■ GT950J
上下に加え、左右方向への電動レンズシフト機構を備えており、同社では「100万円以下クラスでは初めて」としている。シフト機構により、投写画面幅の左右0.55倍、上下0.85倍の移動が可能になっている。100型投影時には、左右それぞれに約1.1mm、上下それぞれに約1.3m移動可能。加えて、電子式の台形補正機能(上下)も併用できる。リモコン操作でフォーカス、レンズシフト、ズームを調節でき、100型投影時の最短設置距離は4m。 また、「ガンマ補正」、「色補正」、「ホワイトバランス調整」といったカラーマネジメント用の独自LSIを搭載。色補正は「モード1」、「モード2」、「モード3」、「sRGB」の4種類がプリセットされ、「モード1」がホームシアター向けとしている。
「モード1」は、「暗いシーンでの再現性と、肌色、芝生の緑、空の青などをきれいに見せる補正」(同社)が行なわれ、暗部階調のつながりと、記憶色の再現に重きを置いているという。「モード2」はイエローの彩度などを抑えることで、肌色を自然にするモード。「モード3」は「カラーテレビのような画面」とし、彩度とコントラストを上げたものとなっている。 ユーザー設定は2種類保存でき、全体のカラーバランスとY、M、Cの調整が行なえる。また、ホワイト設定のON/OFFが可能で、ONにすると同社の基準値(9,600K)になる。
さらに、添付のドライバにより、業界初の縦置きが可能。投写画像の縦位置表示が行なえるので、ポスター、ポートレート、文書、ホームページなどの表示に向くとしている。 本体にはPCカードスロットを装備し、PCカードに記録した画像の表示が可能。対応ファイル形式は、TEXT、HTML、JPEG、BMP形式の4種類となっている。 PCカードスロットにLANカードを装着すれば、電源のON/OFF、ランプの積算使用時間の表示などをLAN経由で行なえる。さらに、USB端子を搭載し、マウスによる手書きやポイント表示などが行なう「チョークボード機能」を使用できる。 映像入力端子として、DVI-I、アナログRGB(D-sub 15ピン)、S、コンポジットを各1系統ずつ装備。なお、アナログRGB用のD-sub 15ピン端子は、別売のコンポーネント変換アダプタ(1,500円)やD端子変換アダプタ(2,000円)を介して、コンポーネント入力にも対応する。 外形寸法は362×323×163mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.2kg。ファンノイズはランプエコモードで31dB以下としている。
■ VT45J
外形寸法299×207×85mm(幅×奥行き×高さ)、重量2.5kgの小型液晶プロジェクタ。ビジネスユースとともにホームシアター用途も意識しており、主な販路として電器系量販店や文具ルートが予定されている。リモコン、キャリングポーチが付属する。 0.7型の液晶パネルを3枚搭載。パネル解像度は800×600ドットで、1,280×1,024ドットまでの表示が行なえる。また、光源には135WのNSHランプを採用し、明るさは1,000ANSIルーメン、コントラスト比は300:1となっている。100型投影時の最短距離は3.7m。 「GT950J」同様に上下左右のレンズシフト機能を装備。ただし、調整は手動で行なう。また調整可能範囲も異なり、投写画面幅の左右1/3倍、上下1/2倍となっている。カラーマネジメントもGT950Jと同等の機能を搭載。ファンノイズは標準38dB、ランプエコモードで36dBとなっている。
取締役営業本部長の坂上信哉氏は、「今回発表した2製品は戦略商品。当社のプロジェクタは2000年に113,000台を出荷したが、2001年は18万台を目指す。これにより、世界市場10%以上のシェアを確保したい」と、新機種にかける期待を述べた。 また、プロジェクションシステム事業部長の木村政己によると、「何年も前には、2~3kgのウルトラモバイル市場に注目が集まると思われていたが、ここ数年は明るさとコストパフォーマンスに焦点が移ってきている。今回の発表の2機種でこうしたカテゴリーを拡充したい」と語った。
【主な仕様】
□NECビューテクノロジーのホームページ (2001年7月26日) [orimoto@impress.co.jp] |
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp