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米Apple、今秋の新OSから新ソフトウェアデザイン「Liquid Glass」導入
2025年6月10日 03:38
米Appleは現地時間6月9日に開幕した開発者向け会議「WWDC25」のなかで、今秋提供予定の新OS「iOS 26/iPadOS 26/macOS Tahoe 26/watchOS 26/tvOS 26」の概要を発表し、この新OSから新しいソフトウエアデザイン「Liquid Glass」を導入すると明らかにした。
Apple Vision Pro用のOS「visionOS」の奥行きと立体感にインスパイアされたという新デザイン。新素材のLiquid Glassは半透明で、現実世界のガラスのような挙動をするといい、「周囲の環境を反射・屈折させながら、ダイナミックに変形してコンテンツに焦点を当て、コントロール、ナビゲーション、アプリアイコン、ウィジェットなどに新しいレベルの活力をもたらす」としている。
このLiquid Glassはボタンやスイッチ、スライダー、テキスト、メディアコントロールといった小さな要素から、アプリをナビゲートするタブバーやサイドバー、ロック画面、ホーム画面、通知、コントロールセンターなどでも導入される。
あわせて外観モードには従来の「ライト」と「ダーク」に加え、アプリアイコンなどがガラスのように透けて表示される「クリアルック(clear look)」が追加される。生成AI「Apple Intelligence」も強化される。
そのほか新OSでは各種アプリも刷新。iPhone向けのiOS 26では、カメラアプリがシンプルになり、アプリ下部に「VIDEO」と「PHOTO」の切り替えボタンを表示。ここをスワイプすることでスローモーションやシネマティックといったモードに切り替えられる。
動画モード時は画面上部には解像度やフレームレートが表示され、ここから設定を変更できる。
ミュージックアプリでは歌詞の翻訳機能と、発音表記機能が登場。DJのようなミックスを加えて、次の曲へシームレスに移動する「AutoMix」も利用可能になる。そのほか、アプリのホーム画面に、好きなアーティストやアルバム、プレイリストをピン留めして、素早くアクセスできるようになる。
iPad向けのiPadOS 26では、新しいマルチタスク機能「ウインドウシステム」や写真やPDFなどを素早く確認できる「プレビューアプリ」が導入されるほか、ビデオ会議アプリなどの音声を録音できる「ローカル収録」機能が登場する。
ローカル収録では通話終了後に音声ファイルやビデオファイルを共有可能。「ほかの参加者の音声のエコー除去により、ユーザーの声が前面の中央に保たれるため、ユーザー側での会議のクリアな録音が可能」という。
バックグラウンド機能も強化され、動画編集アプリで動画を書き出しながら、別のアプリで作業することも可能になる。