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AWA/LINE MUSICの影響でAndroidスマホの音楽アプリ利用率が大幅増
(2015/8/4 20:34)
ビデオリサーチインタラクティブは、Androidスマートフォンユーザーのアプリ利用状況を分析する「Cloudish by App Ape」の集計データを元に、定額制音楽配信サービスなど音楽カテゴリのアプリ(以下、音楽アプリ)の2015年6月度利用状況に関する調査結果を発表した。6月度の音楽アプリの月間利用率は、前月比で約1.25倍に増加。同社では、AWAやLINE MUSICが短期間でユーザー数を増やしたことが音楽アプリ全体の利用率上昇に影響したと見ている。
調査は、同社「Cloudish by App Ape」を搭載したAndroidスマートフォンから収集したアプリ利用ログデータを元に、利用ユーザーの属性(性別、年代など)が判別可能な39,848サンプルを対象として分析。対象期間は'15年6月で、対象エリアは日本全国。アプリのカテゴリ区分は、Google Playストアの区分に準じる。
Androidスマホユーザーの音楽アプリの月間利用率は、'14年6月~'15年5月までは、毎月30%台前半で推移。しかし'15年6月度は43.9%に伸長し、前月比約1.25倍の8.7ポイント増と大幅な増加となった。
利用率上位の音楽アプリランキングでは、AWA(5月27日サービス開始)や「LINE MUSIC」(6月11日サービス開始)がいずれも上位5位内に進出。同社では「(両サービスが)短期間でユーザー数を増やしたことが、音楽アプリ全体の利用率上昇に起因しているものと推察される」とコメントしている。
性別・年代別で音楽アプリの利用率をみると、10代男子は'15年5月の44.4%に対し、6月は59.8%に伸長、10代女子も48.3%から58.9%に上昇。いずれも過半数を超え、約60%まで迫った。その他の年代についても最大10ポイント程度、利用率が上昇している。
音楽アプリの利用時間帯についても調査。平日は通勤・通学時間帯の朝7時台と、帰宅時間帯の夕方17時以降に利用率が急上昇し、指数は150以上に上った。休日は昼の11時以降、指数150付近まで上昇。以降、23時頃まで断続的に利用率が高い傾向となっている。