TDK、MPEG-4を利用した映像配信システム「WonderStream」 －MPEG-4システムレイヤに完全準拠

　TDK株式会社は、MPEG-4を利用した映像配信システム「WonderStream」を、5月7日より発売する。価格は「Light版」が590,000円～、「Pro版」3,610,000円～となっている。

　「WonderStream」は、MPEG-4のシステムレイヤに完全準拠した配信システム。これまでのMPEG-4映像は、主に規格中のMPEG-4ビデオに対応していたが、本製品ではシステムレイヤを利用。映像、音声、静止画、テキストといったオブジェクトを扱い、シーン記述を用いることで、それらのオブジェクトを合成できる。

システム構成	プレーヤー画面

　本製品のシステム構成は、ライブ映像のエンコード/配信と、その他のMPEG-4情報の配信を行なうメインサーバー用ソフト、ライブ映像のエンコード/配信を専用で行なうライブサーバー用ソフト、1台のメインサーバーと、複数のライブサーバーを同時に制御するマネージャアプリケーション、クライアント側で配信された情報を再生するプレーヤソフトで構成される。

　ターゲットユーザーは、Web放送局や、遠隔教育システム、遠隔監視システムなどで、主に企業や自治体など、独自のブロードバンドネットワークを持つユーザー。一般への販売は行なわれないが、「将来的にはPDAや携帯端末などにも利用したい」という。

　発表会で公開されたデモの映像は、比較的高画質で「VHS以上の画質」としていた。また、マルチオブジェクトのデモでは、再生されている映像に重ねてテキストを表示。メインの再生画面の脇には別のカメラからの映像も表示され、切替もスムーズであった。

□TDKのホームページ
（4月12日現在、この製品に関する情報は掲載されていない）
http://www.tdk.co.jp/

(2001年4月12日)

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