シャープ、MPEG-4レコーダ「CE-VR1」の設定変更ツールを公開
―fps、画質、平均ビットレートを任意に変更、ガンマ補正も可能に


2月9日公開


 シャープ株式会社は、MPEG-4レコーダ「CE-VR1」の設定変更ユーティリティを公開した。容量は約389KB。

 CE-VR1は2000年12月15日に、新型ザウルス「MI-E1」と同時に発売されたMPEG-4ビデオレコーダ。しかし、ザウルスの周辺機器という位置付けのためか、録画最大解像度の320×240ドットではフレームレートが5fpsとなってしまうなど、設定できる条件がかなり限られていた。そのため、パソコンで再生することを前提に、ビデオデッキ代わりに使用するには力不足だった。

 しかし、シャープもそのことを認識していたのか、今回それらの設定をかなり自由に設定できる「設定変更ユーティリティ」が公開された。ただし、最初に本体のファームウェアのバージョンアップが必要で、そのバージョンアップや、設定の変更はメモリーカードを経由して行なうなど、手順は複雑。しかし、公開されたアーカイブには18ページに渡る図入りの詳細な説明書(pdf形式)が添付されているので、それにしたがって行なえばそれほど難しくはないだろう。

 設定変更ユーティリティでは各モードごとのfps(15/7.5/5/3.75)、画質(高/中/低)、平均ビットレート(4段階)、音質(32/24/16kbps)を任意に変更できるほか、ガンマ補正も行なえる。ただしハードウェアの限界なのか、15fpsは240×176ドット、320×240ドットでは設定できないなど一部制限が残っている。

【設定変更画面】 【ガンマ補正設定画面】

 実際に320×240ドットのファインモードを設定できる限界(ビットレート547kbps/7.5fps/画質高/音質32kbps)に設定し、約40秒のDVカメラで撮影した動画を録画した。すると、ファイルサイズは、デフォルト設定(ビットレート416kbps/5fps/画質低/音質32kbps)に比較して1.8MBから2.23MBに約2割増加。

 再生した動画は、デフォルト設定では紙芝居のようになっていたのに対し、ビットレートを7.5fpsまで上げたことで、なんとか動画として見られる程度に改善された。

画質設定サンプルムービー
約40秒
320×240ドット ビットレート547kbps(7.5fps/画質高/音質32kbps)2.23MB
ビットレート416kbps(5fps/画質低/音質32kbps)1.8MB
 =デフォルト設定


□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□「CE-VR1設定変更ユーティリティ」のページ
http://zaurus.spacetown.ne.jp/ce-vr1/update/ce-vr1uty/ce-vr1uty.asp
□関連記事
【2000年12月21日】半導体ビデオレコーダ時代の幕開け!?
  ~ MPEG-4ビデオレコーダ「シャープ CE-VR1」レビュー ~(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001221/sharp.htm

(2001年2月13日)

[furukawa@impress.co.jp]

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