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Pioneer DJ、新同軸ユニット採用のスタジオモニタースピーカー「RM-07」
(2015/4/14 18:29)
Pionner DJは、ニアフィールドの音楽制作に特化したアクティブ型のモニタースピーカー「RM-07」、「RM-05」を6月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はRM-07が82,000円前後(1本)、RM-05が67,000円前後(同)。
TAD Labのスピーカー開発で培った技術を元にした新開発の点音源同軸ドライバーや、高解像度50kHzツィーターなどを搭載し、音源の高解像度化に対応した楽曲制作が行なえるというスタジオモニタースピーカー。
RM-07とRM-05の違いは、ウーファー径や外形寸法。RM-07は6.5インチ、RM-05は5インチのアラミド繊維ウーファーを採用している。同軸ドライバーのため、ウーファの同軸上に、50kHzまで対応した1.5インチのアルミニウム「HSDOMトゥイーター」を配置。ウーファとツィータの音源位置を同軸上に揃えることで、ニアフィールド環境においても位相ずれを発生させず、音像定位が確認しやすいという。
TAD Labsのテクノロジを元に、ニアフィールド環境に合わせた新開発ウェーブガイドを採用。指向性を正確に制御し、ユニット間の干渉を抑制するとともに、近くの壁などの反射の影響を低減する。
ボディは高剛性のアルミダイキャスト筐体を採用し、不要共振を排除。曲面のみで構成された「クリフカットラウンドフォルム」により、キャビネット表面における音の回析を抑制し、クリアな音質を実現するという。音響管を使用して、定在波を抑制するAFASTテクノロジーを筐体内部とポート部に採用。従来定在波抑制のために用いていた吸音材を削減し、内部容積を減らすこと無く、定在波の除去を行なえるようになり、ウーファー帯域のエネルギーロスも抑制したという。
フロントバスレフ方式の採用により、壁などの反射の影響を抑え、設置性を向上。バスレフの開口部には、「アドバンストGrooveテクノロジー」を採用し、空気抵抗を減らすことで、低域音を前面にスムーズに放射。クリアな低音再生を可能とした。Low/Mid/Highの3バンドのイコライザも搭載している。
RM-07/05のいずれも新開発のABクラスバイアンプを採用。4Ω時の定格出力はRM-07がLF100W/HF50Wの合計150W、RM-05がLF50W/HF50Wの合計100W。専用設計の高効率トロイダルトランス電源の採用により、歪みや濁りのない音を実現するという。入力端子はバランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×1。
RM-07のクロスオーバー周波数は1.6kHz、最大音圧レベルは109dB SPL。再生周波数帯域は40Hz~50kHz。消費電力は195W(待機時0.3W以下)。外形寸法は244×260×337mm(幅×奥行き×高さ)、重量は12.3kg。
RM-05のクロスオーバー周波数は1.7kHz、最大音圧レベルは104dB SPL。再生周波数帯域は45Hz~50kHz。消費電力は142W(待機時0.3W以下)。外形寸法は203×225×281mm(幅×奥行き×高さ)、重量は9.3kg。
Pioneer DJは、パイオニアが手がけていたDJ関連事業を投資ファンドのKKRに譲渡し立ち上がったDJ機器や業務用オーディオ機器製造/販売、サービスの新会社。