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驚異の個人最適化と、MEMS+独自ドライバが生み出した、NUARL“新時代TWS”「Inovatör」を聴く

Inovatör

イヤフォンと言えば、“完全ワイヤレス(TWS)”を指す時代になりつつある。以前は「ケーブルが無くて便利だが、音質や優先イヤフォンに劣る」という評価だったが、各社が切磋琢磨した結果、「もう有線イヤフォンいらないのでは?」と思える音質の製品も登場。その決定版の1つと言えるのが、NUARLブランドの最上位TWS「Inovatör(イノベーター/正式表記はoの上にウムラウト)」だ。

写真を見て「え、これってカスタムIEMじゃないの?」と思う人も多いだろう。実際、このInovatörは多くの工程をハンドメイドで作っているほか、内部もダイナミックドライバーに加え、注目の新方式ドライバーであるMEMSスピーカーも搭載。さらに、各ユニットを個別のDACアンプで駆動するなど、ハイエンドなカスタムIEMにも負けない、手間とこだわりが詰め込まれた、「そこまでやるか」的なイヤフォンになっている。

さらに、ハイエンドTWSでは珍しく、信号処理を積極的に行なっているのもInovatörの特徴だ。Audiodo(オーディオドゥ)が手掛ける「Personal Sound」という技術を用いて、他社のイヤフォンとは一味違う、ハイレベルな再生音の“個人最適化”もできる。かなりてんこ盛りなTWSになっている。

そのぶん、価格は82,500円とTWSとしては高価だ。だが、結論を先に言うと、音を聴けばすぐ「ああ、今までのTWSとは次元が違う」と実感できる、“新時代のTWS”を体現したものになっている。

これがTWS?というクオリティ

中身の前に、外観を見ていこう。

通常モデルのBlack Starlight

通常モデルのカラーはBlack Starlightだが、5月23日に全世界200セットの限定カラーとして「Burgundy Red(バーガンディー・レッド)」が発売される。「王のワイン」として知られるフランス・ブルゴーニュ地方の赤ワインの色からインスパイアされたというカラーだ。

全世界200セットの限定カラー「Burgundy Red」

濃い赤色で、光が少ない場所で見ると一瞬黒色にも見える。だが、光が当たると鮮やかで深みのある赤が浮かび上がり、確かにワインのよう。その中にキラキラとしたラメが光るのも上質感がある。

光を当てないと黒っぽく見えるのだが、光を当てると深みのある赤が浮かび上がり、ラメが煌めく

筐体は3Dプリントで作られているが、この滑らかな光沢を生み出すために、職人が1つ1つ工具を使ってつなぎ目をヤスリがけし、全体を丁寧に磨いて仕上げているそう。それゆえ、1日に1、2台しか作れず、また、同じ模様はこの世に2つとないそうだ。

筐体とフェースプレートをつなぎ合わせた、磨く前の状態
工具やヤスリを使い、丁寧に磨いて仕上げていく
左右の絵柄が揃わなくてボツになるパーツも大量に出るそうだ

実物を眺めても、とてもTWSとは思えない、オーダーメイドのカスタムIEMのような雰囲気で、「そりゃ高価なわけだ」と納得感がある。

完成した状態。筐体のつなぎ目はまったく見えない

中身の凝り具合も半端ではない。

高域用と低域用に個別のドライバーを搭載するデュアルドライバー構成なのだが、一般的なイヤフォンは帯域を分割するためにネットワークを内蔵する。これが必要悪でもあり、クロスオーバー歪みなどが音質低下の原因になる事がある。

そこでInovatörは、高域用、低域用それぞれのドライバーに、個別のDACアンプを搭載。独立して駆動・制御するバイアンプ駆動方式を採用している。これにより、ネットワーク素子を使わず、信号の劣化を防げるほか、各ドライバーをより細かく音質調整できるようにしている。

「バイアンプ駆動方式を採用している」と簡単に書いたが、イヤフォンでバイアンプ駆動というのは、そう簡単にできるものではない。パーツが増えるとコストも上昇するし、なにより、小さなイヤフォンの中にどうやってパーツを配置するにも技術力が必要だからだ。

内部構造

駆動するドライバーにも特徴がある。高域用のユニットはMEMSスピーカーを使っている。これは、非常に小さな薄い箱のようなもので、その箱の上にある両開きの蓋がパタパタと動いて音を出す。蓋はシリコンとピエゾアクチュエーターで作られており、電圧をかけると動く仕組みだ。

BAドライバーと比較しても、より繊細な超広域を再生する性能を持つが、MEMSスピーカー最大の特徴は、パソコンのCPUなどと同様に、シリコンウェハーで作れる半導体であるという事。非常に小さく作れるほか、出来上がったMEMSスピーカー1つ1つの、周波数特性や感度など、性能のばらつきが少ないという利点も大きい。

低域を担当するのは、NUARL独自のダイナミックドライバー「NUARL DRIVER [N8]v4」だ。

Inovatörのために、新たに開発されたドライバーで、振動板には8mm径のLCP(液晶ポリマー)を使っている。小口径ながら、優れた低域再生能力を実現しているそうだ。

さらにユニークなのが、このダイナミックドライバーとMEMSスピーカーを、同一音軸上に配置している事。こうすることで、マルチドライバー構成に発生しやすい位相ズレを抑えているわけだ。

これらのユニットをアルミ合金鍛造の筐胴に収める事で、不要な共振を抑えている。

アルミ合金鍛造の筐胴の中にユニットを収めている

Bluetoothは5.3準拠。対応コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、aptX Losslessに加え、LDAC、LC3もサポートする。ハイエンドTWSらしい、充実ぶりだ。

充電ケース

ユーザーの聴覚に合わせた音に最適化「Audiodo Personal Sound」

イヤフォン部分もこだわりが詰まっていたが、それに負けない注目機能が「Audiodo Personal Sound」だ。

いわゆる“個人最適化”機能で、ぶっちゃけ、最近のTWSでは珍しくない機能になりつつある。ただ、Inovatörが違うのは、その最適化の中身だ。

詳細は以前記事にも掲載しているが、スウェーデンのAudiodoという会社が開発した「Personal Sound技術」を使っている。

一般的な最適化では、低い音から高い音まで、テスト音が流れ、ユーザーがどこまで聴こえるかを測定。それに合わせて再生音を補正する。AudiodoのPersonal Soundもそれは同じなのだが、さらに音響心理学も取り入れた研究開発の成果を盛り込んでいるのが特徴だ。

人間は、耳だけで音を聞き分けているように思いがちだが、様々な人の“声の違い”を聞き分けられるように、音の認識には人間の心理も複雑に影響している。そうした影響も加味した補正を行なっているそうだ。

さらに、音量により変化する聴覚特性に合わせたリアルタイム補正や、聴覚テストの精度向上、テストの際に医学的な根拠に基づいた周波数帯域(250Hz~8kHz)を使っている事、テストに使う信号を、アプリから送信せず、イヤフォン側に内蔵する事でコーデックの影響を受けないようにするなど、かなり凝った最適化技術になっている。

Inovatörは、このPersonal Soundで最適化する事を前提に作られたイヤフォンと言って良い。その証拠に、スマホアプリ「NUARL do」を起動すると、まず、Personal Soundで「音質最適化をしてね」というメッセージが表示される。

初回起動で音質最適化をするよう促される

実際に最適化してみよう。

アプリの画面に、静かな場所で測定を行なうように表示されるので、部屋の窓を閉め、エアコンもOFFにして測定を開始。まず左耳から、周波数の異なる測定音が流れ、それが聴こえたら画面の「聴こえる」をタップ、聴こえなかったらそちらをタップするという流れだ。

最初は楽に聴こえていた測定音も、周波数が変わるとどんどん聴こえにくくなる。「かすかに聴こえるかな?」というレベルまで聴こえにくくなるので、測定は本当に静かな場所でやった方が良い。常にノイズが多い部屋の場合は、布団をかぶって測定しても良いだろう。

測定が完了すると、プロファイルとして名前をつけて保存できる。プロファイルは複数保存できるので、他の人に貸して、最適化を試してもらう事も可能だ。

最適化の効果は大きい。

音楽を聴きながら、最適化ON/OFFを切り替えられるのだが、ONにすると、音のコントラストが深くなり、ベースやボーカルの音像がクッキリと見えやすくなる。さらに、定位もシャープにビシッと決まる。ベースの低音もより深く、高域の抜けも良くなる。

単に「低音がパワーアップした」とか、単純な変化ではない。Personal Soundでは、一般的な聴覚補正技術のような“聞こえ難い周波数帯域を持ち上げる”のではなく、使用する製品が本来持っている音質が正しく感じられるように独自のアルゴリズムを用いて再生音を補正しているとのこと。左右の聴覚差や音量による聴覚の変化にも合わせてダイナミックに補正しているそうだ。

効果の出方は人によって異なると思うが、私の場合は、据え置きのオーディオで例えるなら、「スピーカーのセッティングを追い込んで定位が良くなった」とか「ケーブルをグレードアップして音のコントラストが深くなった」とか、そういう変化に似たものを、イヤフォンの最適化で実感できた。

イコライザー調整でありがちな、「低音がモリモリに増えた」とか「高域がカリカリになった」というような、派手な変化ではない。だが、音楽のニュアンスや、空気感が、音場の広さといった大事な部分が聴き取りやすくなるため、どんな音楽を聴いても「最適化ONの方がいいな」と感じられる。

派手な機能は最初はおもしろいものの、結局使わなくなる事が多いものだが、Personal Soundの最適化は、一度聴けばもうOFFにする理由が見当たらないというレベルで常用したくなる変化だ。

音を聴いてみる

では、最適化した状態で音楽を本格的に聴いていこう。スマホは「Pixel 9 Pro XL」を使い、コーデックはLDACを使用した。

「ダイアナ・クラール/月とてもなく」を再生する。

冒頭のアコースティックベースの低音は「ズズン」と深く沈み、肉厚たっぷり。張り出しも強いが、それでいて余分な膨らみが無く、タイトさも兼ね備えている。非常に美味しい低音だ。独自のダイナミックドライバー「NUARL DRIVER [N8]v4」の実力の高さを感じると共に、内部に搭載されているバックチャンバー「HDSS」(High Definition Sound Standard)の効果も感じる。

これは、筐体内のバックチャンバーに、ETL(EMBEDDED TRANSMISSION LINE)と呼ばれるモジュールを内蔵。ドライバの背面で発生する音の流れを、ETLが吸収かつ整流させ、クリアな音にするという技術だ。

ボーカルが入ってくると、中高域のリアルな描写に驚く。歌い出す直前に「スッ」と息を吸い込むかすかな音まで描写され、口の開閉が目に浮かぶほどのリアルさにドキッとする。この高精細な描写は、MEMSスピーカーの効果だろう。

個人的に、MEMSスピーカーの利点と感じるのは、非常に高精細でハイスピードな描写力がありながら、音にクセが無い事だ。通常、マルチドライバーのイヤフォンでは、BA(バランスド・アーマチュア)が高域に使われることが多いが、BAは高解像度な反面、金属質な響きが音に乗るなど、少しクセがある事が多い。MEMSスピーカーはそうしたクセが無く、ナチュラルな音だ。

ただ、MEMSスピーカーの使いこなしが簡単かというと、そうではない。

単に、高精細でハイスピードなサウンドなMEMSスピーカーと、ダイナミック型ドライバーを組み合わせただけでは、音の肉厚さに大きな違いがあるため、「方式の違うユニットである事」がモロにわかってしまう。簡単に言えば「低域は肉厚で重厚な音、高域はハイスピードで薄い音」で、混ぜる前のカルピスみたいな音になってしまう。

Inovatörが凄いと感じるのは、方式の異なるドライバーを使っているのに、全体としての音の“まとまりが良い”事だ。中高域の音は薄味にならず、ボーカルの音像や、伸びやかな女性の歌声にもちゃんと厚みが感じられる。それでいて、MEMSスピーカーの、キレ味鋭いシャープな描写力も備えている。

ゆったりと音楽を聴く事もできるし、シンバルやギターの弦の動きなど、細かな部分に注意を向けると、その微細な音もしっかりと聴き取れる。非常に良くできたイヤフォンだ。しばらく聴いていると、異なる方式のドライバーを搭載している事を忘れて、音楽そのものに集中できる。2つのドライバーを同一音軸上に結合した事が、この“まとまりの良い音”を生み出しているのだろう。

低域から高域まで、バランスが良く、色付けの無いサウンドのイヤフォンに仕上がっているので、ロックからクラシックまで、どんな音楽でも対応できる。

「米津玄師/KICK BACK」のような疾走感のあるロックでは、ドラムとエレキギターが、鋭く、深く低音を刻みつつ、空間に散らばるSEは超高解像度で描写され、全てを余すこと無く聴き取れる。

同じく米津玄師の「Plazma」も聴いたが、コーラスとSEの高域が、今まで聴いたことがないほどシャープで、思わず笑ってしまう。こんなにシャープなのに、エッジを無理に強調したわけではないので、耳が痛いとは感じない。MEMSスピーカーの性能の高さを改めて実感する。そして、こんなにシャープな高域と組み合わせて、違和感なく音楽を聴かせるベースのトランジェントの良さにも驚く。Inovatörのサウンドの真の立役者は、MEMSスピーカーについていける、独自のダイナミックドライバーの方かもしれない。

音場が広く、描写が精密なのでクラシックも聴ける。

ヴァイオリンの神尾真由子「バッハ:パルティータ 第1番」を聴いてみると、弦の1本1本が震える様子まで見えるような、圧倒的な解像度だ。こんな音を、他のTWSで聴いたことがない。

モントリオール交響楽団による「死の舞踏~魔物たちの真夜中のパーティ」から「サン=サーンス:死の舞踏 作品40」も再生すると、音楽が始まる前から凄い。観客の小さな咳払いや、物音がホールに響くかすかな音で、ホールの巨大さがしっかりとわかる。イヤフォンと思えない、開放型ヘッドフォンを聴いているかのような空間描写だ。

なお、InovatörはカスタムIEMのような形状で、密閉度が高く、パッシブの遮音機能が高いため、装着しただけで外部の騒音はかなり聞こえなくなる。これに、ハイブリッド・アクティブノイズキャンセリング機能を組み合わせて、静かな環境でのリスニングが可能だ。このため、ANCの効果自体はそれほど強力ではない。ただ、ANCは強くすると音質にも影響を与える機能なので、“あくまで音質重視”というInovatörの姿勢が伝わる部分でもある。

空間オーディオで“ホームシアターイヤフォン”にもなる

先日のアップデートにより、空間オーディオ機能が追加されたので、これも使ってみよう。ちなみにこの空間オーディオ機能も、Audiodoの「Audio Sphere」という技術を使ったもので、音源の形式に関わらず臨場感を再現できるという。2chの音楽再生でも使えるわけだ。

イヤフォンのファームウェアをv0.3.0以上と、専用アプリ「NUARL do(バージョン1.1)」の組み合わせで利用できる。アプリには空間オーディオのモードとして「LOW」「MID」「HIGH」が用意されており、好みのものを選択できる。

専用アプリ「NUARL do(バージョン1.1)」

Audiodoによれば、空間オーディオを実現するAudiodo Audiosphereは、フィードバックディレイネットワーク(FDN)を使い、本物の部屋のインパルス応答をエミュレートした人工残響を生成する技術だという。

つまり、“その音楽を、部屋の中で再生した時の残響がどうなるか”を仮想的に再現し、イヤフォンから再生する事で、イヤフォンリスニングよりも広がりのある、“部屋の中で音を流している気分”にさせてくれるわけだ。

「イーグルス/ホテル・カリフォルニア」のライブバージョンを聴きながら、3モードを切り替えてみたが、これが面白い。

空間オーディオOFF状態
空間オーディオ「LOW」

まず空間オーディオOFF状態から、空間オーディオ「LOW」に切り替えると、頭内定位が緩和され、頭の中心にあったドン・ヘンリーのボーカルが、ふわっと広がり、頭のまわりから聴こえてくるように感じられる。ギターの響きが広がる範囲も広くなり、開放的な気分で音楽が聴ける。イヤフォンの閉塞感が苦手という人にも有効な機能だろう。

空間オーディオ「MID」

「MID」に切り替えると、ギターやボーカル、コーラスの響きが広がる範囲がさらに広大になり、奥の空間に消えていく様子が見える。今までは部屋の中で聴いていたのに、急に屋外にワープしたような感覚だ。これはライブ録音の曲には最適だろう。

空間オーディオ「HIGH」

では「HIGH」にすると、もっと屋外っぽくなるのか?というと、ちょっと違う。確かに空間は広いのだが、遠くの壁に反響している音が聴こえるので、“部屋が超巨大になった”ようなサウンドになる。例えるなら「自宅が映画館サイズになった」感じだろうか。

これは音楽よりも、映画にマッチする。Netflixアプリを立ち上げ、映画「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」から、ローマでのカーチェイスシーンを再生すると、追ってくる車の地鳴りのようなエンジン音や、地面で鳴るタイヤの悲鳴などが周囲から押し寄せてくる。そして、それよりも奥から、重厚で緊迫感のあるBGMが響いてきて、心拍数が上がる。これはもう“ホームシアターイヤフォン”と言って良いハマり具合だ。ゲームをプレイする時なども、「HIGHT」モードがマッチするだろう。

どのモードを選んだ時にも感じたのは、空間の広がりに違いはあるが、音楽的なバランスは崩れないということ。例えば、高域がぼやけて不明瞭な音になったり、風呂場で再生しているような響きばかりが多くなって音楽がわからなくなるような事もない。どのモードを選んでも、音楽や映像の音がしっかりと楽しめるサウンドになっているのは好印象だ。

アコースティックな技術とデジタル技術の極地

音質もそうだが、デザインも含めて、使っていると「ハイエンドな完全ワイヤレスイヤフォンを聴いている」というよりも、「ハイエンドな有線IEMを聴いていると思ったらケーブルが無かった」という感覚になるイヤフォンだ。

搭載するダイナミックドライバー、MEMSスピーカー、それらを駆動する個別のアンプ、そして職人の手作業で仕上げられる筐体といった、イヤフォンとしてのベーシックな部分に注力する一方で、個人最適化の「Personal Sound」や空間オーディオなど、信号処理も積極的に行ない、究極の音質や音場を追求しようという姿勢は、最新の完全ワイヤレスならではの挑戦といえる。

アコースティックな技術と、信号処理などのデジタルな技術、その“どちらか”ではなく、両方を高い次元でバランスする事で誕生した次世代のイヤフォン。聴いたあとで「なるほど、だからInovatör(革新者)か」と実感できるモデルだ。

山崎健太郎