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ソニー、“ハイレゾ台座”なシアターボード「HT-XT3」

実売7万円。エントリー2.1chモデルも

 ソニーは、テレビ下などに設置するボード(台座)タイプのHDMI搭載シアターシステム「HT-XT3」と「HT-XT100」を6月13日より発売する。HT-XT3はボード型の省スペースを活かしながらハイレゾやネットワークオーディオ対応のプレミアムモデルとして展開、HT-XT100は2.1chのスタンダードなシアターボードとして展開する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格はHT-XT3が7万円前後、HT-XT100が25,000円前後。

HT-XT100(左)とHT-XT3(右)

ハイレゾ台座「HT-XT3」

 テレビ下に設置できるシアターボードだが、サウンドバーの「HT-ST9/NT3」などと同様にハイレゾ音源再生に対応した2.1ch“ハイレゾ台座”。192kHz/24bitまでのWAV/FLACファイルをDLNAやUSBメモリ経由で再生できる。

HT-XT3
HT-XT3。前面グリルは取り外しも可能

 最高50kgまでのテレビ(サイズ目安は65型)を設置できる台座型のシアターシステム。強化ガラス天板の採用により高級感と耐久性を高めている。

磁性流体スピーカーを採用し、ハイレゾ対応。

 ユニットは18mmソフトドームツィータと65mm径のコーン型磁性流体スピーカー、バスレフ型の110mmコーン型ユニット×2によるサブウーファの2.1ch構成。出力は総合350W(115W×2ch+120W)で、ハイレゾ対応のデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載している。

 サラウンド技術「S-Force Pro フロントサラウンド」を搭載。テレビ番組のジャンルやCD/DVD/BD/スマートフォンからのBluetooth音楽など、コンテンツにあわせて最適なサウンドに自動設定する「ClearAudio+」も搭載している。

HT-XT3底面に、2つのサブウーファユニット
背面

 HDMI入出力は4K/60pとHDCP 2.2に対応し、4K放送チューナなども接続可能。HDMI入力×3と出力×1を装備する。BDプレーヤーからのDTS-HD Master Audio/ドルビーTrueHDなどのHDオーディオや、5.1ch/7.1chリニアPCMのデコード、3D信号のパススルーなどにも対応する。HDMIのほか、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1(ステレオミニ)も装備する。

Bluetoothに対応

 BluetoothとNFCを装備し、スマートフォンやタブレットからのBluetooth音声出力や操作が行なえる。NFCを使ったワンタッチペアリングにも対応。さらに、ソニーの高音質コーデックLDACと、AAC、SBCをサポートし、LDAC対応ウォークマンなどの楽曲を高音質にBluetooth出力できる。圧縮音源を高音質化する「DSEE HX」も備えている。

 Bluetoothのほか、Ethernetと無線LANも装備し、DLNAのネットワークオーディオプレーヤーとしても利用可能。Android/iOS用のスマホ/タブレットアプリの「SongPal」から、パソコンやDLNAサーバー内の楽曲を指定し、再生指示できる。また、サウンドモードや入力切替などの操作もSongPalから行なえる。

USBメモリのハイレゾ楽曲を再生

 「Google Cast」にも対応。KKBOXやTunein Radio、8Tracksなどの対応音楽ストリーミングサービスをスマホアプリで選曲し、再生指示を行なうと、スマホを経由せずに直接HT-XT3に音楽が配信される。XT3に直接楽曲を配信するため、スマホの帯域を専有しない。また、DSEE HXによる高音質化も行なわれるため、ストリーミング音楽サービスをより気軽かつ高音質に楽しめるとしている。

 消費電力は約68W(待機時約0.5W以下)。外形寸法は約750×358×83mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10.5kg。リモコンや光デジタル音声ケーブル、テレビ転倒防止ベルトなどが付属する。

HT-XT3の利用イメージ

サウンドボードエントリー機「HT-XT100」

 HT-X100は、2.1chサウンドボードのエントリーモデル。アンプは通常のS-Masterとなる(XT3はS-Master HX)ほか、ユニット構成などが異なっており、HDMI入力も備えていない。また、ハイレゾやネットワークオーディオ機能、LDAC対応なども省略される。

HT-X100

 ユニットは、25mmのバランスドーム型ツィータと、43×120mmウーファ、100mmコーンユニットのサブウーファからなる2.1ch構成。アンプはS-Masterで、出力は18W×2+34Wの合計70W。

HT-X100利用イメージ

 サラウンド技術は「S-Force フロントサラウンド」で、テレビ番組のジャンルやCD/DVD/BD/スマートフォンからのBluetooth音楽など、コンテンツにあわせて最適なサウンドに自動設定する「ClearAudio+」も搭載。セリフを聴き取りやすくする「VOICEモード」や深夜/小音量時に急峻な音量変化を抑える「ナイトモード」なども装備する。

 NFCとBluetoothも装備し、NFC対応スマートフォンとのワンタッチペアリングが可能。コーデックはAAC/SBCをサポートするが、LDACには非対応となる。圧縮音源を高音質化する「ポータブルオーディオエンハンサー」も備えている。

 入力は光デジタルとアナログ音声(ステレオミニ)を各1系統装備。出力はHDMIが1系統。消費電力は約21W(待機時約0.5W以下)。外形寸法は約702×311×79mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約6.5kg。リモコンや光デジタル音声ケーブル、テレビ転倒防止ベルトなどが付属する。

(臼田勤哉)