ソニー、MDとパソコン間のUSB転送規格を策定
―著作権保護技術としてOpenMGを採用


6月27日発表



 ソニー株式会社は、MD機器とパソコン間の著作権保護付き転送規格「Net MD」を策定したと発表した。転送にはUSBを使用する。策定時の賛同社は、株式会社ケンウッド・ジオビット、株式会社ジャストシステム、日本電気株式会社(NEC)、富士通株式会社、Liquid Audio、RealNetworksの6社。

 同規格は、音楽MD規格「Rainbow Book」の拡張規格で、MD機器とパソコン間の認証、音楽データの転送フォーマット、著作権保護技術などの仕様が含まれている。これにより、同規格に対応する配信サービスからダウンロードした暗号化済みの音楽データを、認証されたMD機器へ高速に転送できるとしている。また、現行のMDディスクや記録方式を使用するため、既存のMD機器で再生することができる。

 音声圧縮方式には、現行のMDと同じ「ATRAC」と「ATRAC3」を使用。また、著作権保護技術には「OpenMG」と「MagicGate」が採用された。パソコン上のデータを「OpenMG」で暗号化し、MD機器とパソコンとの間の認証を「MagicGate」で行なう。加えて、SCMS(Serial Copy Management System)により、2世代以上の複製を防ぐ。

 同社では「著作権保護に配慮したNet MDは、音楽配信ビジネスの活性化にも寄与すると期待している」とコメントしている。なお、同社によるとMD機器は、2001年末までに累計5,400万台(全世界)の普及が見込まれるという。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200106/01-037/

(2001年6月27日)

[orimoto@impress.co.jp]

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