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放送/映像配信向け、Dolby新フォーマット「AC-4」。Samsungと提携し'17年TV出荷

 Dolby Laboratoriesは、米国時間の14日、Samsung Electronicsと提携。Dolbyが開発している新たな音声フォーマット「Dolby AC-4」に対応したテレビを、Samsungが2017年に出荷するという。

Dolby LaboratoriesのWebサイトにある「Dolby AC-4」紹介ページ

 Dolby AC-4は、5.1chなどの“チャンネル方式”と、Dolby Atmosに代表される“オブジェクト方式”の両方をサポート。効率的な配信や、多言語放送への対応、視聴覚障害者向けサービスなどを可能にするという。放送だけでなく、インターネットの動画配信などのOTT(Over-The-Top)サービスでも利用できるとしている。

 Dolbyの放送事業部門担当シニアバイスプレジデントのジャイルズ・ベーカー氏は、Samsungとの提携について、「業界トップのテレビメーカーがDolby AC-4を採用することを大変嬉しく思う。Samsungとの提携により、この次世代オーディオ技術が、業界にとっての最善策であることが実証されると確信している。Dolby AC-4を採用する民生機器メーカー、SOCプロバイダー、業務用製品およびサービスのパートナーが拡大する中、新たにSamsungが加わったことによって、革新的で、より身近な没入型の放送オーディオ体験をより早く消費者へ提供できる」としている。

 Dolbyでは今後、放送事業者、ストリーミングサービス事業者と連携。業界における次世代オーディオの経験を蓄積すると共に、「Dolby AC-4で実現する次世代オーディオエンタテインメント体験の消費者認知向上を図る」としている。

(山崎健太郎)