三洋電機、PLL内蔵型のチューナ用LSIを出荷


8月より順次サンプル出荷

サンプル価格:「LV23000M」500円
       「LV23100V」700円

連絡先:セミコンダクタカンパニー
    システム事業推進部
    デジタルオーディオビジネスユニット
    Tel.0276-61-7969



 三洋電機株式会社は、チューナ部とPLLシンセサイザをワンチップ化したチューナ用LSI「LV23000M」と「LV23100V」のサンプル出荷を発表した。出荷時期は、ラジカセ向けの「LV23000M」が8月、携帯情報機器向けの「LV23100V」が10月。価格はそれぞれ500円、700円となっている。

 今回発表された2機種は、FM/AMチューナ、MPXステレオデコーダ、PLL周波数シンセサイザの各機能ブロックを1チップ化したもの。同社では「ラジオ機能搭載機器の設計の標準化を容易にする」としている。両チップともNEW FCC規格に対応し、アクティブLPF用トランジスタを内蔵している。また、LV23000MにはAMローカットコントロール機能を内蔵する(LV23100Vは外付けで対応)。

 同社のバーチャルサラウンドシステム用LSIなどで使用している「Bi-CMOSプロセス」を導入し、従来2、3個のLSIで構成していたラジオシステムの1チップ化に成功。また、チューナ部はBIP、PLL部はCMOSと異なっていたプロセスを、CMOSに一本化した。これらにより、周辺部品点数の30%削減と、プリント基板面積の50%削減が行なえるという。

 「LV23000M」は、チューナ部が5V、PLL部が3VのMFP36S(SOP36S)パッケージ。同社ではラジカセ向きとしている。「LV23100V」は、チューナ部が3V、PLL部が3Vと低電圧のため携帯オーディオ機器や携帯情報機器向け。パッケージにはSSOP36を採用する。

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0107news-j/0705-1.html

(2001年7月6日)

[orimoto@impress.co.jp]

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