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微速度撮影や感度自動制御など動画機能高めた「D7200」。ニコン一眼レフ初のNFC

 ニコンは、ニコンDXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ「D7200」を3月19日に発売する。DXフォーマット機で初となる微速度撮影機能を搭載するなど、多彩な動画撮影機能を搭載。価格はオープンプライスで、ボディ単体の店頭予想価格は14万9,000円前後。

18-300 VRスーパーズームキット

 レンズキットも用意しており、店頭予想価格は「D7200 18-140 VR レンズキット」(AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR付き)が18万9,000円前後、「D7200 18-300 VR スーパーズームキット」(AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR付き)が22万4,000円前後、「D7200 バッテリーパックキット」(バッテリパック MB-D15付き)が16万5,000円前後。

 Fマウントを採用したレンズ交換式一眼レフ。センサーはDXフォーマットで、有効画素数は2,416万画素。常用ISO感度域は静止画、動画どちらもISO 100~25600。光学ローパスフィルターレス仕様で、「2,416万画素の解像力とNIKKORレンズの描写力を最大限発揮する」としている。

 動画撮影機能は、1080/30pに対応。1.3Xのクロップ撮影時は、1080/60pまでの撮影が可能。MPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で記録する。音声はリニアPCM。なお、最長記録時間は29分59秒(設定によっては20分、10分)。

 上位機種に迫る多彩な動画撮影が可能。DXフォーマットモデルでは初の微速度撮影に対応しており、雲の流れや星の動きなどを、時間を凝縮してドラマチックに再現する動画がカメラ内で簡単に生成可能。露出の平滑化機能も備え、明るさが大きく変化するシーンでも、絞り優先オートなどで自動的に露出を合わせながら、チラツキを抑えて撮影できる。

 Mモードで動画撮影する際に、感度の自動制御が可能。暗い廊下を抜けて明るい屋外へと至るシーンを1カットで撮影するような場合、マニュアル露出でシャッタースピードと絞りを固定し、感度の自動制御で適正露出が得られる。感度が高くなりすぎないように上限感度(ISO 200~25600)を設定する事も可能。

 他にも、白トビをチェックする「ハイライト表示」が動画撮影中でも利用できたり、動画撮影時の使用頻度の高い機能を集めた「動画撮影メニュー」を、独立したメニューとして用意。ホワイトバランスやピクチャーコントロールなどを、静止画とは別に動画専用で設定できるようになっている。

 音声は内蔵ステレオマイクで収録。感度レベルをヘッドフォンでモニターしながら動画撮影中に調整できる。録画シーンに応じて「音声帯域」の設定もでき、風切り音低減機能も用意。別売のマイク「ME-1」を使うこともできる。

 HDMIミニ(Type C)出力も備え、カメラの液晶モニタと外部モニタに映像を同時出力可能。映像を大画面でチェックしたり、ライブビューの映像を非圧縮でHDMIビデオレコーダで録画するといった使い方も可能。

 上位モデル「D750」と同じ「アドバンストマルチCAM 3500IIオートフォーカスセンサーモジュール」を採用した、51点AFシステムを搭載。フォーカスポイント数は前機種と同じながら、低輝度環境下でのAF性能が飛躍的に向上したという。

 さらに画像処理エンジン「EXPEED 4」と、バッファメモリの容量拡大により、連続撮影時の撮影可能コマ数を増加。撮像範囲がDX時は約6コマ/秒、1.3Xのクロップ撮影時は約7コマ/秒で、JPEGで100コマまでの連続撮影が可能。14bitのロスレスRAWでも、DX時18コマまで連続撮影できる。AFの進化と合わせ、連写に強いカメラとなっている。

 無線LAN機能も内蔵。ニコンのデジタル一眼レフで初めてNFCもサポート。対応するスマートフォンなどと、タッチするだけで連携。静止画のリモート撮影や、撮影データをスマートフォンに転送する事も可能。別売のGPSユニットと無線LANで連携する事もできる。無線LAN連携用に、iOS/Android向けに無料アプリ「Wireless Mobile Utility」を用意する。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXC。外形寸法は135.5×76×106.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体のみで約675g、SDカードやバッテリを含めて約765g。

(山崎健太郎)