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オーディオNAS「fidata」が、USB DAC接続時のPCM 768kHzやMQA再生に対応

 アイ・オー・データ機器は18日、オーディオ向けNAS「fidata」の「HFAS1シリーズ」向け最新ファームウェアVer.1.30を無償提供開始した。アップデートにより、USB DAC接続時のPCM 768kHz出力や、ハイレゾフォーマットのMQA再生もサポートする。

HFAS1シリーズ

 アップデートされる機種は、HFAS1シリーズの4TB HDD(ミラーリング時2TB)モデル「HFAS1-H40」(32万円)と、1TB SSDの「HFAS1-S10」(37万円)。前回提供したファームウェアVer.1.20により、USB Audio Class 2.0に対応し、USB DAC接続に対応。スマートフォンからの操作で、USB DACを接続したNASをネットワークプレーヤーのように利用可能になった。

 最新のファームウェアVer.1.30では、USB DAC再生時のHFAS1本体のCPU負荷をこれまでより軽減し、PCMの768kHzファイルも出力可能になる。また、従来のVer.1.20では一部制限があったDSD 11.2MHzのギャップレス再生にも正式に対応している。

 新たにMQAフォーマットにも対応、e-onkyo musicなどで配信されているMQA楽曲を、対応USB DACへネイティブで出力できる。そのほか、フロントボタンを利用したUSB DACの再生/停止機能も追加。OpenHomeモード時に起動したばかりのHFAS1のフロントボタンを押すことで、On Device Playlistが記憶している曲をすぐに再生できるようになり、決まった音楽をすぐに鳴らしたい時などに利用できる。

 リクエストがあったという前面LEDの消灯や、カラー変更機能も新たに搭載。また、海外モデルとの共通機能として、設定画面の英語表示やタイムゾーンの設定機能も追加した。

 接続可能なUSB DACの動作確認リストを更新し、新たに8ブランド、14機種を追加。詳細は動作確認リストに掲載されている。

 このほかにも、Windows用の新アプリ「LAN DISKコネクト」を無償提供し、PCから簡単にアクセスできるようにした。既存アプリのMagical Finderで提供していたネットワーク上からのHFAS1発見機能に加え、新アプリのLAN DISKコネクトでは、エクスプローラーから直接「HFAS1」のフォルダを開くことができるようになった。これまでのようにIPアドレスを直接打ち込む必要がなく、HFAS1にアクセスできる。

【ファームウェアVer.1.30の新機能/修正点】

  • USB DACへのPCM768kHz出力機能
  • DSD11.2MHz再生時のギャップレス再生機能
  • MQAフォーマット対応USB-DACへの接続対応
  • USB DAC再生時の再生・停止などボタン操作機能
  • 前面LEDの色変更機能(現行のホワイトに加えブルーを選択可能)
  • 前面LEDの消灯機能(設定変更やボタン操作時以外消灯)
  • 設定画面の英語表示機能
  • タイムゾーンの設定機能
  • セキュリティの向上

(中林暁)