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IGZO採用シースルーディスプレイが駅のホームドアに設置

シャープが20型を試作。豊洲駅で動画表示などを実験

 シャープは、同社が試作した20型「シースルーディスプレイ」を、地下鉄の東京メトロ有楽町線豊洲駅の透過型ホームドアに設置し、9月19日より実証実験を開始すると発表した。

豊洲駅のシースルーディスプレイの映像

 シースルーディスプレイは、カラーフィルター不要で、R(赤)、G(緑)、B(青)の光源の点灯に合わせて画面を切り替えることで、シースルーのカラー映像を表示可能。IGZO液晶ディスプレイ技術を採用したことで、画面の高速切り替えによるなめらかな動画表示と、透過率の飛躍的な向上を実現したという。

 今回、国内の鉄道駅にある透過型ホームドアで初となる同ディスプレイを豊洲駅で採用。4番線(和光市方面行きホーム)の先頭から2両目のホームドアに用いられており、放映するコンテンツによって透過するかどうかを調整できるため、透過型ホームドアによる駅空間の広がりを損なわず、駅の案内や広告などの映像コンテンツを表示可能にしたという。実証実験では、地下駅の環境に適した映像や技術的課題などを半年程度かけて検証する予定。

シャープが開発したシースルーディスプレイ
豊洲駅の透過型ホームドアに採用された

 このシースルーディスプレイは、シャープと国立研究開発法人 産業技術総合研究所が国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「クリーンデバイス社会実装推進事業」に申請。'15年6月に「デザイン多用途型省エネディスプレイ」に採択されている。

(中林暁)