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第141回:International CES特別編

ビクターのシネスコTV、三菱の新レーザーリアプロ
〜サムスン×LGの熾烈な韓国勢同士の戦いにも注目〜



 今年のCESも、LGエレクトロニクスやサムスンといった韓国メーカー勢はとても元気で、北米市場においてはコストパフォーマンスの面で日本メーカーよりも人気が出ていることから、連日、身動きがしづらいほど来場者がごった返していた。

 ただ、例年と比べると、韓国メーカーは、新技術の展示やアピールは少なめで、昨年と同世代技術を採用した製品を広く展開し、一般ユーザーに分かりやすいマーケティングメッセージの訴求に注力していた感じだ。北米市場でトップシェアを獲得している韓国勢は“守り”に入ったという感じだろうか。むしろ、日本メーカーの方が前のめりな先進技術展示を行なって“攻め”のブース展開をしていたように思える。

 本稿では、こうした韓国メーカー勢の大画面関連ネタをお届けするとともに、北米市場を重視する三菱電機やビクターが展示していたユニークな大画面関連製品のレポートもお届けする。



■ビクター、シネスココンテンツをリアル解像度で表示できるディスプレイ

 ビクター(JVC)は、日本市場では民生向けのテレビ製品事業から撤退しているが、ハイエンドユーザー向けのホームシアター向け高画質ディスプレイ製品に注力しているが、今回のCESでも、その系統の製品が展示されていた。

 3D実現様式としては、日本メーカーとしては珍しく偏光方式を推進しており、このブランディングに「Xinema3D」(シネマ3D)の名称を与えている。この方式では、映像パネルとしては液晶を採用し、偶数ラインと基数ラインで偏光方向の違う偏光フィルタを液晶パネルに貼り合わせることで、偏光フィルタ付きのパッシブタイプの3D眼鏡で立体映像を視聴することになる。

 このため、解像度がパネル解像度の半分になるが、フレームシーケンシャル方式のアクティブ液晶シャッター型の3D眼鏡よりも知覚3D映像は明るくなるという利点がある。

 ブース内ではLEDバックライトを採用した65型/16:9のモデルと、50型の21:9、ロング・アスペクト比のモデルを公開、来場者の注目を集めていた。

65型のXinema3Dディスプレイ製品

 65型の16:9タイプは、フルHDの液晶パネルにエッジ型白色LEDバックライトを組み合わせ、エリア駆動に対応させている。チューナはデュアルバンドのWiFi-IPTVに対応し、VODサービスのVUDUに対応する。

 50型の21:9タイプは、2,560×1,080ドットのシネスコサイズのネイティブ表示に対応する。映画ソフトの約65%が2.35:1のシネスコサイズで記録されているため、一般的な16:9のフルHDパネルでは上下に未表示エリアができ、1,920×817ドット程度に圧縮表示されてしまう。そこで、縦解像度を犠牲にせずに、フル解像度で2.35:1アスペクトで表示出来るディスプレイとして、21:9型のXinema3Dディスプレイが開発されたというわけだ。

 逆にこのディスプレイで16:9映像を表示した際には左右に未表示エリアができるが、1,920×1,080ドット領域を使ってリアル表示がなされるため、解像度低下は回避出来る。ただ、3D表示時は、Xinema3Dが偏光方式であるため、縦解像度は半分になってしまう課題は残ることになる。いずれにせよ、ビクターらしいユニークな製品である。

2.35:1のシネスココンテンツをフル解像度で表示できる50型、21:9 Xinema3Dディスプレイ

 このXinema3Dディスプレイ製品は、ともに2011年後期の発売予定で、価格は未定だ。日本市場への展開も未定。日本では民生向けテレビ製品事業からは撤退しているものの、ハイエンドユーザー向けのディスプレイ製品は「XIVIEW」シリーズとして、展開を継続している。こうしたXinema3Dディスプレイも「XIVIEW」ブランドで日本に登場してくれば面白いと思うのだが……。

 この他、ブースでは、昨年発表になった2D-3D変換ビデオプロセッサ「IF-2D3D1」の新リビジョンの展示が行なわれていた。

 IF-2D3D1は既に2010年に業務用製品として発売済みだが、今回のCESで展示されていたものは、2D-3D変換アルゴリズムをさらにリファインしたものを、IF-2D3D1に載せてデモしているとのこと。IF-2D3D1の改良版をリリースするということではないらしい。

 ビクターの2D-3D変換アルゴリズムは、極めて低遅延で、ハイレスポンスであることが特徴となる。ハードウェア的にも追加のフレームバッファを必要としないという点で低コストと言うメリットもある。

 新版では、映像シーンの認識力を高めてミス変換(エラー率)を下げると同時に、微細レベルの凹凸感を効果的に再構築する新知識モデルを導入し、局面によってはネイティブ3D撮影された3Dコンテンツよりもリアルな立体感を提供できるとのことであった。

 組み込まれた新知識モデルのうち、最も基本的な映像認識は、黒帯の未表示領域を初めとした映像コンテンツ以外の2D-3D変換対象除去処理が挙げられる。そして、最も高度な処理系と言える、映像中の微細(テクスチャ)表現部分の立体感増強については、映像の陰影の変化に着目して行なわれるとのこと。ネイティブ3D撮影でも描き割り効果に落ち込みやすい木々の枝葉の表現や動植物の細かな突起表現なども、ビクターの2D-3D変換アルゴリズムではリアルな立体感を再現出来ていた。

 このアルゴリズムは、他社へのIP提供も行なっているそうだ。メーカー名は明かせないとのことだったが、既に他社のテレビにも採用されているとのこと。IPとして提供する場合は、変換アルゴリズムの効き方を細かくチューニングできるパラメータ群も公開されるらしい。

ビクターの2D-3D変換アルゴリズムは、既存の2Dソフトの3D変換オーサリングの支援手段にも応用されつつあるとのこと


■三菱電機、155型有機ELディスプレイと92型3D対応DLPリアプロテレビ

ブース入り口に設営された155型の巨大有機ELディスプレイ

 三菱電機ブースでは、発表されたばかりのLVP-HC9000Dも人気を集めていたが、展示としては、なによりも直視型の大型テレビ/ディスプレイが目立っていた。

 ブース入口に所狭しとおかれていたのは、155型の有機ELディスプレイ。解像度にして1,152×640ドット、各色6ビット階調の約26万色同時発色対応。画面サイズは3.46×1.92mという圧倒的な大きさ。ただし、これは、いわゆる1枚の有機ELディスプレイとしての大きさではなく、8×8ドットを1モジュールとして連結構成して実現されている。

 逆にいうと、8×8ドットを最小構成として縦横に自在の画面サイズ/解像度のディスプレイを構成可能なのだ。担当者によれば、矩形でなくてもよく、世界地図や人型などや、あるいは極座標系に配置して球体ディスプレイとして構成することもできるとのこと。


画素を近接撮影。1ピクセルあたりはRGB各3ドット合計9個のサブピクセルで構成されている模様

 こうした業務用情報表示ディスプレイには、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイを採用したものが既存品としてあるが、それらは数百cd/m2程度。明るさで言えばLEDベースのものが優位とされるが、LEDベースでは画素ピッチが大きくなりやすく、解像度を高く取りにくい。また、大型画面を構成すると厚みや重さも肥大してしまう。

 三菱の有機ELディスプレイの場合は、輝度は1,200cd/m2もあり、画素ピッチはわずか3mm。厚みも81mm程度で、一般的な薄型テレビ程度でLEDディスプレイの1/4程度だ。

 既に日本ではCEATECなどでも公開済みだが、今後は北米での訴求も行なっていくようだ。なお、現在は屋内用の設計となっているため、屋外環境には対応できない(雨や風への耐久に配慮されていないため)。

 そして日本では、ほぼ市場としては消滅してしまったDLPベースのリアプロTV製品だが、三菱電機は北米地区ではまだ精力的に新製品を投入。昨年も73型、82型のフルHD、3D対応の単板式DLPリアプロTV製品を発売している。

 ブース内では、昨年、北米で発売したばかりの73型「WD-73838」と、82型「WD-82838」を展示し、3Dコンテンツの視聴デモを行なっていた。73型2,999ドル、82型は4,999ドルで、画面サイズに対して価格が安く、画面の大きさを何より重視する北米市場では、液晶やプラズマではなく、こうしたDLPベースのリアプロTV製品を選択する人はまだまだ多い。

73型のDLPベースのリアプロTV「WD-73838」。PS3向けアクションゲーム「BLOB2」を立体視プレイしている様子 82型の「WD-82838」。最近のDLPリアプロは結構明るくなった
上位機には小径の16個のスピーカーから構成されるサウンドビームを応用したバーチャルサラウンド機能「16 Speaker Immersive Sound Technology」を採用している 82型で奥行きは約58cm。73型で約45cm。リアプロTVの弱点は厚さだが、北米市場では、この点を気にしない人が多い

 三菱電機はこうしたニーズに応えるべく、2011年も北米でDLPベースのリアプロTV製品をさらに投入していくという。ブース内で公開されていた92型もDLPリアプロもその1つで、民生向けの3Dテレビ市販製品としては世界最大級。型番は「WD-92840」として確定しており、価格を未定としながらも、今夏の発売が確定しているとのこと。

92型のDLPベース/3D対応リアプロTV「WD-92840」。今夏発売予定
RGBレーザー光源を採用したDLPベースの3D対応リアプロTV「LaserVue」がHDMI1.4aベースの3Dに対応したモデルチェンジを敢行

 RGBレーザー光源を採用した事で話題を呼んだDLPベースの3D対応リアプロTV「LaserVue」シリーズも、今年は順当にモデルチェンジが計画されている。昨年モデルではDLP-LINKのみの3D対応だったが、2011年モデルは晴れてHDMI 1.4a準拠の3Dに対応する。型式番はL75-A91で、画面サイズは75型のみ。価格は5,999ドルを予定。発売時期は8月と説明されていた。

 筆者が、このLaserVueを見るたびに感じるのは「このレーザー光源を使ったフロントDLPプロジェクタを開発してくれないかな」ということ。三菱関係者によれば、そうした製品の研究開発も行なわれているとのことだが、レーザーにまつわる安全基準を定めた法規制の都合があって、直近で実現するのは難しいとのことであった。

 昨年の大画面☆マニアCES特別編でレポートしたように、すでにレーザー光源フロントプロジェクタはカシオが市販化に成功している事例もある。三菱にもぜひ、この流れに続いて欲しいのだが……。




■サムスン、世界最大の75型のフルHD、3D対応液晶テレビを発表

サムスンブース入口。朝鮮半島はあっても日本列島はない世界地図が印象的

 サムスンも映像機器の主力ネタは、やはり今年も3Dだ。ただし、ブースの入口に展示された、今年のイチオシの3Dテレビを液晶にしてきたことからも伝わってくるが、サムスンは3Dテレビの主力製品をプラズマテレビから液晶テレビに完全にシフトさせてきた感じがある。

 ブース入口に設置された3D液晶テレビは75型の「75D8000」。価格と発売日を未定だが、「市販予定製品としては世界最大のフルHD3D対応テレビ」としてアピールしている。詳細スペックは明かされていないが、その薄さは圧倒的だ。バックライトは白色LEDで、導光板を用いたエッジライト実装方式になるが、額縁部分も極めて細い。また、最近では珍しくはなくなってきたが、エッジライト方式ながらエリアコントロールにも対応する


「市販予定製品としては世界最大のフルHD3D対応テレビ」とアピールされる75型のフルHDの3D対応液晶テレビ「75D8000」

 プラズマテレビの大きなアップデートとしては、「さらなる狭額縁化の実現」という点に集約される。2011年のサムスンのプラズマテレビは、ボディの外形サイズを従来品と同じに維持しながら、狭額縁化によって画面サイズを+1インチ大きくする製品展開を行なうのだ。

 具体的には、2010年ラインナップで42/50/58/63型だった製品群を、価格をほぼ据え置きながら43/51/59/64型に置き換える。「同価格帯で競合他社製よりも+1インチ大きいものが買える」、「これまで置けていたスペースに+1インチ大きなものが置ける」ということで、他社製品との差別化を図っていくようだ。

昨年モデルとの額縁の厚さの比較デモ
"+1インチ"コンセプトを展開する2011年のサムスンのプラズマテレビラインナップ 見慣れない画面サイズ数値群が並ぶのはこの"+1インチ"コンセプトのためだ

 そして、今年も、テレビの高画質化技術に関してのデモコーナーが設置されていた。結論からいうと、基本的には昨年発表した技術のリファイン版に相当するものが多く、革新的なものは特にない。

 3Dプラズマに関してはサブフィールドの階調精度を向上させてディザリングノイズを減らし、低残光蛍光体の採用と組み合わせて、クロストークを減らす工夫を採用した。

3Dプラズマの高画質化技術

 3D液晶に関しては、バックライトスキャニングを組み込んでクロストークを低減させる技術に付いて紹介していた。

3D液晶の高画質化技術

 3Dプラズマ、3D液晶に共通する高画質化技術としては、視点に近いオブジェクトほど、ハイコントラストに描き出して、見た目以上に立体感を強調する工夫が紹介されていた。

3D映像において、近いものほどハイコントラストに描いて立体感を強調する仕組み

 この他、白色LEDバックライトをエッジライト実装しながらもエリア駆動を実現する「Micro Dimming」機能、映像を解析して適応型のノイズ低減を仕掛けて行く最新世代のノイズ低減機構についての紹介も行なわれていた。

白色LEDバックライトをエッジライト実装しながらもエリア駆動を実現する「Micro Dimming」機能
Micro Dimming機能は画質だけでなく、消費電力低減にも貢献する…というデモ。黒が多い映像ほど、Micro Dimming"なし"に比べて"あり"の方が低消費電力になる
サムスンの最新世代の適応型ノイズ低減機構の紹介

 サムスンは、後述のLGエレクトロニクスとは違い、3Dテレビの実現様式としてはフレームシーケンシャル方式を採用する。この方針は、PC向けのモニター製品にも貫かれており、日本でもお馴染みのSyncMasterブランドの3D対応PC向け液晶ディスプレイの製品群が数多く展示されていた。

 中でも人気を集めていたのが、27型のフルHD解像度のマルチメディア液晶モニタの「TA950」と「SA950」だ。

マルチメディア液晶モニタにも3D化の流れが
TA950とSA950の違いはTVチューナの有無
TA950/SA950展示コーナーのポップより。サムスンはLGが採用する偏光方式の3D実現様式を痛烈に批判する

 NVIDIAの3D VISIONにも対応しながら、HDMI 1.4aベースの3D表示にも対応するのが特徴。3D同期用のIRトランスミッタは表示面側の額縁側に内蔵されているので設置不要というのがウリ。2D-3D変換機能も内蔵する。TA950はテレビチューナ内蔵なので、3Dテレビ的な活用も可能。

 発売は2011年第二四半期を予定しているが、価格は未定。TA950はともかく、SA950は価格によっては日本市場でも人気が出そうな商品だ。


サムスンはフレームシーケンシャル方式の3D実現様式を採用し、アクティブシャッター3D眼鏡を今後も推奨していく。今期の3D眼鏡は軽量化を図った上で、重量物を耳掛けの部分に集約し掛け心地の安定化を実現させた

 プロジェクタ製品についても紹介する。サムスンは3D対応のフルHDプロジェクタ製品として単板式DLPプロジェクタの「SPA8000」を、2011年が開けると同時に発売開始している。価格は10,000ドル。輝度性能は1,000ルーメンで、アクティブ液晶シャッター3D眼鏡が2機付属する。3D同期用のエミッターはDLPプロジェクタなので投射系に内蔵済みだ。

3D対応のフルHDプロジェクタ「SPA8000」
サムスンブース内に設置されたシアター内でのデモ風景。DLPなので3D時もなかなか明るい
LED光源採用の超小型DLPプロジェクタ(PICOプロジェクタ)の「SPH03」も同時展示。こちらは輝度は30ルーメン、1000:1コントラスト。解像度はWVGA(854×480ドット)対応。スピーカー内蔵で2時間のバッテリ駆動に対応。価格は299ドル。


■LGエレクトロニクス、偏光方式3Dに注力。84型4K2K、偏光方式3Dテレビも公開

LGエレクトロニクス・ブース
LGブース内であちこちで目にする「Cinema3D」は偏光方式の3Dテレビのブランドを意味する

 サムスンのライバル、LGエレクトロニクスは今年、3Dテレビに関して大きな方針転換のアナウンスを行なった。それは、「メインストリームクラスの3Dテレビは全て偏光方式を採用する」というもの。2011年以降、LGの偏光方式の3Dテレビには「Cinema3D」というロゴを添付してブランド展開がなされることになる。

 ブースを見て回ると、そこかしこに「Cinema3D」のロゴが乱舞している。だが、実際には3Dプラズマの製品群はフレームシーケンシャル方式を採用し、3D液晶テレビにおいてもハイエンド製品群はフレームシーケンシャル方式を採用している。現状、LGとしては「どっちもあり」と言う立場を取って併売をしていくようだが、2011年以降、偏光方式(Cinema3D)方式を強く推奨していく方針にブレはないと思われる。

 というのも、今回のCESの展示では間に合わなかったようだが、LGをはじめとした偏光方式を推奨するメーカー群は、Active Retarder技術と呼ばれる、フル解像度の偏光方式3D技術を準備しているためだ。これについては、来年のCESで、お目見えということになるだろう。


84型の4K2K解像度の偏光方式の3Dテレビの試作機

 大画面系の目玉ネタは3つあり、1つは、84型の4K2K(3,840×2,160ドット)の3Dテレビだ。昨年のCESでもレポートした、84型/4K2Kテレビの立体視対応版という位置付けになる。3Dの実現様式はLGなので、もちろん偏光方式。つまり、立体視時の解像度は3,840×1,080ドットということだ。こちらも、昨年に引き続き技術展示で、直近に市販化の計画はないとのこと。

 2つ目は、55型の4K2Kパネルを利用した裸眼立体ディスプレイ。こちらも技術展示ということで、価格や発売時期の情報はない。


55型の4K2Kパネルを利用した、裸眼立体ディスプレイ。裸眼立体視時の視点数も非公開

 3つ目は31型の3D対応の有機ELテレビだ。こちらは1,920×1,080ドットの1枚パネルで構成されるが、Cinema3D方式、つまりは偏光方式の裸眼立体視に対応する。発売の予定は今のところないそうで、価格も未定とのことだ。

フルHDの3D対応有機ELテレビを展示。厚みはわずか2.9mm

 LGはテレビだけでなく、PC向けディスプレイについても偏光方式の3Dを推進していく。こちらには「Cinema3D」ではなく、「Super3D」というブランディングを展開していくようだ。

 注目の製品は、Super3D対応の23型フルHD液晶ディスプレイ「D2342P」だ。偏光方式ということもあって、3D対応ディスプレイながらも安価な349ドルを実現している。NVIDIAの3D VISIONの他、HDMI 1.4a準拠の3Dフォーマットにも対応するのも魅力的だ。

PC向け3D対応液晶モニターも偏光方式を推進していく

 プロジェクタ製品としては、昨年発表したソニーのSXRDパネルベースの投射系をデュアル搭載し、フルHDの偏光方式3Dを実現した3Dプロジェクタ「CF3D」をHDMI 1.4aに対応させたモデルを筆頭に、LEDベースのスモールDLPプロジェクタながら高輝度な「HW300T」、「HX350T」の展示を行なっていた。

ソニーのフルHD SXRDパネルを6枚使用した「CF3D」。偏光方向を変えた左目用、右目用の映像を1本の投射レンズで同時投射する。価格は15,000ドル

 HW300Tの輝度性能は250ルーメン、HX350Tは300ルーメンとなり、LEDとしては破格の明るさになる。光源寿命もLEDということで、3万時間と長い。HW300Tの解像度は1,280×800ドット、2,000:1コントラストで価格は799ドルを想定。発売は2011年1月中を予定。

 HX350Tは1,024×768ドット、2,000:1コントラストで、価格、発売時期共に未定だ。両方ともデジタルテレビチューナーを内蔵しているのが特徴で、本体だけでテレビの視聴が可能だ。

250ルーメンというLEDベースのDLPプロジェクタとしては高輝度な「HW300T」。テレビチューナ内蔵というのもユニーク
HX350Tは300ルーメン

(2011年 1月 11日)

[Reported by トライゼット西川善司]

西川善司
大画面映像機器評論家兼テクニカルジャーナリスト。大画面マニアで映画マニア。本誌ではInternational CES他をレポート。僚誌「GAME Watch」でもPCゲーム、3Dグラフィックス、海外イベントを中心にレポートしている。映画DVDのタイトル所持数は1,000を超え、現在はBDのコレクションが増加中。ブログはこちらこちら。近著には映像機器の仕組みや原理を解説した「図解 次世代ディスプレイがわかる」(技術評論社:ISBN:978-4774136769)がある。