日立、プログレッシブ/マルチスキャンユニットを新開発
―業界で初めてシステムLSIと周辺回路をユニット化。外販を開始


2月14日発表

 株式会社日立製作所は、インターレース映像をプログレッシブ変換する「プログレッシブユニット」と、スキャンコンバータ・信号処理機能を搭載した「マルチスキャンコンバータユニット」を開発し、外販の受注を開始した。

 同社は、これまでも独自にプログレッシブ対応TVや、マルチスキャン対応PC用ディスプレイ専用のシステムLSIを開発。そのLSIを先行して自社製品に搭載しているほか、他社にも供給している。しかし、表示画面が大型化し、またPDPや液晶などの固定画素表示デバイスが増えたため、メーカーの開発負担も増大してきている。

 そこで、同社はより高画質化したシステムLSIの開発と平行して、業界で初めてシステムLSIと周辺回路をユニット化。「メーカーの開発負担を軽減できるようにした」という。

 プログレッシブユニットは、インタレース・プログレッシブ変換を行なうほか、640×480ドット(VGA)、800×600ドット(SVGA)、1,024×768ドット(XGA)を相互に変換することも可能。また、PinPなどを実現する2入力機能も取り入れている。さらに、映像の拡大・縮小(水平、垂直独立に1/5~256倍)も可能となっている。

 マルチスキャンコンバータユニットは、アナログRGBのVGA、SVGA、XGA、1,280×1,024ドット(SXGA)、1,600×1,200ドット(UXGA)や、1080iを、固定画素デバイスを使用したディスプレイのフォーマット(VGA、SVGA、XGA、SXGA、720P)に合せて出力が可能。また入力信号を識別して表示を自動設定したり、プログレッシブユニット同様に映像の拡大・縮小をすることもできる。

【主な仕様】

  • プログレッシブユニット
    • 入力信号:Y/R-Y/B-Y(4:2:2)またはRGB(4:4:4)、アナログ
    • 出力信号:Y/R-Y/B-YまたはRGB、アナログ
    • 消費電力:4.3W
    • 外形寸法:120×91×27.5mm

  • マルチスキャンコンバータユニット
    • 入力信号:RGB
    • 出力信号:RGB
    • 消費電力:8W
    • 外形寸法:165×120×23mm

□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0102/0214a.html

(2001年2月14日)

[furukawa@impress.co.jp]

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