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TVの3月出荷は123.5%。映像機器が9カ月ぶりのプラス

'14年度の電子機器出荷金額は4年連続のマイナス

 電子情報技術産業協会(JEITA)は22日、2015年3月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。3月の電子機器の出荷金額は前年同月比93.7%の1,262億円で、12カ月連続のマイナス。内訳は、映像機器が同100.4%の632億円で9カ月ぶりにプラスに転じた。音声機器は同65.5%の60億円で4カ月連続のマイナス。カーAVC機器は同91%の570億円で11カ月連続のマイナス。

 また、2014年度計(2014年4月~2015年3月)は1兆2,822億円(前年比89.1%)で、4年連続でマイナスとなった。各分野の2014年度計については、映像機器が6,551億円(前年比91.1%)で4年連続のマイナス。音声関連機器が824億円(同77.2%)で9年連続のマイナス。カーAVC機器は5,446億円(同88.7%)で2年ぶりのマイナスとなった。

民生電子機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 3月の薄型テレビの出荷台数は、前年同月比123.5%の62万7,000台。このうち、4K対応テレビは4万4,000台で、薄型テレビ全体に占める割合は7%。インターネット動画対応は30万6,000台(前年同月比122.5%)。3D対応は6万3,000台(同83.8%)で、テレビ全体における割合は10.1%。

 サイズ別では、29型以下が同130.9%の23万6,000台、30~36型が同125.2%の20万台、37~49型が同107.2%の12万台、50型以上は同127.3%の7万2,000台。構成比は順に37.6%、31.8%、19.2%、11.4%。2月分の実績と比較すると、29型以下の小型モデルだけでなく、30型以上の中型~大型モデルも増加している。

 BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比80.8%の22万台。内訳は、BDレコーダが同91.3%の19万台、BDプレーヤーが同46.7%の3万台。DVDビデオは同53.3%の4万2,000台。ビデオカメラは同78.9%の10万3,000台。

 ラジオ受信機は前年同月比82.3%の13万台で、3カ月ぶりのマイナス。ICレコーダが11万7,000台(同98.1%)で13カ月連続のマイナス。ステレオセットは同70.6%の3万台。スピーカーシステムは同50.4%の2万1,000台。ポータブルオーディオは同75.8%の8万8,000台。

 カーナビは前年同月比97.7%の61万9,000台で、11カ月連続のマイナスとなっている。

(庄司亮一)