ソニー、マルチチャンネルSACDプレーヤー4機種を一気に投入 ―45,000円～25万円までフルラインナップ

　ソニーマーケティング株式会社は、マルチチャンネルSACDプレーヤー4機種を9月1日より順次発売する。同社のピュアオーディオファン向けのESシリーズとして「SCD-XA777ES」、「SCD-XA333ES」の2モデル、エントリーモデルとして「SCD-XB7」と「SCD-XE6」の2モデルをラインナップする。価格はすべてオープンプライスだが、店頭予想価格はXA777ESが25万円前後、XA333ESが11万円前後、XB7が55,000円前後、XE6が45,000円前後と見込まれる。

SCD-XA777ES	SCD-XA333ES
SCD-XB7	SCD-XE6

　4機種とも、マルチチャンネルで録音されたSACDソフトのほか、プレスCD、CD-R/RWの再生に対応。全機種にSACD用DSDフィルタや、CD用デジタルフィルタ、駆動する電流源の個数でアナログレベルを表現するマルチレベル方式のD/Aコンバータを統合した新開発の「スーパーオーディオD/Aコンバータ(SA DAC)」を搭載している。これにより、従来の方式に比べて歪みをより抑えることができたという。

　特にフラグシップのXA777ESには、SA DACをチャンネルごとに計6個搭載する「TRI POWER DACシステム」を採用。ステレオ2ch再生時は片側チャンネルに3個のSA DACを使用して、S/N比、ダイナミックレンジの向上を図っている。なお、マルチチャンネル再生時にはコンバータごとに1chずつ処理される。

　さらに、SCD-XE6を除いて、デジタル回路、アナログ回路用に専用トランスを搭載。オーディオ回路へのデジタルノイズの干渉を抑えている。加えて、XA777ESとXA333ESでは、漏洩磁束と振動の少ないRコアトランスを採用し、高音質化が図られている。

　なお、XB7とXE6には、3個SA DACを使用。マルチャンネル再生時には、前面パネル中央のインジケータが、青く点灯するようになっている

【主な仕様】

	SCD-XA777ES	SCD-XA333ES	SCD-XB7	SCD-XE6
発売日	9月1日		10月10日
店頭予想価格	25万円 前後	11万円 前後	55,000円 前後	45,000円 前後
スーパーオーディオCD再生時
再生周波数範囲	2Hz～100kHz
周波数特性	2Hz～50kHz(－3dB)
ダイナミックレンジ	108dB以上	106dB	104dB
全高調波ひずみ率	0.0012%以下	0.0015%	0.0018%
ワウ・フラッタ	測定限界(±0.001%W-Peak)以下
CD再生時
周波数特性	2Hz～20kHz(JEITA)
ダイナミックレンジ	100dB以上	100dB	99dB
全高調波ひずみ率	0.0017%以下	0.0018%	0.002%
ワウ・フラッタ	測定限界(±0.001%W-Peak)以下
総合
チャンネル数	5.1ch/2chステレオ
デジタル出力	光/同軸(ともにCD再生時のみ)			光(CD再生時のみ)
アナログ出力	マルチチャンネル(5.1ch) アンバランス(ステレオ2ch、RCA)
出力レベル	デジタル(光)：-18dBm(固定)
	デジタル(同軸)：0.5Vp-p(固定)			－
	アナログ(アンバランス)：2Vrms(固定) ヘッドホン：10mW(32Ω負荷)
消費電力	27W	23W	22W	21W
外形寸法 (幅×奥行き×高さ)	430×380×130mm		430×290×115	430×290×95
質量	約16kg	約9.5kg	約5.7kg	約3.9kg

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200107/01-0725/
□SACDのページ
http://www.sonymusic.co.jp/MoreInfo/SACD/
□関連記事
【キーワード】スーパーオーディオCD
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990805/key87.htm#SACD

(2001年7月25日)

[furukawa@impress.co.jp]