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“超薄板ガラス振動板”搭載スピーカーとイヤフォン、OTOTEN 2025で体験可能
2025年6月10日 11:29
台湾のガラス加工メーカー Glass Acousticは、日本電気硝子と共同開発した超薄板ガラス製振動板を、6月21日、22日に東京国際フォーラムで開催されるオーディオイベント「OTOTEN 2025」に出展。振動板だけでなく、デスクトップスピーカーやイヤフォンでの試聴体験もできるようにする。
日本電気硝子の超薄板ガラスを、GAITが3D成形することで生まれた新素材の振動板。超薄板ガラスは、窓ガラスやコップに使われる一般的なガラスとは機能や性質が全く異なる素材で、折りたたみスマートフォンのディスプレイなどに採用されている高品質な特殊ガラス。
振動板に採用すると、紙や金属などの既存素材に比べて音の立ち上がりが速く、音が鮮明にクリアに届くという。
また、素材自体に固有音が少なく(内部損失が高い)、音の立ち下がりが速いため音に歪みが少ない。軽くて振動しやすく繊細な音のニュアンスを正確に表現できる。ガラス表面を特殊な化学処理で強化しており、重低音の激しい振動にも耐える、温度や湿度などの環境変化に強く、経年劣化しにくいなどの特徴もあるという。