオニアは、DJヘッドフォンの最上位モデル「HDJ-2000MK2」を3月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37,000円前後。カラーはブラック(K)とシルバー(S)を用意する。なお、同社は3月2日をもって、DJ機器事業を PDJホールディングス(PDJHD)に譲渡。今回の新モデルを含むDJ機器の製造と販売は、PDJHD傘下のPioneer DJが行なう。
'08年に発売した「HDJ-2000」の後継モデル。プロDJに対してヒアリングを行ない、DJ用途で必要とされる音質を実現したという。また、長時間のDJプレイでも疲れにくい装着性と、堅牢性も追求している。ハウジング部分が90度回転するスイベル機構も装備。
38μm厚の振動板(従来モデルは35μm)と、低域から高域までバランス良く音を再現するために巻き幅と巻き回数を最適化したボイスコイル、高磁力マグネットを採用した大口径50mmドライバユニットを搭載。これにより、ダンスミュージックのビート(バスドラムやシンバルのリズム)を明瞭に聴き取れるとしている。また、ヘッドフォン内の制動材を厳選し、イヤーパッドを密閉縫製化。中高域の微妙なニュアンスもクリアに再現するという。
新たに小容積のチャンバー(空気室)を設けたことで、300~1,600Hzの中低域における外部からのノイズに対する遮音レベルを従来モデルのHDJ-2000に比べ、約7dB向上。クラブのフロア内で流れる大音量の音楽の中でも、曲をモニタリングしやすいという。出力音圧レベルは107dB/mW、再生周波数帯域は5Hz~30kHz。最大入力は3,500mW、インピーダンスは32Ω。
装着性も改良。ヘッドバンドが接する面積を従来モデルに比べ増やすことで DJプレイ中のヘッドフォンのずれを防いでいる。また、ヒンジやハンガー部分には軽量で堅牢なマグネシウム合金を採用する。イヤーパッドにはフィット性の高い低反発ウレタンを使用。肌に直接触れるイヤーパッドとヘッドパッド表面には、肌触りが良く柔軟性のある合成皮革プロテインレザーを使い、長時間でも安定して快適に装着できるという。
ハウジングは、片耳モニターが行なえる90度回転機構を採用し、片耳での聴き取りや、肩に押し付けての聴き取りなど対応。不意の回転や、折りたたみを防ぐクリック機構を備えている。ブラックモデルはハウジングカバーにブラスト加工を、シルバーモデルはスピン加工を施している。
ケーブルは着脱式で、長さ1.2mの片出しカールケーブル(伸長時約3m)と、1.6mのストレート編み込みシースの2本を同梱。ヘッドフォン側の端子はMini XLR。プラグは金メッキのステレオミニ。金メッキ仕様の標準プラグアダプタとヘッドフォンケースが付属する。ケーブルを除く重量は298g。