鳥居一豊の「良作×良品」

ありのままの音の喜び。DSD 11.2MHz対応USB DAC 3製品聴き比べ

ガムランの神秘的な音の響きをどこまで味わえる!?

 今や、ハイレゾという言葉は世間でも広く認知されてきているが、今までのレコードやCDといった規格化されたパッケージメディアと違って、ハイレゾは今も進歩を続けている。商用の音源はほとんど無いと思うが、デモ用のサンプル音源などでは、32bit音源やサンプリング周波数384kHzのものが登場している。そして、DSD音源はスーパーオーディオCDと同じ2.8MHzが主流ではあるが、5.6MHz音源や11.2MHz音源も登場している。

「超絶のスーパーガムラン/ヤマサリ」(e-onkyoで購入)

 実際に音源が販売されている音源としては最上位といえるDSD 11.2MHz音源は、昨年OTOTOYから発売された、丈青のピアノ曲を収録したアルバム「I See You While Playing The Piano(OTOTOYで購入)」がある。このアルバムも生々しいまでの音質の良さで大きな話題となった。僕もさっそく聴いて驚いたが、手前の高音の鍵があって奥にいくほど低音となる鍵盤の配置がきちんと見えた。このようなシャープな定位を持って録音されたピアノ曲を聴くのは初めてだった。

 そんなDSD 11.2MHz音源の素晴らしさの一方で、音源はなかなか増えてこなかった。しかし、今春になり、e-onkyo musicがDSD 11.2MHz音源を発売開始した。全15タイトルで、クラシックやジャズ、テクノや民族音楽などジャンルも幅広い。決して数が多いわけではないが、一気に15タイトルもの作品が増えたのは、DSD 11.2MHzの魅力をすでに知っている人、興味を持っている人にはありがたいことだろう。

 そこで今回は、そこから個人的に最も気に入った「超絶のスーパーガムラン/ヤマサリ」という作品を良作に選んだ。バリ島などで演奏される伝統的な舞踏音楽であるガムラン、その演奏グループであるヤマサリの演奏をDSD 11.2MHzで収録したものだ。

DSD 11.2MHz音源に対応したUSB DAC 3モデルを聴き比べる

 DSD 11.2MHz音源を聴くには、対応したUSB DACが必要になる。現状ではかなり多くのモデルがDSD音源(2.8MHzまたは5.6MHz)に対応してきたところで、DSD 11.2MHzに対応した製品はまだ少ない。

 今回は、国内で発売されているDSD 11.2MHz対応モデルを3つ集め、それぞれの音の違いも含めて紹介していく。製品は、iFI-Audioのnano iDSD(実売25,000円)と、OPPOの「HA-1」(直販155,000円)、exaSoundの「e22」(459,000円)だ。価格帯も全く違う3製品だが、それぞれのDSD 11.2MHz再生に違いは出るだろうか?

右からnano iDSD、e22、HA-1
2万円台で11.2MHz対応「nano iDSD」

 まずはそれぞれの概要から触れていこう。1つめが、iFI Audio nano iDSD(実売価格25,000円)。バッテリを内蔵した手の平サイズのポータブルモデルだ。発売は2013年末と時間が経っているが、最新ファームウェアのアップデートにより、DSD 11.2MHzへの対応を果たしている(現在店頭に並んでいるモデルはアップデート済みの対応機)。

nano iDSD。前面に電源スイッチを兼ねたボリュームとステレオミニ端子のヘッドフォン出力、RCA端子のライン出力

 発売当初から、リニアPCMなら384kHz/32bit、DSDも2.8/5.6MHz対応と高機能だったが、現状では専用ドライバを使うWindows機のみの対応とはいえ、DSD 11.2MHzにも対応してしまったのはさすが。しかも価格は約25,000円とかなり安価だ。DSD 11.2MHzの音源なんて、高価格な製品でしか楽しめないと思った人は少なくないと思うが、実はこのとおり、再生環境を整えるのは比較的容易なのだ。

 DACチップはバーブラウン製で、DSDをはじめとするすべての音源をネイティブ再生が可能。もちろん、バッテリ内蔵のポータブル型だから、iPhoneなどのiOS端末などとデジタル接続したDSD再生も可能だ。

背面。デジタル出力とUSB 3.0、デジタルフィルターの切り替えスイッチがある。信号入力はUSBのみ
天面は写真の左下に動作インジケーターがあるほか、メーカーのロゴが印刷されているだけ
底面には、各端子やツマミの表示のほか、主要な技術や対応するフォーマットのロゴ
OPPOのUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「HA-1」

 続いては、OPPOのHA-1(実売価格155,000円)。フルバランス構成のA級動作のアンプ回路を持ったヘッドフォンアンプだが、USBだけでなく豊富なデジタル入力を備え、アナログ出力もバランス/アンバランスを搭載しており、ヘッドフォンアンプとしてだけでなく、ちょっとしたプリアンプ的にも使える。ヘッドフォン出力も、アンバランス出力に加えて、バランス出力も備える。

OPPO「HA-1」

 ユニークなのが4.3インチ液晶で、ボリュームや入力セレクターの操作に合わせて画面が切り替わり、グラフィカルに音量や入力ソースを表示。通常時の画面も、VUメーター、スペクトラムアナライザー、ステータス表示が切り替え可能。このほか、付属のリモコンによる操作のほか、Bluetooth接続でスマホなどの専用アプリでの操作も可能とかなり多機能だ。

 DSD音源は最大11.2MHzまで対応し、リニアPCMも384kHz/32bitまでカバーする。DACチップは、ESS「ES9018」を採用。同じDACチップを採用する同社のBDプレーヤーの開発で得たノウハウを投入することで、低ジッタをはじめとする高性能をしっかりと引き出している。価格としては、据え置きの中〜上級クラスの価格となっているが、USB DAC、ヘッドフォンアンプ、プリアンプとして使える多機能さを考えると、お買い得感のあるモデルといえる。

HA-1の前面。横幅254mmのハーフサイズで、右側にボリューム、左側には電源スイッチや入力セレクタ、ヘッドフォン出力(バランス/アンバランス)を備える
前面左側。ヘッドフォン出力はアンバランスが標準ジャックで、バランス出力はXLR4ピン端子(ゼンハイザーなどと互換性あり)となっている
前面右側。ボリュームツマミの下には、iPhoneなどを接続できるUSB端子があり、スマホの音楽再生も可能。リモコン用の受光部もある
アンプ回路部分のある手前側には放熱用の開口部がある。A級動作のアンプだけあり、使用中はけっこう温かくなる
背面の端子群。アナログ入力/出力ともにバランス/アンバランス出力を装備。デジタル入力も、バランスドデジタル(AES/EBU)/同軸/光/USBと豊富だ
付属のリモコン。薄型のカードサイズだが、スチール製のボディを採用しており仕上がりも上質。入力や音量調整のほか、接続したiOS機器の再生操作も行なえる
外見に似合わぬ価格とパフォーマンス「exaSound e22」

 最後の1台が、exaSound(エクササウンド)のe22(直販価格459,000円)。価格的には最も高価だが、サイズとしてはちょうど中間のサイズで横幅は165mm。本体のほか別体のACアダプタを使用する。機能としては32bit精度のデジタルボリュームを備えたUSB DACで、入力はデジタルのみ。音声出力はバランス/アンバランス出力を備え、ヘッドフォン出力も装備する。必要十分ではあるが機能としてはシンプルだ。

exaSound e22

 exaSoundはもともとe20 mk3でDSD 11.2MHz対応を果たしており、e22はその上位版となる。その違いは44.1kHz系と48kHz系、D/A変換回路専用に3つのクロックを独立させ、大幅な低ジッタを実現したこと。さらに、グラウンドループや接続したPCからのノイズ流入を防ぐため、USB端子の回路とDAC回路の間にガルバニック絶縁回路を備え、ノイズ低減のため、電源部に11個のパワーフィルターを搭載するなど、さらにノイズの低減を徹底している。

 DACチップはESS「ES9018」で、DSD最大11.2MHz、リニアPCM384kHzに対応する。専用のドライバーはWindowsだけでなく、Mac用にも用意されている。

e22の前面。電源ボタンの下にヘッドフォン出力(標準ジャック)、中央のディスプレイを挟んで右側に、設定メニュー、入力切り替え、音量調節ボタン
背面は、左からACアダプタ用電源端子、同軸/光デジタル入力端子、USB端子。音声出力はバランス/アンバランスを備える
側面。筐体はアルミの押し出し材を使っており、側面や天面/底面は一体となっている
e22の付属品一式。ACアダプタと接続用の電源ケーブル、リモコン、USBケーブルが付属している

 これら3つのモデルは、価格も大きく違うが、サイズも随分と違う。ポータブル型のnano iDSDがかなり小さいが、オーディオ機器としては据え置き型のHA-1とe22も、ハーフサイズ以下のコンパクトな大きさだ。かつてのオーディオ機器は横幅430mmのフルサイズで威圧感を感じるほどに大きく重かったが、それに比べればハイレゾ時代のオーディオ機器は総じてコンパクト化が進んでいることがよくわかる。

 価格としても、最も高価なe22ですら40万円後半と、超高級コンポの相場で考えればリーズナブルな価格だ。e22がスイッチング電源のACアダプタを平気で採用する潔い割り切りも含めて、先進的なデジタルオーディオ機器のメーカーは、旧来のオーディオメーカーとは思想的にも大きな隔たりがあるのかもしれない。

3台を重ねてみた。下からHA-1、e22、nano iDSD。横幅や奥行きなど、サイズの違いがよくわかる

神々への捧げものとしての音楽を、DSD 11.2MHzが生々しく再現した

 では、さっそく音楽を聴いていくことにしよう。バリ島のガムランは、本来は神々への捧げものとして奉納される音楽や舞踏のことで、村や共同体ごとに演奏や舞踏を行なうグループがいるようだ。今回の作品で演奏を行なっているヤマサリは、ガムラン音楽やバリ島の芸能の一大拠点といえるブリアタン村の演奏者たちからよりすぐって結成されたグループだ。

 と、ちょっと堅苦しい説明をしてしまったが、ガムランのメロディーを聴いて僕が頭に思い浮かべるのは、アニメ映画の大作「AKIRA」だったりする。音楽を担当した芸能山城組もガムラン音楽を用いて作品づくりをしており、ガムランのメロディーというよりもそこで登場する数々の打楽器の特徴的な音が「AKIRA」を思い出させる。その芸能山城組の山城祥二氏は、ヤマサリの結成や活動をサポートしており、ハイパーソニック・ハイレゾ音源として発売された本作も、山城祥二氏とハイパーソニック研究所の制作によるものだ。音源は2013年8月31日 インドネシア共和国バリ州バヨガン村にて、DSD 11.2MHzで野外録音されている。

 余談だが、DSD 11.2MHzの音源はファイル容量がもの凄く大きいので、ダウンロード時には注意が必要だ。5分ほどの曲でもおよそ950MBあり、全6曲のアルバムは10GBを超える。高速なインターネット回線を使っても数十分はかかる容量なので、ダウンロードするときは安定した回線を使うようにした方がいい。

 まずは1曲目の「ウジャン マス」。この曲は直訳すると「金の雨」というような意味で、ガムラン音楽特有の多彩な打楽器の音が次々に重なりあい、繊細できめ細やかなメロディを紡ぎ上げていくような曲だ。

 まず、nano iDSDで聴いてみると、序盤のきらびやかな金属の打楽器による軽快で艶やかなメロディーを丁寧に再現する。DSD 11.2MHz録音のクオリティが優秀なこともあるだろうが、2万円半ばのiFI Audioのnano iDSDでもステレオ再生とは思えない音場感と膨大な数の楽器の個々の音色とその響きが重なり合って生まれる美しいメロディを存分に味わうことができた。

HA-1とe22

 続いて、HA-1で聴いた。楽器の数とか音色の描き分けというよりも、個々の音像が整然と目の前に配置される。非常に解像度の高い再現だ。音色はすっきりとしてやや細身だが、不要な色づけなく最も忠実感のある音色に感じた。低音もややタイトでスピード感のあるものだが、中盤から登場するクンダン(太鼓)の音も力強さと小気味よいリズムのキレをしっかりと両立している。

 これが、e22となると、粒立ちよく再現された音像の厚みがぐっと増してくる。立体的な音場の再現に加えて、音そのものも立体的な彫りの深さを感じる。決してドスンドスンと迫力たっぷりになるような低音ではないが、パワー感はかなりのもので、クンダンはもちろん、銅鑼のような青銅でできた円板でできた楽器を叩いたときの深い響きと空間が震えているような様子がしっかりと再現された。低域の厚みとパワー感が大きく増していながらも、もやもやと不明瞭になることはなく解像感の高さはそのまま。だから、小太鼓や鉄琴のような鍵盤打楽器のきらびやかで素早いパッセージと、その背後でゆっくりと長い響きを持った銅鑼の音の重なりをきめ細やかに描きだす。この再現力はたいしたもので、さすがは最も高価格なモデルらしい実力の高さだ。

緩急自在、剛と柔が巧みに入り交じる。聴いていて気持ちがよくなる音楽

 今度は「バリス」を聴いてみよう。バリスは隊列の意味があり、寺院の祭りでは村の男たちが列をつくって踊る男性による集団舞踏をベースとして生まれた曲だ。冒頭の太鼓の力強いリズムに、青銅の鳴り物が色を添える。時に激しくスピーディーに、時にゆっくりと抑えた音量でリズムと笛によるメロディーが繰り返される。音量的なダイナミズムと、テンポ感の緩急の変化が実に面白い。

 nano iDSDは、太鼓の力強さはやや控えめになるものの、音量やテンポの変化が明瞭で曲の持つ豊かな表情がよくわかる。どちらかというと、パワー感よりも箱庭的な緻密さを感じる再現だ。HA-1は、激しく変化する音楽の中にも一定の秩序を感じさせ、音楽全体を整然と再現する。多彩な楽器の音色が混濁することなく重なり合っていく様子の美しさは、3モデルの中でも一番ではないだろうか。

 e22は、男性の舞踏曲らしい雄壮さ、戦士の勇ましさを感じさせるエネルギッシュな雰囲気が濃厚になる。e22の固有の個性として激しいロック向きの音というわけではなく、分類するならばHi-Fi調のニュートラルな再現なのだが、主に中低域にビシっと芯が通ったかのような音の剛体感があり、生命力に溢れたものになる。また、鉄琴のような楽器の柔らかく深みのある響きと、吊り下げた青銅の板を叩くときのきらびやかな音、それらの素材の硬さや厚みがわかるような表現力も見事だ。

 最後は「トゥルナ ジャヤ」を聴いた。トゥルナは「若者」を、ジャヤは「勝利者」を意味する言葉だという。これも男性あるいは男装した女性が踊る曲だ。ここまでの曲以上にダイナミックでスピード感のあるリズムが刻まれ、しかも銅鑼の低音と中高域主体となる鳴り物、鉄琴によるハイスピードなメロディと次々に音が重ねられ、果てしなく広く深く広がっていく音場空間を感じられる。

 nano iDSDは銅鑼が通奏低音のように鳴らす低い音の響きの力強さがやや足りないが、その音が空間に広がって行く様子が実に美しい。少々スケール感がコンパクトにはなるが、軽快で素早い音の連打、多彩な楽器の音色を丁寧に描き分ける能力は十分。価格を考えれば驚異的なパフォーマンスだ。決してポータブル型だからというわけではないが、質の高いヘッドフォンで聴いた方が、空間の広がりや余韻の響きの美しさをより緻密に味わえるかもしれない。

 HA-1は、数々の楽器が織りなす綾をつぶさに見ているような感覚で、実際の演奏や舞踏と一緒に楽しむには一番の目に見えるような再現だ。レンズのフォーカスをより精密に合わせたような解像感の高さと忠実感のある音色で、音場の広がりやその立体的な音の配置を含めて立体的に音楽を再現した。もしもこの作品が映像付きコンテンツとしても発売されるならば、本機の音が最も映像とマッチすると思える。

 e22では、冒頭の銅鑼の低音の鳴り方の力感や空気が震えるような独特の感触が得られ、オーディオ的な喜びがたっぷり味わえる。解像感と音像の厚み、音楽に宿る生命力のようなものさえ感じさせるエネルギー感の再現など、圧巻といえる表現力だった。価格的にも十分に高価ではあるが、その音は間違いなくハイエンド級の音だ。

 それぞれに価格が違いすぎるので、音質評価を優先とした機器選びはしづらいところではあるが、それぞれを音で選ぶならば、このあたりが決め手になると思う。

 いつもの取材ならば聴き所の印象をメモに残したところで次の曲へ行くのだが、今回の場合はメモも取らずに聴き続けてしまう。ボーカルや合唱もないインストゥルメンタルで、長いものでは16分を超える曲もあるのだが、そんな時間を感じさせない不思議な感覚だ。作品の制作に関わっているハイパーソニック研究所によれば、本作には40kHz以上の音の成分が存在しているとし、こうした超高域成分が脳の活性化が期待できるという研究も行なっている。このあたりの科学的な真偽についてはともかく、聴いていて気持ちが良くなる。もちろん、これは絶えず緩急を変化させながらも同じテーマを繰り返しながら展開していくガムラン音楽がずっと聴いていたくなる種類の音楽という気もする。1/fゆらぎ的な気持ちよさを感じる理屈もガムラン音楽の特徴に通じるものがある。

 なによりも、村の開けた場所で多くの村人たちが楽器を持ち寄り、舞踏を囲んで演奏しているような雰囲気が濃厚に感じられたのは見事だった。これまでもガムラン音楽を録音したCDなどを聴いてはいたのだが、ここまで多数の楽器で編成されていることや、楽器の種類の多彩さを感じたことはなかった。これがDSD 11.2MHzの生々しいまでの音の再現力なのだろう。

ハイレゾ音源の次のステップが見えるDSD 11.2MHz

 絶対的な音質の差はやはり価格通りだったが、いずれもDSD 11.2MHz音源の実力をきちんと再現できていた。それゆえにnano iDSDでは、こんな小さなボディとは思えない優れた音に驚く。そのインパクトは大きい。数多くの楽器の音が重なる部分などで他の2モデルと解像感で差を感じる部分もあるが、さすがに価格的にも仕方がない。

 DSD 11.2MHzの音は、オーディオ再生において今、最も原音に近い再現が可能なフォーマットだが、実際にその音を聴くとリニアPCMはもちろん、音が柔らかくなりすぎると感じやすいDSD音源の2.8MHzや5.6MHzとも違った感激がある。ハイレゾに限らず音楽を楽しむなら、自分の好きな曲を聴くのが一番で、その意味では高価な製品ばかりではないが絶対的に対応機器が少ないこと、制作などにも制約があり大幅なタイトルの増加は難しいことなど、普及しにくい面はある。だが、それでも一度はDSD 11.2MHzの音を体験してほしいと思う。きっと音楽やオーディオ再生の新しい魅力を実感できるはずだ。

Amazonで購入
iFI nano iDSD OPPO HA-1


鳥居一豊

1968年東京生まれの千葉育ち。AV系の専門誌で編集スタッフとして勤務後、フリーのAVライターとして独立。薄型テレビやBDレコーダからヘッドホンやAVアンプ、スピーカーまでAV系のジャンル全般をカバーする。モノ情報誌「GetNavi」(学研パブリッシング)や「特選街」(マキノ出版)、AV専門誌「HiVi」(ステレオサウンド社)のほか、Web系情報サイト「ASCII.jp」などで、AV機器の製品紹介記事や取材記事を執筆。最近、シアター専用の防音室を備える新居への引越が完了し、オーディオ&ビジュアルのための環境がさらに充実した。待望の大型スピーカー(B&W MATRIX801S3)を導入し、幸せな日々を過ごしている(システムに関してはまだまだ発展途上だが)。映画やアニメを愛好し、週に40〜60本程度の番組を録画する生活は相変わらず。深夜でもかなりの大音量で映画を見られるので、むしろ悪化している。