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MPEG-4は低ビットレート、高圧縮のビデオフォーマット。これまでは複数の圧縮、伸張といったコーデックのタスクを1チップ上でマルチに行なうことはできなかったが、世界で初めて可能になった。さらに、MPEG-4の規格にあるコアプロファイルのマルチ伸張にも世界初対応となる。 プロファイルは複数のオブジェクトを1画面上で任意に扱う規格で、1画面に複数のオブジェクトを同時に重ねることもできる。シングルプロファイルは長方形といった矩形状のみ、コアプロファイルはキャラクタや文字といった任意形状のオブジェクトを扱う。 マルチコーデック時の最大性能は176×144ドットのQCIF、15fpsの1オブジェクトで圧縮×2、伸張×4。伸張のみでは382×288ドットのCIF、15fpsでシングルプロファイル1オブジェクト。QCIF、15fpsではシングル、コアプロファイルとも4オブジェクトとなる。 TV電話に応用すれば、自分が映っている画面を見ながら相手の顔も表示し、さらに映像を脇で見ながら会話できる。映像配信に応用すれば映画を見ながら文字ニュースを読む、といった用途が考えられる。 今回発表されたLSIは、0.18μm CMOS DRAM混載プロセスで製造され、マルチコーデック時のシングルプロファイル1系統のタスクは消費電力50mWと、松下電器の資料によれば、これまでの1/8の低電力で実行できる。現在このLSIを搭載した製品の具体的な商品化は未定だが、発表会では携帯電話などの携帯端末、NTT DoCoMoのW-CDMAで展開を考えていると話していた。
□松下電器産業のホームページ (2001年2月6日)
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