2016年7月期「Rewrite」「テイルズ」「あまんちゅ!」など49作品。11作を解説

【 ラブライブ！サンシャイン!! 】

(C)プロジェクトラブライブ！サンシャイン!!
(C)2016 プロジェクトラブライブ！サンシャイン!!

公式サイト：

http://www.lovelive-anime.jp/uranohoshi/

【あらすじ】
　静岡県沼津市の海辺の町、内浦にある私立浦の星女学院。駿河湾のかたすみにある小さな高校で、2年生の高海千歌を中心とした9人の少女たちが、大きな夢を抱いて立ち上がる。それは、キラキラと輝く“スクールアイドル”になること! 諦めなければきっと夢は叶う。
　今はただ輝きを目指して、がむしゃらに駆け抜けていこう! ここから彼女たちの「みんなで叶える物語」(スクールアイドルプロジェクト)が始まった!
【編集Yの解説】
　学校内で結成されるアイドルグループ“スクールアイドル”。国立音ノ木坂学院で結成されたμ's(ミューズ)が活躍した「ラブライブ!」は、紅白歌合戦にも出場するなど、社会現象的な人気を獲得した。
　新作アニメ「ラブライブ！サンシャイン!!」は、別の学校である浦の星女学院で結成された“Aqours”の活躍を描くもの。「ラブライブ!」の姉妹作品的なイメージだ。海辺の町を舞台に展開する、新たなアイドル達の物語。アニメ単体だけでなく、リアルでのライブ展開、それを後押しするファンの応援なども重要になる。前作に続き、新たな伝説が生まれるのか!? 要注目だ。

【 Rewrite 】

(C)VisualArt's/Key/Rewrite Project

公式サイト：

http://www.rewrite-anime.tv/

【あらすじ】
　緑化都市、風祭。文明と緑の共存という理想を掲げたこの都市に住む天王寺瑚太朗は、神戸小鳥、吉野晴彦らの友人たちと平凡な日々を送っていた。そんな平和な風祭市に、年一回の騒がしい時期が訪れようとしていた。
　都市を上げての収穫祭。巨大な文化祭のようなその催しに、瑚太朗は記事のネタ集めをすることに。未確認生物の情報や、オカルトチックな噂がまことしやかに囁かれていたからだ。
　同時期、瑚太朗の身に不可解な出来事が降りかかり始める。瑚太朗はオカルト研究会の部長・千里朱音に助けを請い、知り合いの生徒たちをも巻き込んでの調査を開始。それは瑚太朗にとって、ちょっとした冒険心のつもりだった。瑚太朗はまだ気付かない。それが誰も知らない“真実”の探求へ繋がっていくことを。書き換えることが出来るだろうか。彼女の、その運命を。
【編集Yの解説】
　「AIR」、「CLANNAD」、「Angel Beats!」などで知られるゲームブランド・Key。Rewriteは2011年に同ブランドから発売されたゲームが原作だ。同作では、これまでのKey作品で活躍してきた麻枝准がシナリオに参加せず、keyの都乃河勇人に加え、「人類は衰退しました」の田中ロミオ、「ひぐらしのなく頃に」の竜騎士07がシナリオに参加した事が話題となった。アニメ版の脚本はあおしまたかし、髙橋龍也が担当。田中ロミオとビジュアルアーツの魁が、構成・脚本協力で参加している。
　狭い世界での物語と思いきや、やがて世界の命運を左右する展開へと発展していく。ゲームはルートごとにかなり内容が異なるほか、バトル要素もある作品。アニメ版がどのような内容&映像になるのか、要注目だ。

【 テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス 】

(C)BNEI/TOZ-X

公式サイト：

http://toz-thex-anime.tales-ch.jp/

【あらすじ】
　人の目には見えない霊的な存在「天族(てんぞく)」に囲まれて育った人間の青年・スレイ。「かつて、人間の誰もが天族の姿を見ることができた」という伝承を信じる彼は、古代の謎を解明し、人と天族がともに生きる世界を実現したいという夢を抱いていた。
　ある日、生まれて初めて訪れた人間の都で妙な事件に巻き込まれたスレイは、なりゆきから石に突き刺さる聖剣を引き抜き、世界の災厄を払う「導師」となる。重き使命を刻み込む胸の中、人と天族の共存という夢はより熱さを増し……仲間とともに、「導師」は大冒険の旅路への一歩を、今、踏み出す。
【編集Yの解説】
　'95年の「テイルズ オブ ファンタジア」を皮切りに、世界累計出荷1,600万本を突破しているゲーム「テイルズ オブ」シリーズ。シリーズ20周年記念作として、PlayStation 3向けに発売された「テイルズ オブ ゼスティリア」がアニメ化される。
　もともと「テイルズ」は、キャラデザインやオープニングなど、アニメを意識した演出を採用しているゲームであり、アニメ化との相性の良い作品でもある。ゼスティリアのゲーム内アニメも、人気スタジオのufotableが手がけている。
　テレビアニメ版「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」も、制作はufotableが担当。映像クオリティに定評があるスタジオだけに、テレビアニメの枠を超えたビジュアルにも期待だ。

【 orange 】

(C)高野苺・双葉社/orange製作委員会

公式サイト：

http://orange-anime.com/

【あらすじ】
　高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。その差出人は、10年後の自分だった。
　初めはイタズラかと思ったが、書かれていることが次々と現実に起こり、｢手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。転校生の翔を好きになること。そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと……。
　翔を失った26歳の菜穂の後悔と願いを知った16歳の菜穂ができることとは?
【編集Yの解説】
　実写映画化もされた、高野苺の同名コミックが原作で、シリーズ累計400万部を突破している。未来の自分から届けられた手紙をもとに、悲しい運命を変えようと奔走するヒロインと、彼女を軸にした青春群像劇が展開。そこに、少しSF的な要素が加味されている。　アニメ版の監督はSTEINS;GATEの浜崎博嗣。脚本は「ちはやふる2」などの柿原優子。キャラクターデザインは「坂道のアポロン」の結城信輝。制作はトムス・エンタテインメントとテレコム・アニメーションフィルム。

【 NEW GAME! 】

(C)得能正太郎・芳文社/NEW GAME!製作委員会

公式サイト：

http://newgame-anime.com/

【あらすじ】
　高校を卒業して、幼い頃に夢中になって遊んでいたゲームを作った制作会社「イーグルジャンプ」へ入社した青葉は、そこでそのゲームのキャラクターデザイナーを務めていた八神コウと出会う。
　憧れの人の下で働くことになった青葉は、初めてのお仕事に戸惑いながらも、コウを始め個性的な先輩社員に助けられながら少しずつ成長していく。ゲーム会社で働く女の子たちの日常を描いたお仕事ガールズコメディが今、幕を開ける!
【編集Yの解説】
　「まんがタイムきららキャラット」で連載されている、同名の4コママンガを原作としている。ゲーム制作会社で働く女性たちの毎日を描いた作品だが、例えば「SHIROBAKO」のように業界の裏側を克明に……という感じではなく、どちらかと言うとキャラクターの魅力がメイン。あまりゲームに詳しくない人でも楽しめるだろう。
　ちなみに、インターネットでよく見かける「今日も一日がんばるぞい!」のキャラが、主人公の涼風青葉だ。

【 甘々と稲妻 】

(C)雨隠ギド・講談社/「甘々と稲妻」製作委員会

公式サイト：

http://www.amaama.jp/

【あらすじ】
　ひとり娘と二人で暮らす高校教師が、ふとしたきっかけから教え子の女子高生と三人でごはんを作って食べることに。三人とも料理はまったくできないけれど、美味しいごはんはとっても大好き! あったかくって楽しいひとときが、きっとあなたを夢中にさせる!
【編集Yの解説】
　アスミック・エース、トムス・エンタテインメント、シンエイ動画、ジェイアール東日本企画、住友商事の5社が新たに作ったアニメ放送枠「あにめのめ」第1弾作品。「good!アフタヌーン」(講談社)で連載されているコミックが原作だ。
　登場するのは、妻を亡くし、一人娘を育てる高校教師・犬塚公平と、元気いっぱいの愛娘・つむぎ。そして、料理研究家の娘ながら料理はまったくできない女子高生・飯田小鳥。
　ふとしたきっかけから、公平は娘と、教え子の女子高生と3人でごはんを作って食べる事になる。料理をして、大切な人達と一緒に食べる……そんなありふれた日常の魅力を描いた作品で、原作のほんわかした雰囲気がアニメでどのように再現されるかがポイントだ。

【 タブー・タトゥー 】

(C)2016 真じろう・KADOKAWA刊/タブー・タトゥー製作委員会

公式サイト：

http://tabootattoo-anime.com/

【あらすじ】
　“呪紋”、それぞれの固有の物質(トリガー)を充填することで起動し、印者(シールド)と呼ばれる操者の身体的な能力を飛躍的に高め、超常的な現象を発現させることができる超科学兵器。
　赤塚正義(セーギ)は、不良に絡まれていた男性を助け、礼として渡された謎の石を手にした瞬間、掌に不思議なタトゥーが刻まれる。
　「その呪紋、どこで手に入れたの?」
　翌日、帰宅途中に季節外れのコート姿の少女“イジー”に突如襲われたセーギは、祖父から教え込まれていた柔術で反撃するものの圧倒的な力の差に押され、命の危機に晒される。偶然にも“呪紋”を手にしてしまったセーギを中心に、様々な人々の思惑が渦巻く争いが、いま始まる。
【編集Yの解説】
　真じろうによる同名コミックが原作。ひょんな事から力を手に入れた少年が、ヒロインのイジーに誘われ、苛烈な戦いへを身を投じていく。設定としてはよくあるパターンだが、原作の特徴は圧倒的な画力で描かれるアクションシーンのカッコよさと、イジーをはじめ、幼なじみのトーコや、王女アリヤなど、魅力的な女性キャラクター達。また、非常に激しいバトルが展開するため、衝撃的なシーンも多く、テレビアニメでどこまで描写されるかも気になるところ。
　重厚かつ爽快、たまに登場するラブコメ要素にもニヤニヤできる、そんなアニメ化に期待だ。

【 この美術部には問題がある! 】

(c)2016 いみぎむる/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/この美製作委員会

公式サイト：

http://www.tbs.co.jp/anime/konobi/

【あらすじ】
　なんの変哲もない普通の学び舎「月杜中学校」にある、普通の美術部。そこには、絵の才能があるにも関わらず理想の“二次元嫁”を描くことに使命を燃やす内巻すばるくんと、そんなどーしようもない内巻くんのことが気になっちゃう宇佐美みずきさんがいた。
　そして、2人を気にしているようで気にしていない、寝てばかりの部長に、そこはかとなく気配だけしている謎の部員コレットさん。そうした少し残念な人たちが集まった美術部では、今日も何か問題が起きて……。
【編集Yの解説】
　いみぎむるの同名コミックを原作としている。類まれな絵の才能を持ちながら、“二次元嫁”にしか興味がなく、モデルと関係無く、萌え絵ばかり描いている残念な内巻すばると、そんな彼を気にするあまり、言動に振り回されてしまう宇佐美みずきのラブコメ要素が軸。個性的な部員達によるドタバタも、その展開を盛り上げていく。
　原作コミックは非常に絵のクオリティが高く、丁寧な絵柄で表現されていた世界が、どのようにアニメ化されるのかに注目。どことなく“京アニ”っぽい雰囲気が漂っているが、京アニではなく、アニメ制作はfeel.が担当している。

【 あまんちゅ! 】

(C)2016 天野こずえ/マッグガーデン・夢ヶ丘高校ダイビング部

公式サイト：

http://amanchu-anime.com/

【あらすじ】
　春。物事が大きく移り変わる季節。伊豆の町で生まれ育った小日向光と、東京から引っ越してきたばかりの大木双葉は、ともに夢ヶ丘高校に入学し運命的な出会いを果たす。
　光に誘われるまま双葉が足を踏み入れたのは、スキューバダイビングという未知の世界。何事もプラス思考の光と、自分がいかに小さな存在かを実感させてくれるダイビングの魅力……新たな出会いが、双葉の臆病な心を徐々に溶かしていく。
　そして、日々の生活においても二人はさながらダイビングで命を預け合う「バディ」のように、ともに多くの幸せを共有する関係を築いていくことに。

【編集Yの解説】
　愛あるアニメ化で、多くのファンを獲得した「ARIA」。その原作者・天野こずえの新作は、スキューバダイビングがテーマ。伊豆半島を舞台に、2人の少女が、個性的な登場人物達と共に、ダイビングの魅力に惹きこまれていく。
　この作品のアニメ化も、総監督は「ARIA」の佐藤順一が担当。監督のカサヰケンイチや脚本の赤尾でこ、音楽のGONTITIら、実力派のスタッフが集結した。見ていると、海に潜りたくなる……夏にピッタリのアニメになりそうだ。

【 Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 】

(C)Thunderbolt Fantasy Project

公式サイト：

http://www.thunderboltfantasy.com/

【あらすじ】
　かつて魔界の軍勢と人間界が争った戦において、人間たちによって鍛造され、無双の力を発揮した数々の武器である「神誨魔械」。
　戦の後、数多の神誨魔械は護印師らによって長く守られてきたが、その中でも護印師の「丹衡」「丹翡」兄妹によって守られてきた最強の武器「天刑劍」が、今まさに「蔑天骸」率いる悪の手に落ちようとしていた。
　蔑天骸の追求から逃れる途中、丹翡は偶然にも「凜雪鴉」「殤不患」の両名と出会い、その助力を得ることに。奇縁により導かれた3人は、新たに加わる個性豊かな仲間たちと共に各々の思いを抱き、蔑天骸の居る七罪塔を目指すこととなるのであった。

【編集Yの解説】
　厳密には“アニメ新番組”とは言えない、人形劇。それでもアニメファンに要注目なのは、「魔法少女まどか☆マギカ」などの虚淵玄が、原案・脚本・総監修を担当している事。台湾で「知らない人間はいない」と言われるほど、子供から大人まで楽しまれてきた人形演劇「布袋劇(ほていげき)」。その映像に惚れ込んだ虚淵玄と、台湾布袋劇で随一の知名度とクオリティを誇る制作会社・霹靂社がコラボして生まれた「武侠ファンタジー人形劇」だ。キャラクターデザインはニトロプラスが率いるデザイナー陣が担当。人形の造形アドバイザーには、グッドスマイルカンパニーが参加。台湾の伝統文化と、日本のコンテンツ文化が融合した、新たな映像に注目だ。

【 クオリディア・コード 】

(C)Speakeasy・マーベラス/クオリディア製作委員会

公式サイト：

http://qualidea.jp/

【あらすじ】
　約30年前、突如として地球に襲来した第一種災害指定異来生物、通称“アンノウン”は、人類を蹂躙し世界を崩壊へと追いやった。圧倒的な力を誇るアンノウンに、人類は総力戦で対抗。辛くも勝利を収めるが、戦争が終わった現在も散発的な侵攻に苦しめられていた。
　終わらない脅威に対抗するため組織されたのが、3つの防衛拠点からなる南関東防衛機構。東京、神奈川、千葉の各防衛都市には、固有能力“世界”を身につけた少年少女が所属。“世界”を駆使しながら、アンノウンと戦い続けていた。
　彼らは世界の命運を背負わされるだけではなく、ランキングと呼ばれる制度によって貢献度を競わされ、常に最前線で人類の領域を守っている。そんな極限状況の中で、何を見て、何を守ろうとするのか……。

【編集Yの解説】
　「変態王子と笑わない猫。」のさがら総、「デート・ア・ライブ」の橘公司、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の渡航、3人の人気作家によるユニット「Speakeasy」が手掛ける、注目のオリジナルアニメだ。
　アニメ制作を手掛けるのは、マーベラス×アニプレックス×A-1ピクチャーズという豪華な布陣。シリーズ構成と脚本を「Speakeasy」が担当。異能の力を駆使異生物とのバトルと共に、学園ドラマも描かれる、てんこ盛りの作品になりそうだ。