ニュース

Astell&Kernから、T字型オールインワンオーディオ「AK T1」。約44万円

 アユートは、Astell&Kernブランド初となる一体型サウンドシステム「AK T1」を発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は444,000円(税込)。カラーはブラックとシルバーを用意する。受注生産モデルで、12月1日に受注を開始。納期は約1カ月。

一体型サウンドシステム「AK T1」。左からシルバー、ブラックモデル

 ハイレゾプレーヤーで知られるAstell&Kernが、「原音再生を極めていく一つの手段として、オーディオプレーヤーだけではないトータルコーディネートに着手した、初めてのオールインワン・サウンドシステム」が「AK T1」だという。

 アルファベットのTの字のような形状で、DLNAのネットワーク再生機能、microSDカードやUSBメモリからのファイル再生機能、光デジタル入力、アナログ音声入力を装備。ネットワーク再生は、Ethernet端子に加え、無線LAN機能も内蔵。Bluetooth受信機能も備え、aptXコーデックもサポートしている。

 DACには、シーラスロジックの「CS4398」を左右チャンネル用のデュアルDAC構成で採用。「AKポータブルプレーヤーのサウンドデザインによる、ワイドレンジ&高解像度によるハイクオリティな再生が可能」という。対応データは、PCMが192kHz/24bit、DSD 5.6MHzまで。

ブラックモデル
シルバーモデル

 microSDやUSBメモリに保存した音楽ファイルの再生は可能だが、T1自体にストレージメモリなどは搭載していない。

 上部の中央に4型のタッチディスプレイを搭載。様々な操作ができるほか、ディスプレイサイドにメタルタッチセンサーも備え、金属にタッチしてコントロールする事もできる。

 AKのハイレゾプレーヤーが対応している「AK Connect」機能もサポート。「AK Connect」アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットをリモコンのように使い、同じネットワーク内パソコンやNAS内の楽曲を、T1からネットワーク経由で再生するよう指示できる。

 スピーカーとアンプも筐体に内蔵。ツイータはアナログアンプで、ウーファとミッドレンジはそれぞれデジタルアンプでドライブ。ユニットごとの周波数帯域に適正化したアンプを使うという、ハイブリッドアンプ構成を採用している。

 「音の表情を決定付ける高域用ユニットは、繊細で艶やかなサウンドが特徴のアナログアンプで駆動し、豊かで臨場感のあるタイトな中低域再生のために、高効率で高いドライブ能力を持つデジタルアンプを用いる」という。

 ユニットサイズは、ツイータが19mm径、ミッドレンジが50mm径、ウーファが165mm径の3ウェイ。ウーファはスタンド型筐体の側面に搭載し、ツイータとミッドレンジは左右に突き出た板のような部分に取り付けられている。ユニットの背後には筒のようなエンクロージャがあり、「エンクロージャーは容積と表面積を必要最低限に設計した」という。

 ユニットの配置も、「広大なサウンドステージを形成するために必要な左右チャンネルの距離を、居住空間に適した形で設定した」とする。

 クロスオーバーフィルタには、急峻なスロープ特性の24dB/oct(4次)を採用。ミッドレンジには、クロスオーバーを通じた信号を、アッテネーターを介さずにダイレクトにアンプ、そしてミッドレンジユニットへ接続している。

 全体の周波数特性は48Hz~22kHz。筐体にはアルミ合金を採用。アンプ出力は180W(90W×2ch)。外形寸法は、約700×404×998mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約20kg。

(山崎健太郎)