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DSD対応の音声編集ソフト「Sound it! 8」。特定の音にフェクトを掛けるF-REX採用
(2015/2/25 19:23)
インターネットは、DSDファイルの入力にも対応したサウンド編集ソフト「Sound it! 8 Premium for Windows」を3月19日に発売する。価格は、パッケージ版が16,800円、ダウンロード版が12,000円。対応OSはWindows Vista/7/8/8.1。試用版もダウンロード提供している。
音楽制作向けの編集ソフトで、新機能としてDSD 64(2.8MHz)とDSD 128(5.6MHz)の読み込みと保存に対応。ファイルはDSDIFF(.dff)/DSF(.dsf)/WSD(.wsd)をサポートする。DSDファイルの読み込み時に192kHz/24bitのWAVに変換され、DSDIFF/DSF/WSDの2.8MHzまたは5.6MHzで保存できる。DSFファイル利用時はアルバムアートワークやタイトル、アーティスト、アルバム、コメント、西暦、トラック番号、ジャンル、作曲者名、著作権のタグ情報も設定可能。なお、DSDIFF/WSDでは設定できない。
また、新たにVSTプラグインエフェクトの「F-REX」も搭載。定位と周波数で表示するハーモニックウインドウ内の特定領域を選択すると、その領域の内側と外側を独立してボリュームやパン、エフェクト(コンプレッサー、リバーブ)の調整が可能。これにより、特定の楽器やボーカルのキャンセル、定位の変更、ノイズのキャンセルなどが行なえる。
複数ファイルに対して同じ条件の処理を一括で行なえるバッチ処理に、エフェクトを追加。ミキサーで設定したエフェクトをバッチ処理に反映できる。ゲイン、ノーマライズ、オートレベル、フォーマット変更、フェードイン、フェードアウト、ファイル変換、ミキサーを設定可能。また、選択範囲のカット&ペースト時に、接続箇所で発生するノイズを軽減するため、クロスフェード処理してつなげることも可能になった。
CD作成も可能。新たに搭載したSPTI(SCSI Pass-Through Interface)により、プリギャップ(曲間)や、曲間のクロスフェードも設定でき、オートレベル機能で曲ごとにバラつきのある音量や音圧の自動調整、グラフィックイコライザによるサウンド調整などを行なってCDを作成できる。なお、SACDの作成には対応しない。
そのほか、新たにVST3をサポートしたほか、64bit版OSにもネイティブ対応した。DSDやWAV以外の対応フォーマットはMP3/AAC/Ogg Vorbis/WMA/FLACなど。ムービーファイルの音声トラックの読み込み/編集や、アートワークつきPodcast用コンテンツ作成、ACIDファイル作成などにも対応する。
発売に合わせて、2月1日以降に「Sound it! 7 Premium」を購入したユーザーに対するSound it! 8 Premiumへの無償アップグレードキャンペーンも実施。パッケージ版/ダウンロード版どちらも対象で、レシートや必要事項を添えて郵送すると、発売日の3月19日以降に最新バージョンが提供される。応募の詳細は同社サイトで案内している。