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エミライ、Pari Passuのスピーカー「Overture」を11月発売
漆塗りで420万円の特別モデルも
(2015/10/16 19:57)
エミライは、自社ブランド「Pari Passu」のスピーカー「Overture Corio」を11月2日より発売する。価格は280万円。外装に漆を使用した特別モデルOverture Bordeaux、Sapphire、Emeraldも用意。価格は420万円。いずれも受注生産となる。
「Pari Passu」は、ラテン語で均衡を意味するエミライの自社ブランド。音質の核となる様々な視点の調和、技術と芸術の調和、ステレオイメージとしての音の調和を目指し、日本の技術者によるモノづくりへの挑戦と、日本の優れた加工・造形技術の応用を実践するプロジェクトという。
Overture Corioは、3ウェイ4スピーカーのフロア型スピーカーで、19mmソフトドームツィータと、50mmアルミドームミッドレンジ、178mmセルロースファイバーコンポジットコーンウーファから構成。周波数特性は30Hz~30kHz、能率は88dB/2.8V/m、インピーダンスは4Ω。
特に50Hz~20kHzまでの平坦な音圧周波数特性にこだわるとともに、ユニットが共振状態にならないように配慮したクロスオーバーネットワーク設計により、良好な過渡特性を実現した。
キャビネットには、内部損失が高く安定性も高いブナを使用した日本製の高密度MDFを用い、両面に特殊な処理を施すことでダインピング。さらに、強力な補強処理で箱鳴りの影響を低減している。外装は牛革を使用し、熟練の職人が手縫いで革を加工し、キャビネットに取り付けている。
アルミ合金の削り出しベースプレート部と、ステンレス精密削り出し加工スパイクを強固なパイプで連結し、振動をコントロールするバイブレーションアラインメント構造で振動の悪影響を防いでいる。
スピーカーターミナルはバイワイヤリングに対応。外形寸法は230×400×1,000mm(幅×奥行×高さ)、重量は48kg/台。
Overture Bordeaux(ボルドー)、Sapphire(サファイア)、Emerald(エメラルド)は、漆塗り仕上げのスペシャルカラーモデル。創業115年の会津漆器の老舗坂本乙造商店の熟練の職人の手により、数十回にも及ぶ漆塗装を施す。フロントバッフルには特殊な燻加工を施した銀箔を多層で配置し、鮮やかなグラデーションによる伝統工芸的な美しさを兼ね備えているという。
エミライでは、「一般的なピアノフィニッシュに比べて美観的にも優れた仕上げであるだけでなく、不要振動を抑えながらも官能的な響きを実現した、まさにメイドインジャパンの真骨頂の仕上げ」としている。