西田宗千佳のRandomTracking

iPhone 5s/5cの「カメラ」「AV機能」をチェック

新iPhoneファーストインプレッション

iPhone 5s

 9月20日、アップルは「iPhone 5s」「iPhone5c」を発売する。また、米国時間の9月18日(おそらく日本時間の19日)には、新OS「iOS7」の無償アップデートも始まる予定だ。

 iPhone 5s/5cの評価機により、カメラ機能を中心とした新機能のファーストインプレッションをお届けする。同製品はiOS7を搭載して出荷されるため、そちらのテストも行なっている。新モデルの購入を検討していない方も、iOS7でどこが変わるのか、ご確認いただければ幸いだ。

 なお、iPhone 5s/5cの詳細なスペックについては、別記事を参照してほしい。(iPhone 5s/iPhone 5c)

iPhone 5s
iPhone 5cの5色
iPhone 5c

iPhone 5sの画質向上は明確、5cとiPhone 5の撮像素子は違う?

 iPhone 5sは、SoCが64bit化した「Apple A7」になり、カメラの撮像素子のサイズが15%拡大している。カメラ機能そのものも、iOS7で操作方法が大きく変わった。基本的には「シャッターを切る」だけだが、撮影モード変更はメニューやボタンでなく、プレビュー部分をスワイプして切り換える形になっている。

 また、HDRはワンタッチでオンオフが可能になり、より使いやすくなった。他方で、従来カメラ機能から切り換えられたグリッドの表示については、「設定」から切り換えるようになっている。

iOS7でのカメラ機能。画像はiPhone 5cでのもの。5sでは「スローモーション」撮影機能が追加される
センサーサイズは15%大型化し、F2.2レンズを搭載

 撮像素子の解像度を上げるのではなく、1素子あたりの面積を増やして光量を上げる、と言うアプローチは、現在のスマートフォンにおいてはちょっとしたトレンドといえるものだ。

 HTCは今春の新製品「HTC One(日本向けはHTC J One)」にてセンサーを400万画素にする、という大胆なアプローチを行なった。光量を上げてフラッシュに頼らない、という方法論は正しかったが、400万画素というスペックが不安視されたのか、市場での「売れ行き」としての評価は芳しくない。

 5sについては、iPhone 5およびiPhone 5cと同じく「800万画素・裏面照射型」ではあるが、素子サイズを拡大するという形で対応している。数字的には減ったわけではなく、素子サイズをアピールする、という作戦である。レンズもf2.4から2.2へと、明るくなっている。

 では、画質はどのように変わったのだろうか。実際の撮影サンプルをご覧いただきたい。対象として用意したのは、新機種であるiPhone 5sとiPhone 5c、そして現行製品のiPhone 5だ。ご存じのように、iPhoneのカメラは「設定」がほとんどない。どの撮影サンプルについても、特に断りのない限り、HDRのみをオンにし、すべて自動設定で撮影を行なっている。

 画質傾向からいえば。iPhone 5sは確かにノイズ感が減っており、全体にすっきりとした印象の写真になっている。特に、つぶれてしまいがちな暗い木立の部分などを見ると、5sではきちんとディテールが見えているのがわかる。暗部の再現性などを見ても、5sは他に比べワンランク上の表現力であるのがわかる。

 意外なことに、同じようなスペックとされているiPhone 5と5cでは、画質傾向がかなり異なる。発色だけを比べれば、5cと5より、5sと5の方が似ている。5cは少々色が「濃いめ」「強め」で、赤みが強い印象を持つ。

 確たる情報はないため、あくまで筆者の予想だが、5と5sは同じメーカーの撮像素子を使っており、5cは違うのではないだろうか。5はソニー製の撮像素子なので、おそらく5sもソニー製。5cは他社製、もしくはソニー製であったとしても味付けの違う撮像素子+レンズの組み合わせなのではないだろうか。単体として見た場合、5cの写真が悪いわけではない。同じスペックに見えるが「はっきりと違う傾向である」、というのが現時点では正しい評価といえるだろうか。5sは機能重視、5cはデザインも含めよりポップで気軽な製品、と思うと、そのキャラクターの違いも理解できる。

 なお、5と5cについては、明るいシーンで若干のパープルフリンジが見られるが、5sには見られない点にも注目しておきたい。

iPhone5s
iPhone5c
iPhone5
横浜での撮影サンプル。少々曇り空だったため、全体に暗め。空のノイズ感・木立の再現度・マストの色彩感などに注目
*無劣化での回転処理を施しています
iPhone 5s
iPhone 5c
iPhone 5
都内での撮影サンプル。好天に恵まれた日だったため、全体に好条件で見やすい。緑の表現・鳥居の赤などに注目。5と5cには若干のパープルフリンジがあるが、5sには見られない
*無劣化での回転処理を施しています
iPhone 5s
iPhone 5c
iPhone 5
横浜での撮影サンプル。特に黄色い部分の表現や、白い船体のディテールに着目
*無劣化での回転処理を施しています
iPhone 5s
iPhone 5c
iPhone 5
夕闇での撮影サンプル。全体でのノイズ感に注目。どれも可能な限り手ぶれを押さえて撮影しているが、5sのものがもっともシャッキリと撮影できている
*無劣化での回転処理を施しています

*無劣化での回転処理を施しています。

 動画についても、画質傾向は静止画と同様だ。iPhone5と5sは傾向が似ていて、5cが若干暗い。5と5sを比較すると、5は不自然に明るくてディテールが甘くなりがちな印象を受けるが、5sはより自然ですっきりした仕上がりになっている。

iPhone 5s iPhone 5c iPhone 5
動画(22.4MB) 動画(15.1MB) 動画(32.8MB)

「5s」は撮影機能が大幅強化、スローモーションとTrue Toneに注目

 特にiPhone 5sについては、カメラにいくつもの新しい要素が搭載されている点に注目したい。それらのほとんどが、A7の高速処理を生かしたものだ。

 一つ目は「Burst Mode」。いわゆる連写モードだが、毎秒10コマの連続撮影をし、その中から良いものを抽出するものだ。この機能は、A7の高速処理とiPhone 5sの撮像素子がセットになって実現されているもので、iPhone 5cなどでは使えない。

 バースト撮影した写真はひとまとめで管理され、その中から、ピントや顔の向きなどを判別し、良いと思われるものが自動的にピックアップされるようになっている。もちろん、自分でその中から必要なものを選ぶことも可能だ。複数枚の写真から良いものを選ぶ、というやり方は、サムスンのGalaxy S4やソニーのXperia Z1、HTCのHTC Oneなどでも試みられている方法で、やはり現在のトレンドといえる。他社のものが「シャッターを押す前」の映像も残すのに対し、アップルのものは純然たる「連続撮影」である。1秒あたりの撮影コマ数も、10枚というスペックは特別なものではない。

 だが、Burst Modeは、モードと名付けられているものの、いわゆる「特別なモード」ではない。シャッターボタンを単に長押ししておけば、自動的にBurst Modeになり、連写が始まるようになっているのだ。そのため、機能を切り替えることなく、より日常的に使えるのは美点だ。また、写真のピックアップが自動化されていることなど、他社の機能とは方向性が異なることも指摘しておきたい。他方で、自動的にBurst Modeになるため、意図せず連写してしまうことも少なくなかった。

 もうひとつ、高速処理を生かした機能として搭載されているのが「スローモーション」だ。英語では「Slo-Mo」となっているこの機能、毎秒120コマ分の映像を撮影しつつ、再生時には毎秒30コマに落とすことで、都合4倍のスローモーション再生を実現している。とりあえず、2つのサンプルをご覧いただきたい。映像の部分だけでなく音声もゆっくり再生される。単純といえば単純な機能なのだが、その面白さは折り紙付きだ。サイレンの動画については、音の方にも注目してほしい。

スローモーション撮影したサンプル
動画(2.82MB) 動画(1.62MB)
スローモーション撮影サンプル1
スローモーション撮影サンプル2
スローモーション撮影した動画は、スロー再生する部分を指定できる。棒の間隔が長い部分がスロー再生になる

 スローモーション撮影した映像は、iPhoneの中で「通常のスピードで再生する部分」と「ゆっくり再生する部分」を指定して表示できる。前出のサンプルは、そうやってスロー再生する部分を指定したものだ。

 ただし、撮影したデータをiPhoneから取り出すと、そのままでは「120fpsで撮影された720pの動画」になってしまい、スロー再生はできない。iPhone 5s内で指定したスロー再生範囲も反映されていない。どういう動画になっているかは、サンプルをご覧いただきたい。

スローモーション撮影映像のソース
動画(35.9MB) 動画(27MB)

 現状、スローモーション撮影した映像をiPhone 5sの外に出すには、メール向けに書き出すか、YouTubeなどの動画共有サイトで共有するしかない。今回は諸事情により、動画共有サイトへのアップは行なえないため、前出のサンプルは、メール向けに解像度を落として書き出したものとなっている。

 もう一つ、iPhone 5sの特徴といえるのが、二色のLEDフラッシュを活用した「True Toneフラッシュ」だ。一般的にLEDフラッシュは、発光色がかなり青白い。そのため、フラッシュを焚いた写真は、不自然に青白い見栄えになりがちだ。そのためもあって、スマートフォンのカメラでは「フラッシュを焚かない」方向になりがちなのだが、5sでは、LEDフラッシュを「白」と「アンバー」の二種類用意し、それらをミックスして焚くことで、より自然な色合いになることを目指している。アップルによれば、周囲の色合いを判別した上で二色のLEDの発光具合を調整している、という。

 とりあえず、暗いところで撮った2枚の写真をご覧いただきたい。実際にはLEDフラッシュがなくてもそれなりに明るくなる場所なのだが、あえて強制発光で撮影している(一部明るすぎて飛んでいるのはそのためだ。ご容赦いただきたい)比較対象はiPhone 5だ。見比べてみると、iPhone 5の写真はかなり青っぽく、5sは自然で、より「おいしそう」に見える。

iPhone 5s
iPhone 5
iPhone 5と5sで、それぞれフラッシュを強制発光して撮影。iPhone 5は青っぽい色合いになるが、5sは自然な色合いだ

 その辺がよりわかりやすいように、あえて「机」にLEDフラッシュを焚いて撮影してみた。こちらだと、フラッシュの光の色の違いがよりわかるだろう。

iPhone 5s
iPhone 5
あえて机の上にLEDフラッシュの光を反射させて撮影。iPhone 5の光は「青白い」が、iPhone 5sの光は「自然」な印象の色であることがわかる

 アップルがこうした機能を重視する理由は、欧米の照明が日本よりも暗いことにある。日本でもレストランなどは薄暗い場合が多いが、それでも欧米の店よりは明るい場合が多い。だから、日本では意外と「フラッシュなし」でもなんとかなるが、欧米では「いかに自然な色のフラッシュにするか」が重要とされたのだろう。とはいえ、世界的に見ても、日本人は料理の写真を撮るのが好きな民族。True Toneフラッシュでは、明らかに料理がより「美味しそう」に見えるので、日本でのウケも良さそうな機能だ。

iOS7ではアルバム機能が改善、マルチタスクの今後に期待

 iOS7では、AVに関わる様々な機能が改良されている。ここからは、iPhone 5sでそれらの機能をチェックしていこう。ここから紹介する機能はすべてiOS7共通のもので、iPhone 5などでiOS7をアップデートした場合でも利用できる。

 まず大きな変化があったのは「写真」機能だ。アルバムとしての分類機能が大幅に改良され、写真がすぐに探せるようになった。

 どうなったかは、画像を見ていただくのが一番だろう。撮影日や撮影場所といった、写真に付随する情報を使って写真が自動分類されるようになっているのだ。当然、これまで通りアルバム別での分類もできるが、今後は「日時と場所」を手がかりにした分類が中心になっていくだろう。そうした情報を同時に記録する、スマートフォンならではのものだ。他方で、プライバシーなどを考えて位置情報を記録していない場合、こうした機能はあまり生きてこない。

「写真」アプリのアルバム機能は、自動分類が大幅強化。写真を撮影した場所や時間にあわせて、自動分類される。写真を指でタップし続けると、その場でプレビューも
いままで通り「アルバム」ベースでの分類も可能。フォトストリームなどの機能も健在だ

 そうした写真の共有に、今後力を発揮しそうなのが「AirDrop」という機能だ。この機能は、周囲にあるiOS7デバイスと、簡単に写真やアドレスなどを共有するもの。データの転送は無線LANを一時的に使って行なうため、サイズの大きな写真でも素早く転送できるのがポイントだ。操作も簡単で、iOS向けのデータ交換としては、今後標準的な作法になりそうだ。

 ただし、同じ名前の機能がMacでも使われているものの、そちらとは互換性がない。それは少々わかりづらいので、早期に互換性をとって欲しいところだ。

写真などをiOS7同士で転送しあう「AirDop」。「写真」アプリからも簡単に転送ができるようになっている
AirDropで写真が送信されると、「受信の許諾」を求める画面が現れる。受け取りたい場合は許諾、そうでない場合は拒否すればいい

 ウェブブラウザの「Safari」も大幅に強化されている。全画面表示が基本になり、より内容に集中しやすくなったのはもちろんなのだが、同時に開けるタブの数に制限がなくなった上で、タブの切り換えの操作方法も改善されている。また、アップルのクラウドサービス「iCloud」で連携すれば、同じApple IDを使っているマックやiOS機器のSafariで開いているタブを参照し、開くことも可能になった。この辺は、GoogleがChromeで行なっているものと同じ手法だ。

 また、iOS7でマルチタスク性能が大幅に強化されたためか、PCではおなじみの「重いウェブを裏のタブで読み込んでおく」ような使い方が普通にできるのもポイントだ。

iOS7の「Safari」。全画面表示が基本になって、より画面を広く使えるようになった。表示も相変わらず美しく、読みやすい
タブの扱いは大幅に進化。開いておけるタブの数が無限になった上に、iCloud経由で、他の機器で開いているタブも参照できる

 なお、iOS7のマルチタスク強化は、今後様々なアプリで効いてくるだろう。iOS6では、音声再生やナビゲーションなど、特定のタスクしかバックグラウンド動作できなかったが、iOS7ではそうした制限がなくなる。例えば、Dropboxなどのクラウドサービスから、サイズの大きなPDFや動画などのデータをダウンロードする際、アプリをバックグラウンドに回して他のアプリを使っていても、きちんとダウンロードが継続する。

 Androidではすでに当たり前の使い方ではあったが、iOSでもようやくそうした使い方ができるようになる。試してみたところ、多くのアプリでは「iOS6版そのまま」でもマルチタスクで動くが、一部アプリでは正常動作しなかった。デザインが変わったこともあり、しばらくは「iOS7」向けのアップデートラッシュが続きそうだ。

 動作速度の面で大きく変わったと感じるのが「iTunes Store」、「AppStore」だ。iOS6では見栄えこそ良くなっていたが、動作が重くなり、使うのが苦痛だった。アプリ販売の現場では「iOS6でのストアの改悪が、販売数量に影響している」と指弾されるほどだった。だがiOS7のストアは、動作がかなり軽くなり、使いやすくなった。また、特にiPhone 5sでは、指紋認証センサー「Touch ID」を使い決済ができるようになったため、安全かつ快適になったのもポイントだ。

 Touch IDはとにかく認識精度・認識速度が良く、これまでの「指紋認証」に関する印象を一変させる可能性を秘めている。筆者としては、5sを選ぶ理由の一つに挙げてもいいと考える。

iOS7のiTunes StoreとAppStore。その場の周辺で買われているアプリなどをリストアップする「近くで人気」機能が追加された。だがなによりも魅力なのは、動作が速くなったことだ
iPhone 5sの「Touch ID」を使うと、AppStoreなどの認証を指紋で行なえる。パスワード入力より簡単で、使い勝手も良い

ミュージックプレーヤーは見た目と操作性が変化、音質向上は「若干」か

 iOS7では、音楽系の機能も大幅に変わる。

 画面は「ミュージック」機能での音楽再生画面だ。いままでとはデザインテイストがずいぶん変わっているのがわかるだろう。

「ミュージック」機能での音楽再生画面。よりジャケット写真が目立って前に出る印象になった。「リピート」「シャッフル」などのアイコンは姿を消し、テキスト表記になった

 これまで、iTunes系の特徴だった「カバーフロー」は、iOSからも姿を消した。ジャケットが並んで表示される形式になっている。この表示では、ピンチイン・アウトでジャケットサイズが変わる。おそらく今後は、この表示形式がメインになるのだろう。

カバーフローは姿を消し、ジャケットの一覧になった。サイズは三段階に変更できる

 ジャケット写真中心の表示は、プレイリストやアルバムなどの表示でも同様だ。ちなみに、ジャケット写真の指定されていないアルバムは、アルバム名のテキストが斜めに表示されるようになっている。

プレイリストやアルバムでも、ジャケット写真が中心に表示される。文字中心の表示はほとんどない
「アーティスト」画面では、そのアーティストの代表的な写真が表示されるようになった。この画面の場合、スペクトラム以外はiTunesのアーティストページの写真が使われている

 ちょっと面白いのは「アーティスト」表示。iOS6まではテキストだったが、iOS7ではアーティスト写真が表示される。これは代表的なものが、iTunesから取得されている。登録されていないものについては、アルバムのジャケット写真が使われる。

 iOS7からは「コントロールセンター」という機能が導入され、各種設定の切り換えや音楽再生のコントロールは、こちらで行なうようになる。いままでなら「設定」メニューの中にあったり、ホームボタン二回押しで現れるメニューの中にあったりしたものが、おおむねコントロールセンターの中に集約される。

 Androidでは画面上から下へスワイプすると現れる「通知メニュー」で行なっていたことが、iOS7では画面下部から上へスワイプすると現れるコントロールセンターで行なうようになっている……と考えればいい。ただし、レイヤー構造を生かした表示の美しさやわかりやすさは、iOS7ならではの美点だと思う。

 なお、ロック中の音楽再生画面も、テイストが若干変わった。ジャケットを大きく見せる点は変わらないが、操作は変わっているので注意が必要だ。

 いままでは、ロック画面でも「ホームボタン2回押し」で音楽再生画面を呼び出して再生していたが、iOS7では、ロック画面での2回押しはなくなった。ロック画面でもコントロールセンターを呼び出して再生する。1度再生が始まれば、その後の一時停止や曲送りは、いままでと同じである。慣れるまではちょっと戸惑いそうだ。

「コントロールセンター」。ここから音楽再生のコントロールが行なえる
ロック画面での音楽表示。再生中の操作は同じだが、音楽再生機能を最初に呼び出す時にはコントロールセンターを使う

 なお、iPhone 5sや5cの音質も気になるところだが、短時間聞いてみた範囲では、ヘッドホンではiPhone 5との差はほとんど感じられない。若干iPhone 5sの方が抜けがいいような気もするが、気のせいと言われればそうかもしれない、と感じるほどの差でしかない。

 ただし、内蔵スピーカーの音質は、iPhone 5s/5cともにiPhone 5より明確に良くなっている。もちろん、小口径・モノラルスピーカーでの音だから過大な期待は禁物で、外部スピーカーが不要になるような性質のものではない。

 新型への機種変更については、音質向上よりも「操作性向上」に着目して選ぶべきだろう。


iPhone 5s iPhone 5c
カラー シルバー
ゴールド
スペースグレイ
ブルー
グリーン
ピンク
イエロー
ホワイト
容量 16/32/64GB 16/32GB
チップ A7+M7 A6
無線LAN
Bluetooth
IEEE 802.11b/g/n(11nは2.4GHz/5GHz対応)
Bluetooth 4.0
ディスプレイ 4型Retinaディスプレイ
1,136×640ドット 326ppi
コントラスト800:1
最大輝度500cd/m2
カメラ 背面800万画素
(ピクセルサイズ1.5μ)
(F2.2レンズ)
FaceTime 120万画素
背面800万画素
FaceTime 120万画素
720/120p動画 -
True Tone
フラッシュ
-
Touch ID -
バッテリ 連続通話時間:最大10時間(3G)
連続待受時間:最大250時間
インターネット:最大8時間(3G)/10時間(4G LTE/Wi-Fi)
ビデオ再生:最大10時間
オーディオ再生:最大40時間
外形寸法
(縦×横×厚さ)
123.8×58.6×7.6mm 124.4×59.2×8.97mm
重量 112g 132g
インターフェイス Lightning

西田 宗千佳

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、週刊朝日、AERA、週刊東洋経済、GetNavi、デジモノステーションなどに寄稿する他、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。
 近著に、「顧客を売り場へ直送する」「漂流するソニーのDNAプレイステーションで世界と戦った男たち」(講談社)、「電子書籍革命の真実未来の本本のミライ」(エンターブレイン)、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「スマートテレビ」(KADOKAWA)などがある。
 個人メディアサービス「MAGon」では「西田宗千佳のRandom Analysis」を毎月第2・4週水曜日に配信中。 Twitterは@mnishi41