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スノーボードの荷重や重心位置などを計測する「SNOW-1」

測定データをスマホの撮影動画に重ねて表示

 Cerevoは、Bluetooth通信モジュールや各種センサーを内蔵し、スノーボードのテクニック習得などに利用できるスノーボード・バインディング「SNOW-1」を開発した。6日から米国で開催される2015 International CESで出展し、2015年内に発売する。販売価格は400~600ドルを予定。

SNOW-1。前部に高輝度LEDを装備
SNOW-1

 同社が立ち上げたスマートスポーツ用品ブランド「XON(エクスオン)」の第1弾製品。スノーボードのバインディング(ブーツをボードに取り付けるための器具)にBluetooth 4.0 LE(BLE)通信モジュールや8箇所の荷重センサー、3軸加速度センサーなどを搭載。SNOW-1装着中に計測したデータは、Bluetooth連携したスマートフォンにリアルタイムで転送され、自分の滑りを分析できる。

 荷重センサーは、左右それぞれの足元に4カ所、合計8カ所に搭載し、装着したスノーボーダーの荷重の掛け具合や重心位置を計測。さらに、スノーボードに装着する前後2箇所の曲げセンサーでスノーボードの部位別しなりを検知。これらのデータをリアルタイムに確認しながら練習することで、スノーボードのテクニック習得に役立てられるという。

荷重センサーや曲げセンサーなどを装備

 測定したデータは、スマートフォンで撮影した動画とあわせて表示できるほか、GPSの取得データを利用して滑走履歴を確認できる。測定結果を動画と一緒に確認することで、自分の滑走をより客観的に把握できる。

 各種情報はスマートフォンでグラフィカルに表示。また、SNOW-1のつまさきとかかと部分には高輝度LEDを搭載し、スノーボーダーの動きにあわせてLEDが光る。このLEDは、一定の荷重状態やしなり状態となった時にLEDを光らせる設定が可能なため、滑りながらフォームを改善するインジケーターとして利用できる。

SNOW-1のデータをリアルタイムでスマホに転送

(臼田勤哉)