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旭化成、ノイズキャンセル機能も搭載したポータブルオーディオ向けDAC

 旭化成エレクトロニクスは、スマートフォンやポータブルオーディオ機器向けヘッドフォンアンプ内蔵DACの新製品として、デジタル方式のノイズキャンセリング機能も搭載した「AK4962ECB」を開発。4月に発売する。

スマートフォンやポータブルオーディオ機器向けヘッドフォンアンプ内蔵DAC「AK4962ECB」

 2014年に発売された「AK4961」の音質を向上させ、新たにヘッドフォン用のアクティブノイズキャンセル機能も追加した上位モデル。オーディオ機器向けの「VELVET SOUND」テクノロジーによる高音質化技術をベースに、ポータブル向けに高性能・高音質をさらに追求したという。

 ポータブル機器向けヘッドフォンアンプ内蔵DACとしては業界最高水準の、全高調波歪-106dB、SN比125dBを達成。独自開発のスイッチトキャパシタフィルタやOSR Doublerなど、内蔵の32bitディジタルフィルタは4種類のサウンドカラーを選択できる。

 音声処理系には、AKM独自のDSPコアを内蔵。デュアルTx/Rxノイズ抑制、エコーキャンセル、ハンズフリーなどモバイル用途で要求される様々な機能を実現。メインプロセッサの負荷とバッテリの消費を軽減している。

 周囲のノイズを集音するマイクを備えたヘッドフォンを組み合わせる事で、アクティブノイズキャンセル機能も利用可能。デジタル方式の補正で、アナログ方式に比べて微妙な調整が容易に行なえ、より効果が高いとする。

 4chのADコンバータや、2つの低ジッタPLL、水晶発振器、4つの非同期サンプリングレートコンバーターなども内蔵する。パッケージは125ピンCSP。

(山崎健太郎)