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B-CASカード発行枚数は前年度比94%の1,445万枚。CATV用は130%に

 テレビなどのB-CASカードを発行するビーエス・コンディショナルアクセスシステムズは、2014年度(2014年4月1日~2015年3月31日)の業績を発表。B-CASカード発行枚数は、1,445万1,000枚で、前年度比94%、計画比91%に減少した。

 '14年度に発行した1,445万1,000枚のうち、3波共用カードは926万3,000枚(前年度比105%)、地上専用カードは407万7,000枚(同72%)、CATV用カードは103万枚(同130%)、その他カードは8万枚(同96%)となった。B-CASカード全体の累計発行枚数は2億2,532万5,000枚。

 売上高は59億2,500万円(前年度比92%)、営業費用は59億1,700万円(同94%)となり、営業利益は800万円、経常利益は2,400万円、当期純利益は1,000万円だった。

 現況としては、カード不正改ざん問題が今年度も後を絶たず、全国各地で摘発が相次いだことや、海外でも逮捕者が出たことを報告。関係当局や関係各社と連携して対処してきたという。また、今年度はカード在庫管理強化のためカードID番号や在庫管理システムへの投資なども行なった。

 '15年度の課題としては、「継続的なB-CASシステムの信頼性の維持・強化」や、「次世代CASへの対応」などを挙げている。

(中林暁)