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PCレスのリスニングにも使えるUSBオーディオ、RME「Babyface Pro」。XLR装備
(2015/7/2 13:03)
シンタックスジャパンは、独RMEのUSBオーディオインターフェイス上位モデル「Babyface Pro」を7月29日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は99,800円前後(税込)。
'11年に発売した「Babyface」(製造完了)のコンセプトを踏襲しながらも、一からデザインし直したという回路設計やアルミ削り出しボディなどを採用したオーディオインターフェイス。録音だけでなく、オーディオ/ヘッドフォンアンプとしての利用も想定している。USBバスパワーで動作するほか、USB給電により外部のコンデンサーマイクを使った録音にも対応可能。
パソコンを使わずに単体で利用できる「スタンドアローン・モード」も用意。「AD/DAコンバート・モード」で、特別な設定を行なわずにアナログ/デジタルの双方向変換が可能で、ステレオの高性能マイクプリアンプとして使ったり、手持ちのCD/DVDプレーヤーなどに接続して音楽を聴くといった利用もできる。なお、スタンドアローン・モード時は、別売ACアダプタが必要。
USBのほか、光デジタル入出力も備え、ステレオで最大192kHz/24bitに対応。4chは96kHz、8chは48kHzまでサポートする。光デジタルにADATコンバータを接続することでアナログ入出力を最大12chまで拡張することもできる。ライン/Instrument入力は、エレキギターなどのハイインピーダンスの楽器もダイレクトに接続可能。MIDI入出力も備え、付属のブレークアウトケーブルで対応機器と接続できる。
新たにXLRバランス入出力も装備。ヘッドフォン出力は独立したドライバ段を持つ標準プラグとステレオミニの2系統を装備。ハイインピーダンスのヘッドフォンにも対応可能としている。
独自の「SteadyClock」機能によりジッターを大幅に低減。Steadyclockは、内蔵する1基の水晶発振器により、オーディオデータとは独立したキャリアデータのクロックのみを受信するもので、デジタルPLLとアナログフィルタで構成する200MHzの高速な内部クロック回路を採用し、入力信号に対して正確に追従できるという。
また、「インテリジェント・クロック・コントロール(ICC)」により、全ての入力ソースの動作クロックの状態をリアルタイムで検知。外部クロックに問題があった場合でも最後に正常だった状態を保持する。この機能と入力信号のステータスを表示できるSyncCheck機能との組み合わせにより、クロック同期の問題をすぐに確認できる。
Babyfaceの特徴である大型のロータリーエンコーダやレベルメーターも装備。各機能や設定に素早く直感的にアクセスが可能なレイアウトとした。スタンドアロン使用時でも、入出力のルーティングなどを全てフロントパネルから行なえる。
デジタルオーディオ用メーター/アナライザー/測定ツールの「DIGICheck」にも対応。マルチトラックレコーダ機能や、ハードウェア上で動作するPeak/RMSメーター、ソフトウェアの仕様に依存せずに再生音を解析できるアナライザーなどを利用できる。
ソフトの「TotalMix」によるミキサー機能はBabyface Pro本体のDSP上で処理。全ての入力/再生チャンネルを、同時に全ハードウェアの出力へミキシング/ルーティングできるため、独立したルーティングが行なえる。TotalMixでは、3バンドのパラメトリックイコライザや、ローカット、オートレベル、MS処理、位相反転などのエフェクトをチャンネルごとに設定可能。また、高いサンプリングレートに変換する際には、DSPの処理能力を超える全てのエフェクトを自動的に解除する機能も搭載。DSPをオーバーロードさせず、モニタースピーカーの破損などを防げるという。
パソコン接続時の対応OSはWindows XP/Vista/7/8以降、Mac OS X 10.6以降。外形寸法は108×181×35mm(幅×奥行き×高さ)、重量は680g。