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第432回:DS-10開発陣が放つニンテンドーDS用シンセ「KORG M01」

〜あえて“ユーザー・アンフレンドリー”にしたこだわりとは? 〜


製品ロゴ

 8月30日、DETUNEという会社からニンテンドーDS用のシンセサイザ・ソフト、「KORG M01」(コルグ エム ゼロワン)が発表された。これは大ヒットソフトとなった「DS-10」の開発チームが新たに作ったソフトで、1988年にコルグ社から発売されたM1をニンテンドーDS上で再現した。

 発売は12月(5,980円/Amazon.co.jp限定発売)とまだしばらく先だが、発表会のあった翌日、DETUNEで開発チームに話を伺い、実物を見せてもらうことができた。お会いしたのは株式会社DETUNEの代表取締役社長 岡宮道生氏、開発本部長の佐野信義氏、そして取締役の光田康典氏の3名(以下、敬称略)。開発コンセプトやその機能や性能についてじっくりと聞かせていただいた上に、実際の音も録音させてもらった。


KORG M01 左から岡宮氏、佐野氏、光田氏


■ 「曲作りを楽しむ」ソフトの開発を目指しゲーム会社から独立

藤本:KORG M01の企画が動き出したのはいつごろなんですか?

岡宮道生氏

岡宮:結構前ですね。元々は前の会社、AQインタラクティブにいたときに遡ります。その発想自体はDS-10 PLUSと同じかちょっと前くらいです。

藤本:でもMS-10、MS-20の次にM1というのは、ずいぶん時代が離れているような気もしますが、M1という発想はどこから来たのですか?

岡宮:私と佐野の間で、かなりいろいろと議論していました。DS-10が非常にいいチームで開発ができたので、ぜひコルグさんとまたいっしょにやりたいと思い、MS-10/20の次の世代やその先など正当進化系のシンセをという話も出ましたが、それではまさに今DS-10を楽しんでいる方に申し訳ない。それよりも、DS-10が音作りを楽しむソフトだったので、今度は曲作りを楽しむものにしようという話で盛り上がっていました。

佐野信義氏

佐野:とはいえ、何かこれというキーが見つからなかったのです。曲作りって何だろう、シーケンス機能を充実させればそれでいいのか……って悶々としていました。そんな中、DSでM1ってのは? という話になり、これだ! と思いましたね。私自身もM1は個人的にも思い入れのあるシンセでしたから。具体的に開発を開始したのはつい最近のことです。前の会社を辞めて、今の会社に入ってからです。

藤本:AQインタラクティブを辞めて、このDETUNEという会社を作った経緯などについて少し教えてもらえませんか?

岡宮:やはりAQインタラクティブはゲーム会社なので、ゲーム以外の製品を作るというのはなかなか難しいのです。私自身、ずっとゲーム業界にいるので、その辺の事情もよく分かるのですが、DS-10を作って非常に面白かったので、今後もこの延長線上の仕事をしていきたいと思うようになっていました。ただ、企画を出してもお蔵入りというのが現実で、限界を感じるようになっていました。

藤本:DS-10があれだけ大ヒットしたのにですか!?

岡宮:ゲーム会社がゲーム以外を推奨してしまったら、自己否定になりますからね……。いっそのこと独立するのが近道だと思うようになり、3月末に退社しました。もちろん、一人だけでは何もできません。そこで、DS-10でサウンド部分を担当してくれた光田さんに話をしてみました。光田さんとも、次に何を作ろうかという話はずっとしていましたから。

光田康典氏

光田:次はM1をやりましょう、という話を聞いていたのですが、その後音沙汰がなくて(笑)。私もせっかちなんで、「早くやらないとダメっすよ! 」ってせっつきました(笑)。

岡宮:DETUNEができたのは、光田さんが後押ししてくれたおかげですね。光田さんはプロキオン・スタジオの社長なので、プロキオンさんとして資本を入れる形でいっしょにやっていこうということで、5月にDETUNEを設立しました。実質稼動は6月からですね。KORG M01のプロジェクトが動きだしたのは、6月に入ってからのことです。

藤本:以前、DS-10開発のインタビューをした際、プロキオン・スタジオの話を少し伺っていましたが、改めて光田さんの役割について教えていただけますか?

光田:DS-10のプロジェクトについて最初に佐野さんに声をかけられたのですが、話を聞いてすぐに「これは売れる、絶対面白い」って思い、即断で「ぜひいっしょにやりましょう」と話をした覚えがあります。それ以来、本当にベッタリと一緒に開発をしてきました。プロキオン・スタジオの担当はサウンド・ドライバ部分とシーケンサ部分です。自社でゲーム機のサウンド・ドライバを作っていましたから、ここにおいてのノウハウは持っていたのです。

藤本:サウンド・ドライバというのは?

光田:各ゲーム機メーカーからデベロッパー向けに各種ドライバが配布されますが、なかなかかゆいところに手が届かないんです。そこで自社で各ゲーム機のハードウェアに合わせたドライバを作っています。そんな話を同業者さんにしていたら、多数の作家さんやゲームメーカーさんからも使ってみたいという声をいただくようになり、ミドルウェアとして販売するようになりました。音質をアップさせたり、低負荷でシーケンサーを走らせたり、データ圧縮などニンテンドーDSならではのノウハウをそれなりに持っていたのです。

藤本:なるほど岡宮さん、佐野さん、そして光田さんのチームにシンセサイザのエンジンを作るコルグさんが一体となってDS-10の開発をしてきたわけですね。今回のKORG M01も同じメンバーでの開発ということになるのですか?

佐野:はい、音の部分においてはその通りです。コルグさんが音を作って、プロキオンさんでシーケンサ部分を作る。そして、その次の段階にデザイン、ユーザーインターフェイスがあります。DS-10のときはAQインタラクティブ内でこれを開発していましたが、今回はこのデザイン部分を有限会社アウディオの上田晃さんに入ってもらっています。

岡宮:実は、光田さんも上田さんも私も、以前みんなスクウェアにいた同僚なんですよ。たまたま久しぶりに会ったときに上田さんに「DS-10みたいなものを作ろうと思っているけど、スケジュール空いています? 」って聞いたら2つ返事でOKしてくれて。実際に話をしたのが確か4月ごろだったと思います。



■ “バブル期の音”をふんだんに収録

PC上で動作するKORG Legacy Collection M1の画面

藤本:では、もう少し具体的にKORG M01について伺いたいのですが、そもそもコルグではPC用のソフトシンセとしてKORG Legacy CollectionのM1がありましたよね? 今回のKORG M01はKORG Legacy Collectionがベースになっているのですか?

佐野:確かにその資産があったのは大きいと思います。ただ、DSに最適化するために、かなり手を加えているようです。たとえば、M1では複数の音色を組み合わせて鳴らして1つの音を表現するCOMBINATIONモードというものがあり、そのモードの音もM1の音として多くの人に認識されています。


収録されている334音色の中から選択して使う形になっている

 ただ、DSでこうした鳴らし方をすると、すぐに最大発音数の限界に達してしまい、曲に使うことが難しくなります。そこで、これらの複数の音色を組み合わせた音を1つの音色としてリメイクすることで、より多くのM1らしい音を使って、DS上で曲を作る事を可能にしました。音色数としては334音色がKORG M01に収録されており、オリジナルM1の全PCM波形データを含んでいるんです。

藤本:なるほど、すでにあったPCMデータをそのままDSに持ってきたわけですね。


表示されるキーボードを弾くことでリアルタイムに演奏することができる

光田:ただ、実際にはそう単純ではないようです。DSでキレイに鳴るように作りこんでいるんですね。たとえばある音色において、オリジナルのM1でのループポイントは後ろの方にあったものを、M01では前に持ってくるとか。当時のループ処理の技術と比較すると今はかなり進歩していますから、細かくチューニングされています。

佐野:実際にM1とM01を並べて同じ音色を細かく比較すると、違うことは確かです。でも、M01を鳴らした印象はまさにM1の音なんですよ。当時、M1のピアノの音ってすごくいいなと思いましたが、まさにそのときの記憶がよみがえりますね。本当にDSでM1を実現するようにリファインされています。どのように処理しているのかコルグさんに聞いてみても、企業秘密だって教えてくれないんですよ(笑)。

藤本:そういうものなんですね。もっともM1のころと今ではROMの価格も違いますから、それほど小さくする必要はなく、サンプリングデータはすべて収録できてしまいますよね?

光田:確かにROM容量をそれほど気にする必要はないのですが、内部メモリの問題はあります。ROMからストリーミングで音を出すだけであれば、どうとでもなりますが、発音数を増やしたり、CPUの負荷を抑えたりするにはオンメモリの方が良かったりします。ですが、メインメモリはそれほど大きくないため、どうしてもシェープアップは必要になります。

佐野:結果的にM1の音色に限らずもっと多くのPCMデータを入れようということになり、01/Wの音色を入れたり、エクストラの音色も入れようということになり……。01/Wに関しては網羅しているわけではなくコルグさんの方で厳選してもらっています。実は、最近っぽい音も入れましょうという話もあり、リストアップされてきました。かなりいい音色がたくさんあったのですが、M1という楽器が持つ時代性を感じさせる音に絞ろう、と。M1って80年代後半から90年代前半のあのバブル期の音。だから、そこに特化した音色を中心にしましょう、と。01/Wからもってきたほか、あの当時の欠かせない音を追加しました。コーラスのかかったギターとか、尺八なんかもそう。あとChaka Khan的な音色だったり、オケヒットとかですね。

藤本:確かに、このコーラスギター、Scritti Polittiっぽいサウンドですね! またオーケストラヒットは当時憧れましたね。クラシックのCDをいろいろ探してきて、この第何楽章の頭が迫力あるとかってね……。このM01のオケヒット、まさにそんな記憶がよみがえります。

岡宮:こうした80年代後半の音色を今の若い子が使うとどんな曲になるんだろうって、今からとても楽しみにしているんですよ。何か我々が思いつかないような曲を作ってくれるんじゃないかな、ってね。



■ “ユーザー・アンフレンドリー”さでM1を再現

藤本:ところで、このシーケンサ機能は、M1のものとは違いますよね?

KORG M01のシーケンス画面。ピアノロール風な画面で和音も鳴らせるし編集機能もDS-10より向上している

佐野:これはDS-10のものを発展させた完全にオリジナルのものです。M1のシーケンサは2行の液晶にテキストで打ち込んでいくような感じのものでした。僕はそれを再現しても当時の雰囲気が出ていいのではと思ったんですよ。でも、それは乱暴だとみんなに止められました(笑)。とはいえ、あんまり分かりやすく、使いやすいものにすると、M1のイメージから乖離してしまうので、ユーザー・アンフレンドリーを目指しました。これが当時の雰囲気であり、M1の感じを醸し出すものなんです。

岡宮:シーケンサに限らず全体的な話ですが、本当に最初は全然違うデザインだったんですよ。ツマミとかもあるデザインで、色味ももっと鮮やかでした。でも佐野がずっと、ん〜という感じでね……。


ユーザー・アンフレンドリーさを醸し出す上側の液晶に表示される画面

佐野:鳴っている音は、当時の感じが抜群に出ている。でも見てくれにその感じが無くて、その意味でどうも刺さってこない。で、いわゆるちゃぶ台返しを……。デザインを担当する上田さんやプログラマさんには本当に申し訳ないとは思いましたが、おかげさまで音に負けない素晴らしいものに仕上がりました。いろいろなところにユーザー・アンフレンドリーをちりばめています。例えばファンクション・キーの機能が上の画面に表示されていて、その略語が何を示しているのか判りにくかったり、ね。ただ、操作に慣れると、結構すばやく操作ができる。しかも、人がみてもさっぱり分からない手の動きだったり……。そこが快感であり、あのころの感覚なんですよ。

藤本:確かに、思い切りマニアックなこだわりですね。別にM1と同じ設計にしているわけでもないのに、M1っぽさがうまく出ていますね。このシーケンサ機能、DS-10と比較するとどう違うのでしょうか?

佐野:基本的な考え方は同じですが、まず和音を打ち込めるのが大きな違いですね。また、ある部分を選択して、移動させるとかコピーするといった操作ができるのも便利になった点です。そして、ステップ数を16に限らず最大で64にまで設定できます。つまり4小節相当の長いメロディーを打ち込むことができます。この際テンポを倍にすれば、1ステップを16分音符ではなく32分音符に、4倍にすれば64分音符として使うテクニックも利用できるのです。シーンごとにテンポとステップの設定を変更できますから、結構自由度は高いですよ。


ドラムエディット画面もDS-10と比較して使いやすくなっている ピアノロール画面やドラムエディット画面で作ったシーンを並べて曲にしていく

光田:テンポの上限は現在のところ360としていますが、複数の音を同時に出して、どこまでマシンが耐えられるかによって、この最高値は今後変わるかもしれません。トラック数は8つあり、それぞれポリフォニックで使えるようになっていますが、最大同時発音数は12となっているので、こことの勝負ですね。



■ 曲データは他のDSと交換可能

藤本:こうやって組んだシーケンスデータは、どうやって保存するのですか?

岡宮:本体内のメモリに10曲分まで保存することができます。本体以外に保存しておく方法はないので、あとはKORG DS-10と同様にイヤホン出力からの音をオーディオ・データとしてPCに取り込んでいただくか、M01同士であればワイヤレスで曲データの交換が出来るのでもう一本お持ちであればバックアップしていただくか、ですね。

藤本:先日、TwitterでDETUNEに取材に行くと書いたら、ぜひ外部とのMIDIでの連携について聞いて欲しいとの要望がありました。

岡宮:残念ながら今回もないです。確かにDS-10においてもユーザーさんからそうした要望はあがっていましたので、考えなかったわけではありません。でも、まずニンテンドーDSというハードの制約があったというのもありますが、それ以上にM01をただの端末ではなくてオールイン・ワンの一つのツールとして使っていただきたいという思いはあります。ぜひ、脳とタッチペンとDS本体とM01が一体化して没入していく快感を味わっていただきたいです。

藤本:Wi-Fiを使ってMIDIを飛ばすというのはどうですか?

光田:どうしても同期やレイテンシーの問題が出てしまうので、これも難しいですね。

岡宮:DS-10のときは8台まで同期を取るようにしました。この同期にはかなり苦労をしました。やはり複数を同期させるとCPU負荷が大きくなり、曲のスタートとストップを合わせる程度の同期が限界でした。しかもなんとか作ってみたものの、みんなこの同期機能を使ってくれないんですよね。ニコ動やYoutubeなどで同期をさせているものを見たことがないですし……。やはりみんな音楽家だから、下手に自動演奏を同期させるより、リアルタイムに合わせる方が好きなんでしょうね。

佐野:Wi-Fiでのリアルタイム同期はできませんが、データ交換は可能になっています。たとえば、Aさんがドラムパートを作ってBさんに渡し、Bさんがそれにベースを追加したデータをCさんに渡し……といったことはできます。

藤本:先ほどのお話で、KORG M01は音作りではなく、曲作りがコンセプトとなっているとのことでしたが、音色エディットはどうなっているのですか?

ドラムキットは、各音ごとにボリューム、パン、ピッチの設定ができる

佐野:基本的にはできません。334音色の中から選んで使うのですが、この選ぶ際にA(アタック)とR(リリース)の2つのみは設定の変更が可能となっています。またドラムはスネア、ハイハット、キックなど12音が使え、それぞれのボリューム、パン、ピッチの設定ができます。当初はフィルターの搭載なども考えたのですが、やはり曲作りに専念してもらいたいな、と。

藤本:そういえばM1ってすごくエフェクトが充実していた記憶があります。当時はまだ出始めたばかりのマルチエフェクトが2系統搭載されていて……。このエフェクトの方はどうなっているのですか?


KORG M01に搭載されているエフェクトはリバーブとディレイのみ

佐野:ここは、やはりCPUパワーの問題もあり、リバーブとディレイに絞りました。確かにエフェクトを含めた音がM1の音なので、M01ではエフェクトまで入った音をサンプリング・データとして使っています。ここに搭載したリバーブはホール、ルーム、スプリングの3つがありますが、ここでもいろいろ議論があったんですよ。コルグさん的には今回の仕様に合わせたリバーブでは、現在の品質基準としてギリギリのものであり、あまり出したくない、と。でも、このリバーブがまさに当時の雰囲気を出すので、何とかしてほしいと強くお願いしたんです。ビンテージ・シンセは一般的に評価されていますが、当初のデジタル・リバーブってあまり評価されていないんですよね。これが、評価されるビンテージ・デジタル・リバーブの第1弾になってくれたらと思っています(笑)。

藤本:この小さいハードに機能てんこ盛りという感じですが、まだほかにも機能があったりしますか?

佐野:そうですね、DS-10にもあったカオス・パッド機能は進化していますよ。これは実際に触ってもらわないと分かりにくいですが、和音でも演奏できるためだいぶ雰囲気が変わります。またドラムキットもカオス・パッド演奏できます。左はシンプルなパターンが鳴って、右に行くとどんどん激しくなる。またY軸方向でもパターンが変わっていくので、これだけでも楽しめますよ。

光田:カオス・パッドでの演奏はREC機能を使うことでそのままシーケンサに記録させることもできます。ここはDS-10と同じですね。クォンタイズがかかった形でのレコーディングになりますが、その後は自由にエディットすることも可能です。そのため、とくにドラム入力に慣れていない人にとっては、結構便利ですし面白いと思います。

ユーザー・アンフレンドリーに仕上げたミキサー画面

佐野:あとは、ちょっとこだわったのがミキサー画面です。M1っぽさを出すためにパンの表示を「1:9」とか「7:3」って数字にしているんです。ここでも存分にユーザー・アンフレンドリーをお楽しみください(笑)。

藤本:最後に、発売時期に関して伺います。12月末発売とアナウンスされていましたが、我々としてはかなり先で待ち遠しいのですが、もう少し早くなったりはしませんか? またそんな先だと、まだまだ仕様が変更になる可能性もあるのでしょうか?

岡宮:お待たせしてしまい、申し訳ありません。ただ生産や流通の準備、デバッグ期間などを逆算すると、どうしても4カ月ほど必要になります。我々としてはとにかく早く見せたいと思っていたので、年内発売を設定したとき、そのギリギリのタイミングが8月30日の発表だったのです。すでに必要なものは全て搭載して、いまは細かなデバッグ作業を進めています。ですから、ここから大きな仕様変更というのはないですね。ぜひ楽しみにしていてください。

藤本:ありがとうございました。


KORG M01が入ったニンテンドーDSとKORG MR-2をステレオミニのケーブルで接続して録音

 インタビュー後、KORG M01で鳴らした音の一部を録音させてもらった。1つの音色をシーケンサで1小節分ループ再生したものを録音したのだが、使ったのはKORG MR-2。ニンテンドーDSのステレオ出力をMR-2のLINE INに接続して録った。といってもDSDレコーディングではなく24bit/48kHzでの録音。それでもちょっとオーバースペックであるため、手元で1小節分に切り出し、ノーマライズした上で192kbpsのMP3にしている。

 岡宮氏によると、今回はテスト用のROMを使用している関係上、ニンテンドーDSを使っているが、製品版でニンテンドーDSiで鳴らせば、さらに高音質で鳴るとのことだ。その点は割り引いて聴いていただきたい。また、KORG M01に搭載される予定のデモソングを2曲MP3でいただいたので、これも掲載しておこう。もっとも、デモソングに関しては差し替えや、さらにエディットが加わる可能性があるので、現時点のものとしてご理解いただきたい。


録音サンプル
drum1.mp3(191KB) drum2.mp3(136KB) chorus_guitar.mp3(183KB)
piano.mp3(243KB) orchestra_hit.mp3(93.9KB)  
デモソングのMP3ファイル
demo1.mp3(3.55MB) demo2.mp3(3.58MB)
編集部注:再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい

(2010年 9月 13日)

= 藤本健 =  リクルートに15年勤務した後、2004年に有限会社フラクタル・デザインを設立。リクルート在籍時代からMIDI、オーディオ、レコーディング関連の記事を中心に執筆している。以前にはシーケンスソフトの開発やMIDIインターフェイス、パソコン用音源の開発に携わったこともあるため、現在でも、システム周りの知識は深い。
 著書に「コンプリートDTMガイドブック」(リットーミュージック)、「できる初音ミク&鏡音リン・レン 」(インプレスジャパン)、「MASTER OF SONAR」(BNN新社)などがある。またブログ型ニュースサイトDTMステーションを運営するほか、All AboutではDTM・デジタルレコーディング担当ガイドも務めている。Twitterは@kenfujimoto

[Text by 藤本健]