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au、初のハイレゾイヤフォン同梱スマホ「HTC 10」。2Wayスピーカー搭載

 auは、国内初とするハイレゾ対応イヤフォン同梱のスマートフォン「HTC 10(HTC 10 HTV32)」を6月中旬以降に発売する。OSはAndroid 6.0。カラーはカメリア レッド、カーボン グレイ、トパーズ ゴールドの3色。

HTC 10。左からカメリア レッド、カーボン グレイ、トパーズ ゴールド
HTC 10

 HTC製のスマートフォンで、国内で初めてハイレゾ対応イヤフォンを同梱。HTCが独自開発したイヤフォンで、振動板にはポリマーを使い、サイズも大きくすることで広い周波数帯域を確保。ハイレゾロゴの認証を取得している。ヘッドフォン使用時の音質を向上するというDolby Audioの「BoomSound」機能にも対応する。

同梱のHTC独自開発イヤフォン
ヘッドフォン使用時の音質を向上する「BoomSound」機能に対応

 HTC 10には24bit対応のDACを内蔵し、Android標準の「Googleミュージック」アプリでハイレゾ音源を再生できる。192kHz/24bitまでのFLAC/WAVファイル再生に対応する。同アプリはDSDには非対応。

「Googleミュージック」アプリで192kHz/24bitまでのFLAC/WAVファイルを再生する
micro SDスロットを側面に備える

 また、イヤフォン利用時に、年齢やジャンル、周りの環境などを設定すると、ユーザーに合った音をカスタマイズして再生する「パーソナルオーディオプロファイル機能」も搭載する。初回利用時に、聴覚検査のように5段階の高低音を左右のイヤフォンで聴いて、最も聞こえやすいと感じたところを設定する。これにより、ユーザーごとに聴きとりやすさが最適化されたイコライザを作れる。なお、このイコライザは手持ちのイヤフォンなどでも利用でき、オフにもできる。

パーソナルオーディオプロファイル機能
左右の耳で5段階の高低音を聴いて聴きやすいイコライザ設定を作れる

 新しくなった「HTC BoomSound Hi-Fi スピーカー」も内蔵(ハイレゾ非対応)。電話の受話部のスピーカーをツイータとして使い、本体下部に低音域用のウーファを搭載。それぞれを専用アンプで制御し、「オーディオ専用機器のような迫力のあるサウンドを楽しめる」としている。

本体下部のウーファ
Androidの設定画面からスピーカーのBoomSound設定をシアター/ミュージックの両モードで選べる

 世界初となるメインカメラとサブカメラの両方に光学式手ブレ補正を採用。自分撮りでもブレを防げる。また、大きな画素に多くの光を集めることで、自然に近い色合いの写真を撮れるという「HTC Ultra Pixel」を搭載。光が少ない室内やレストランでの食事の撮影なども高画質で撮影可能としている。解像度は、メインカメラが1,200万画素、サブカメラが500万画素。

メインカメラとサブカメラの構造。両方に光学式手ブレ補正機能を備える

 ディスプレイは5.2型/解像度2,560×1,440ドット。Bluetooth 4.2やNFCを搭載。防塵機能を備える。CPUはクアッドコアのSnapdragon 820。ストレージメモリは約32GBで、RAMは4GB。

HTC 10のカメリア レッド

 au初となる急速充電Quick Charge 3.0にも対応。30分で完全放電状態からバッテリー容量の50%まで充電可能となった。バッテリ容量は3,000mAh。インターフェイスは端子の上下が無いUSB Type-Cで、同端子に対応した専用充電器を同梱する。

 アルゴリズムを見直し、メモリやCPUなどリソースを占有するアプリの最適化を図ることで省電力化を図ったほか、搭載するソフトウェアを根本から見直し、より速く軽快なパフォーマンスを実現したという。タッチレスポンスを約50%向上 し、アプリ起動も約2倍高速化(いずれもHTV31との比較)した。外形寸法は約146×72×9.2~10.1mm(縦×横×厚さ)、重量は約161g。

カーボン グレイ、トパーズ ゴールドの背面

(中林暁/庄司亮一)