ヤマハ、単体AACデコーダを29,800円で4月下旬から発売
―AACデコーダ非内蔵AVアンプで、BSデジタルの5.1ch再生が可能に


4月下旬

標準価格:29,800円

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 ヤマハ株式会社は、BSデジタルなどで採用されているAAC 5.1ch音声をデコードする「AD-100」を4月下旬から29,800円で発売する。当初の月産台数は1,000台。

 2000年12月に本放送が開始されたBSデジタル放送では、音声フォーマットにMPEG-2 AACが採用され、5.1chでの放送が可能となった。しかし、当時は一般的なフォーマットでなかったため、ほとんどのAVアンプでデコードすることができなかった。

 そのため、BSデジタルをマルチチャンネルを楽しむためには、数少ない対応AVアンプに買い換えるか、デコーダ内蔵チューナまたは、デコーダ内蔵BSデジタルテレビを購入することが必要となった。こういった経緯により、最近になって各メーカーからは、AACデコーダ内蔵AVアンプが出揃い始めている。

 しかし、ヤマハではAACデコーダを内蔵したAVアンプをいまだ発表しておらず、その動向が注目されていた。今回AD-100を発売したことで、同社の'98年以降発売のすべての単体AVアンプには5.1chアナログ入力が装備されているので、19機種のAVアンプがAACに対応可能となった。

 AD-100の入力端子は、デジタル光端子を2系統を装備するほか、5.1chアナログ音声入力端子も搭載。ほとんどの場合1つしかないAVアンプの5.1ch入力に、AD-100を接続した場合でも、DVD-AUDIOプレーヤーなどの5.1chアナログを接続できるように配慮されている。また、入力信号が5.1ch AACの場合は5.1chアナログ音声を出力し、2ch PCMの時には自動的にAACデコーダをバイパスして2chアナログ音声を出力する。

 さらに、5.1ch AACデコード時にはスピーカーの性能に応じ、各チャンネルの低音域をメインスピーカーやスーパーウーファーに振り分ける機能も装備している。

【主な仕様】

  • 入力端子:3系統3入力(光デジタル×2、5.1chアナログ×1)
  • オーディオ出力端子:3系統4出力(光デジタル×2、同軸デジタル1、5.1chアナログ×1)
  • 消費電力:10W
  • 外形寸法(幅×奥行き×高さ):435×276×86mm
  • 重量:3.5kg

□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/01022201.html
□【キーワード】AAC(Advanced Audio Coding)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000310/key111.htm#AAC

(2001年2月22日)

[furukawa@impress.co.jp]

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