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オーディオNAS「fidata」が、USB DAC接続に対応。スマホから再生操作

 アイ・オー・データ機器は2日、オーディオ向けNAS「fidata」の「HFAS1シリーズ」向け最新ファームウェアVer.1.20を公開。新たにUSB DAC接続が可能になり、スマートフォンからの操作でNASをネットワークプレーヤーのように利用可能になる。

HFAS1シリーズ

 アップデートされる機種は、HFAS1シリーズの4TB HDD(ミラーリング時2TB)モデル「HFAS1-H40」(32万円)と1TB SSDの「HFAS1-S10」(37万円)。ファームウェアVer.1.20を適用することでUSB Audio Class 2.0に対応する。

 これにより、手持ちの対応USB DAC搭載アンプなどをHFAS1に接続して、HDD/SSD内のハイレゾ楽曲などを再生可能。HFAS1がネットワークオーディオプレーヤーとして動作するため、プレーヤーを別途購入することなくネットワークオーディオを始められるとしている。動作確認済みUSB DACは、アイ・オーのサイトで案内する。

 USB DAC接続のネットワークレンダラー機能として、「OpenHome」と「DMR」の2つのモードを用意。OpenHomeに対応したスマートフォン用のコントローラアプリや、DLNA互換のDMC(Digital Media Controller)アプリから、HFAS1のプレーヤー機能を操作できる。

USB DAC接続再生に対応する

 再生対応ファイル形式は、PCMが16/24bitと32bit float/integerで、サンプリングレートは最大384kHz。AIFF/FLAC/Apple Lossless(ALAC)などもサポート。DSDはDoP(DSD over PCM)再生で、2.8/5.6/11.2MHz(dsf/dff)のファイルに対応する。なお、PCM/DSDともに再生性能はUSB DACに依存する。

 対応するアプリケーションとの組み合わせで、ライブ音源などを曲間の継ぎ目なく再生するギャップレス再生も可能。対応形式はWAV/AIFF/ALAC(m4a)/FLAC/DSF/DFFで、ファイル形式や量子化ビット数、サンプリングレートが同一の曲間のみ対応する。11.2MHzのDSDはギャップレス再生できない。

(中林暁)