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Facebook、360度の3D映像撮影用カメラ「Surround 360」開発。オープンソースで提供

 米Facebookは、360度の3D映像を撮影するための新システム「Surround 360」を開発した。ハードウェアの設計や、映像をステッチするためのソフトウェアコードをオープンソースとして提供する予定で、ソースコード管理サービスのGitHubで2016年夏に利用できるようになるという。今後、これに沿ったカメラやソフトが登場する見込み。

Surround 360

 円盤のようなカメラで、側面に広角撮影が可能なカメラを14台搭載。円盤の天面に1台、底部には2台の魚眼レンズ搭載カメラを備えており、合計17台のカメラが内蔵されている。これらのカメラを同期させ、同じタイミングで撮影。高品質な3D 360度映像が撮影できるという。カメラはグローバルシャッタータイプを採用する。

側面に広角撮影が可能なカメラを14台搭載
魚眼レンズ搭載カメラは天面に1台、底部に2台

 カメラの制御には、LinuxベースのPCを使用。左右の眼、それぞれに向けて、4K、6K、8Kの映像を出力可能。データの転送速度は30Hzの場合、最高で17Gbpsになるという。これらの映像は、Facebookのcustom Dynamic Streaming technologyを用いて、Gear VRで視聴できる。ステッチングも自動で可能。

 信頼性も重視しており、シャーシはアルミ製。安定した撮影や、カメラの放熱にも配慮された設計だという。

(山崎健太郎)