ニュース

熊本地震でNHKの中継局が倒壊の可能性。総務省が設置場所の変更を許可

 総務省の九州総合通信局は19日、熊本地震の影響で倒壊の可能性があるNHK南阿蘇中継局の設置場所の追加などを「臨機の措置」として許可した。

青い丸の部分が現在の設置場所。赤丸が追加する設置場所

 NHK南阿蘇中継局は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村の夜峰山(よみねやま)山頂付近に設置されている。しかし、地震で大きな被害を受け、倒壊の可能性がある。放送継続が不可能になっても放送を継続するため、別の場所で可搬型送信機などを使用して、対応できるようにするという。

 新たに追加する設置場所は南阿蘇村の免の石(めんのいし)展望所付近。テレビのチャンネルはデジタル総合20ch、Eテレ18ch、FM周波数は83.8MHzで変更はない。放送区域は南阿蘇村、および高森町。

 総務省による“臨機の措置“は、非常災害時において重要通信を確保するため、無線局の開設、周波数などの指定変更、無線設備の設置場所の変更などの許認可を、口頭などの迅速な方法で行なう特例措置。

(山崎健太郎)