ビクター、DVD制作プロセス用の新技術「DVD-K2」発表
―ジッタ、リップルなどを低減、ソフトは今秋発売


7月6日発表



 日本ビクター株式会社は、DVD向けの新しいマスタリング、エンコーディング、カッティングの各技術「DVD-K2」を発表。「DVD-K2」を使用したDVD-Video/Audio/ROMディスクの受注を7月より開始する。

 また、ビクターエンタテインメント株式会社は、同技術で制作したDVD-Videoソフトを今秋に投入。第1弾はクラシックアーティスト村治佳織のDVD-Videoが予定されている。

 「DVD-K2」とは、同社のCD録音技術「DIGITAL K2」をDVD向けに応用したもので、「DVD-K2マスタリング」、「DVD-K2エンコーディング」、「DVD-K2カッティング」の総称。

 マスタリング、エンコーディング、カッティングといったDVD制作における各プロセスに適用。これに同社エンジニアのノウハウが加わることで、音質・画質上の変化要因を排除し、オリジナルマスターに限りなく近いDVDの制作が実現するとしている。

 「DVD-K2マスタリング」は、同社のハイエンドCDマスタリング技術「xrcd」をベースにしたもので、これに「DIGITAL K2」を導入したもの。音声フォーマットとしてドルビーデジタル、dts、MPEG-2、PCMの各音声フォーマットに対応し、2ch以上のマルチチャンネル録音も可能。また、完成した音素材は、ファイルデータのままエンコーダに転送される。

 「DVD-K2エンコーディング」は、独自の「ファインパス・MPEG2エンコーダ」に「DIGITAL K2」を組み込み、高画質化と高音質化を図ったもの。同社のコンプレッショニストが「DIGITAL K2」内蔵の「オリジナル・ファインパス・エンコード」技術を駆使することで、「圧縮ノイズの極めて少ない、極限にまでジッタ成分を抑えた鮮やかな映像・音声を表現する」としている。

 「DVD-K2カッティング」は、カッティング用のマスターテープを再生した後に発生するジッタ、リップルなどの信号外成分を除去するシステム。これによりマスターテープ本来の情報を記録できるとしている。また、従来の「K2レーザーカッティング」で使用するパルスドライブを従来比6倍に高速化している。

□ビクターのホームページ
http://www.jvc-victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/products/others/DVD-K2.html
□「DIGITAL K2」のニュースリリース(英文)
http://www.jvc-victor.co.jp/english/products/others/digitalk2-e.html

(2001年7月5日)

[orimoto@impress.co.jp]

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