オリンパス、光学10倍ズーム搭載の普及価格帯デジタルカメラ
―iD PHOTO機は第2世代ドライブから


4月下旬発売

標準価格:75,000円

連絡先:カスタマーサポートセンター
    Tel.0426-42-7499


 オリンパス株式会社は、10倍ズームレンズと211万画素CCDを搭載したデジタルカメラ「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」を4月下旬に発売する。価格は75,000円。

 「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」は、107.5×77.5×76mm(幅×奥行き×高さ)のボディに10倍ズームレンズを搭載した211万画素モデル。同じく10倍ズームレンズを搭載する、2000年8月発売の「C-2100 Ultra Zoom」に比べて、ボディとCCDの小型化、手ブレ補正機構の非搭載などが大きな違いとなっている。記録媒体はスマートメディアで、電源はリチウム電池パック×2、または単3形電池×4本。PCとはUSBで接続(ストレージクラスに対応)できる。

正面 背面

メニュー画面

 光学ファインダの代わりに0.55型の液晶ビューファインダを備えている。また、同社の従来機に比べ、メニュー体系が大幅に変更された。全ての設定メニューへの入り口と使用頻度の高いモードへの入り口3つ(ユーザー設定可能)をトップ画面に表示。詳細モードの各画面では「撮影」、「画像」、「カード」、「設定」の4項目を画面上部にタブで表示し、設定項目へアクセスしやすくなったとしている。

 外部専用フラッシュ端子を備え、オプションの専用フラッシュ「FL-40」(50,000円)を、フラッシュブラケット「FL-BK01」(6,000円)とフラッシュケーブル「FL-CB01」(5,000円)を使用して取り付けることが可能。また、オプションのコンバージョンレンズアダプタ「CLA-4」(2,000円)を利用すれば、ワイドコンバージョンレンズ「WCON-08」(17,000円)とマクロコンバージョンレンズ「MCON-40」(11,000円)を使用することもできる。

小島佑介DI推進部長

 小島佑介DI事業推進部長は「10倍ズームで今までの3倍ズームとほぼ同じ価格。店頭価格が下がるデジカメ市場のなかで、本機が中心的な役割になるのでは」と語り、また「ユーザー調査によれば、平均13.2倍のズーム機能が求められている」と、市場ニーズとの合致を強調した。

 また、手ブレ補正機構が搭載されていないことについては「感度を上げ、シャッタースピードを2絞り分速くすることで対応している」と述べた。CCDの感度設定はオートのほか、ISO100/200/400/800相当となっている。

【主な仕様】

  • 撮像素子:1/2.7型有効202万画素CCD(補色)
  • 感度:オート、ISO100/200/400/800相当固定
  • 記録画素数:1,600×1,200ドット、1,280×960ドット、1,024×768ドット、640×480ドット
  • レンズ:F2.8~3.5 焦点距離5.9~59mm(35mm換算で38~380mm)
  • シャッタースピード:16~1/1,000秒
  • 露出制御:プログラム自動、絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアル、シーンセレクト
  • 液晶モニタ:1.5型低温ポリシリコンTFT
  • 液晶ビューファインダ:0.55型低温ポリシリコンTFT
  • 電源:リチウム電池パック(CR-V3)×2、単3ニッケル水素電池/リチウム電池/ニッカド電池/アルカリ電池×4
  • 記録媒体:スマートメディア
  • 外形寸法:107.5×77.5×76mm(幅×奥行き×高さ)
  • 重量:310.5g(本体のみ)

 また、本発表会でデジタルカメラ市場についてのプレゼンテーションがあった。日本写真機工業会によると、2000年の国内市場は出荷台数で356万4,000台となり、銀塩コンパクトカメラを抜いたという。また、金額では1,310億9,500万円となり、銀塩の一眼レフ、コンパクトカメラ、交換レンズを合わせた842億4,200万円よりも大きな産業に成長したと発表された。

 世界台数シェアは、オリンパス23%、ソニー22%、富士フイルム18%、コダック16%となっている(出典:InfoTrends)。国内では富士フイルム、ソニー、オリンパス、キヤノンが強く、オリンパスは「現在は取り戻しているが、昨年はシェアを落とした」(小島部長)という。また、2000年は国内でも、1万円以下の低価格デジタルカメラが台数で約15%のシェアを占めたとしている。

世界市場の台数予測 国内台数シェアの推移

 なお、三洋電機、日立マクセルと共同開発している光磁気メディア「iD PHOTO」については、「搭載機を今頃発表する予定だったが、ドライブのサイズを考えて、第2世代ドライブからの採用を考えている」との発表があった。

CAMEDIA C-1
レンズ断面図

 また、発表会場では3月6日に発表された「CAMEDIA C-1」も展示された。130万画素CCDを搭載した単焦点レンズのエントリーモデルで、3月24日に発売される。価格は38,000円。外形寸法は110×34×62mm(幅×奥行き×高さ)、重量は165g(本体のみ)となっている。

 レンズからの入射光を90度屈折させ、横向きに設置したCCDで受光するという構造を採用、これにより画質を維持したまま小型化を実現できたという。小島部長によると「お金をかければもっと小型化できるが、いかに安く提供できるかが使命だと考えた」との理由で、この方式になったという。

□オリンパスのホームページ
http://www.olympus.co.jp/
□ニュースリリース(CAMEDIA C-700 Ultra Zoom)
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/C700ulzm/c700uz.html
□ニュースリリース(CAMEDIA C-1)
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/C1/c1.html
□関連記事
【3月6日】オリンパス、コンパクトな131万画素デジタルカメラ「CAMEDIA C-1」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010306/olympus.htm
【1999年7月28日】オリンパス、三洋、日立マクセルが共同でデジカメ用光磁気ディスクを開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990728/id.htm

(2001年3月21日)

[orimoto@impress.co.jp]

I
◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】

00
00  AV Watchホームページ  00
00

ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.