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ラックスマン、DSD 5.6MHz+パワフルなヘッドフォン出力の新DAC「DA-150」

 ラックスマンは、DSD 5.6MHz対応の新USB DAC/ヘッドフォンアンプ「DA-150」を6月下旬より発売する。価格は98,000円。カラーはブラスターホワイト。29日から東京 中野で開催される「春のヘッドフォン祭2016」に出展する。

DA-150

 2011年発売のDA-100のコンセプトを継承しながら、フルモデルチェンジしたUSB DAC/ヘッドフォンアンプ。デジタル回路などの主な機能は2015年発売の上位機種「DA-250」を踏襲しており、USB入力のDSD 5.6MHz、192kHz/32bit対応や、ディスクリートドライバの搭載により駆動力を高めたヘッドフォンアンプ、電子制御アッテネーター「LECUA」などを搭載。DA-250からプリアンプを省略し、小型化した弟分と呼べる製品が「DA-150」となる。

 入力端子はUSB×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1。出力はアナログ音声(アンバランス、RCA)×1と、ヘッドフォン(ステレオ標準)×1で、RCA端子は18mmピッチの金メッキ仕上げ。

 USB入力は192kHz/32bitまでのPCMデータと5.6MHzまでのDSDに対応。光/同軸デジタルは192kHz/24bitまでのPCMに対応する。DACはTI「PCM1795」で、内部で352.8/384kHz、32bitにアップコンバート。DSD/PCMとも、2種類の音色を切り替えて楽しめるフィルター設定を用意している。

 低位相雑音クロックモジュレータを44.1/48kHzのそれぞれに独立搭載。USBはアシンクロナス通信、同軸/光デジタルは内蔵DAIR「PCM9211」の高精度PLLにより、クロックにより低ジッタ化し、音質への悪影響を防いでいる。

背面

 音楽プレーヤーソフトは「LUXMAN Audio Player」で、Windows/Mac対応。FLACやDSD、Apple Lossless、AIFF、WAVなどのハイレゾファイル再生が行なえる。

 ヘッドフォン出力には、電子制御音量調整アッテネーター「LECUA」を搭載。小音量時のレベル偏差を廃し、高精度の音量操作が行なえるという。また、上位機種DA-250と同等のディスクリートバッファを搭載した、ハイパワーなヘッドフォンアンプ回路を搭載している。ヘッドフォン出力は、200mW×2ch(16Ω)、400mW×2ch(32Ω)、130mW×2ch(600Ω)。

 周波数特性は2Hz~50kHz、全高調波歪率は0.0015%、SN比は120dB。ACアダプタを使用せず、内部に専用電源トランスを搭載する音質優先設計とし、電源はフロントパネルでON/OFF切換する。電源トランスから各回路独立のレギュレーター+大容量ブロックコンデンサーを経由する高慣性(ハイイナーシャ)環境を構築している。消費電力は15W。

 「B5サイズのフットプリント」という小型ボディとし、外形寸法は182×277×73mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.3kg。リモコンや電源ケーブルが付属する。

(臼田勤哉)