直販価格:18,000円
もちろん、この製品のメインはHDDユニットなのだが、付属する「HDDユーティリティディスク」には、ひっそりと「DVD Player Version 2.10」も同梱されている。現在のDVD Playerの最新バージョンは2.02であり、0.08バージョンが上がることになる。 そこで、AV Watchでは、SCPH-30000およびSCPH-35000GTに対応する内蔵型の「EXPANSION BAYタイプ」である「SCPH-10260」に含まれる、DVD Player Version 2.10について検証した。 ■ インストールの実際 PS2のDVDプレーヤーは、今までに4回バージョンアップされており、今回が5度目のバージョンアップとなる。バージョンアップの履歴を下表に示したが、リモコン対応のVer 2.xxになって以降は、あまり大きな変化はない。
実際のバージョンアップ作業で注意したいのは、DVD Player Version 2.10がHDDユーティリティディスクに入っていること。というのは、HDDユーティリティディスクが、起動時にHDDの有無をチェックし、HDDが接続されていないと、操作メニューに入れないからだ。結果的に、HDDを接続した状態でないと、DVD Player Version 2.10をインストールできない。
また、本体にDVDプレーヤーが内蔵されたSCPH-30000を使用したのにもかかわらず、DVD Playerはメモリーカードにインストールされる。この方法が今回に限った措置なのか、根本的に内蔵のDVD Playerは書き換えることができないのかは不明だ。なお、実際の書き込みには1分53秒を要した。 その後、ユーティリティディスクを取り出し再起動。本体設定を見てみると、確かに、DVDプレーヤーのバージョンは2.10になっている。そこで、ブラウザでメモリーカードの中を確かめると、DVDプレーヤーの容量は2,052KBと、Ver2.00からは10KB増えていた。
ただ、バージョンが上がったことは、この表示の上でしか確認できず、今まで使ってみたところでは前バージョンとの相違点を見出せなかった。AVマルチで接続している場合RGBに設定していても、DVDプレーヤーが起動すると「Y Cb/Pb Cr/Pr」に切り替わることも同じ。USBキーボードや、USBマウスでの操作にも対応していない。ちなみに、HDDユーティリティディスクを使って、CDプレーヤーも1.30にバージョンアップできたが、これも1.20との違いがわからなかった。 なお、HDDを接続していると、本体の起動そのものに時間がかかるようになる。そのため、リセットしてからDVDが再生されるまで約38秒かかり、従来の約23秒から約15秒も遅くなっている。 また、付属の取り扱い説明書のDVDプレーヤーの項目には、「詳しくは、プレイステーション2本体か、DVDリモートコントローラキットの説明書をご覧ください」と明記されており、ページ数はわずか2ページ。ユーティリティディスクにもオンラインヘルプは入っていない。 ■ 番外編 最後に、番外編として初代のPS2「SCPH-10000」にDVD Player Version 2.10が入ったメモリーカードをさしてみた。すると、本体設定ではVer2.10と表示され、問題なくDVDを再生できた。 ただ、容量はVer2.00とまったく同じ、2,042KBと表示された。しかし、これが何を意味するのかはわからなかった。
□SCEIのホームページ (2001年7月19日)
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