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ソニー、初のBluetooth/LDAC対応Blu-rayプレーヤー。DLNAやAmazonプライムビデオも

 ソニーは、動画配信サービスやDLNAに加え、業界で初めてBluetooth送信にも対応したBlu-ray Discプレーヤー「BDP-S6700」を6月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。

BDP-S6700

 BD/DVD/SACD/CD再生や、フルHDから4Kのアップコンバート、DSDを含むハイレゾ音楽再生に対応。Blu-ray 3D再生も行なえるプレーヤー。'15年に発売した「BDP-S6500」の後継機で、幅255mmのコンパクトな筐体や幅広い対応フォーマットなどを継承しつつ、新たにBluetooth送信に対応し、LDACコーデックをサポート。「深夜でも迫力の音量で映画や音楽をワイヤレスで楽しめる」としている。

 無線LAN(Wi-Fi)を強化し、デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)に対応。2アンテナ搭載でMIMOに対応しており、スピードアップや、ノイズ環境下での安定した受信などを可能とした。

 同社製のコンポやワイヤレススピーカーと連携し、再生中のコンテンツを別の部屋でも楽しめる「SongPal Link」にも新たに対応。CDやUSB、外付けHDD、インターネットコンテンツが対象で、スマートフォン用アプリを使って他の機器とグループ化し、同時に鳴らすことができる。

横幅255mmの小型筐体を継承

 従来モデルのS6500と同じく、BDの24pコンテンツを4K解像度にアップコンバートする機能を搭載、YouTubeなどのインターネット動画や、DLNA/USB再生のコンテンツも4Kアップコンバート可能。ただし、変換できるのは24pの動画のみ。DVDや静止画のアップスケーリングも引き続き行なえる。

 階調部に起きるカラーバンディング(階調崩れ)を防ぐ「Super Bit Mapping for Video(SBMV)」も引き続き搭載。8bitの映像も16bit相当の階調で出力するため、なめらかな階調表現や映像本来のディテール表現を行なえるという。

 音楽はハイレゾ再生に対応し、5.6MHzまでのDSDや、192kHz/24bitまでのWAV/FLAC/AIFF/Apple Lossless(ALAC)などに対応。圧縮音源で失われた高域の補完やダイナミックレンジの回復を行なう「デジタルミュージックエンハンサー(DME)」も引き続き搭載する。

 Bluetoothを搭載し、BDプレーヤーで初となるLDACコーデックをサポート。CDやUSB内のコンテンツを対応のワイヤレススピーカー/ヘッドフォンに伝送できる。なお、BDビデオ音声のBluetooth伝送は遅延などを理由に推奨していないが、ヘッドフォン利用時は映像とリップシンクできるとしている。ただし、5.1ch音声もBluetooth伝送時は2chにミックスされる。

 メニュー画面は、S6500と同じHTML5ベース。スマートフォン/タブレットのスクリーンミラーリングに対応するほか、Video & TV SideViewアプリからのリモコン操作も可能。また、YouTubeやNetflixなどの機能を「My Apps」として本体に追加/カスタマイズできる。S6700では新たにAmazonプライム・ビデオにも対応し、Amazonプライム会員であれば追加料金不要で動画が視聴できる。なお、S6500への同サービスの対応は未定。

 再生対応ファイルは、動画がAVCHD 3D/ProgressiveやMPEG-4 AVC/H.264、MPEG-2 TS/PS、WMV、Matroska、Motion JPEG、3GPP、QuickTimeなど。音楽はMP3/WMA/AAC/FLAC/ALAC/DSDなど。静止画はJPEG/PNG/GIFに対応し、3DのMPOもサポートする。

 高速起動時の起動時間は1秒以下。出力端子はHDMI 1系統と、同軸デジタル音声1系統を装備。USB端子は1系統。消費電力は約12W、待機時消費電力は0.25W(高速起動/HDMI機器制御[切]時)。外形寸法は255×192×39mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.9kg。

背面
付属リモコン

(中林暁)