デコーダは、「THXサラウンドEX」規格準拠の「ドルビーサラウンドEX」のほかに、「DTS」、「DTS-ES」、「ドルビーデジタル」、「ドルビープロロジック II」、「MPEG-2 AAC」も内蔵。フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R用7chアンプは、「ホームTHX」規格中の、2,000キュービックフィート(約57m3/15帖程度)のリスニングルーム用規格である「THX Select」の認証を受けている。 同社独自のサラウンドモードは、「Theater-Dimensional」、「Mono Movie」、「Enhanced7」、「Orchestra」、「Unplugged」、「Studio-Mix」、「TV Logic」、「All Ch Stereo」の8モードが用意されている。 アンプ部は、聴感上のS/Nを向上させるという、同社のワイドレンジアンプ技術「WRAT(ラット)」を採用。同システムは、すべての回路網を閉ループ化し、グラウンドとの間を一点で接続させることでグラウンド電位の変動を低減。スピーカーのネットワークや振動板に流れる過剰エネルギーを打ち消す瞬時電流供給能力(HICC:High Instantaneous Current Capability)を向上させ、スピーカー制御能力を高めている。 また、パワーアンプには、低NFB(Negative Feed Back/負帰還)のものを採用。「周波数特性を高域まで伸ばしながらも低域から高域まで歪みを低減。応答性や聴感上のS/Nといった動的特性を損なうことなく、スピーカー駆動力と制動力を向上させた」という。 なお、スピーカーターミナルは、全チャンネルでバナナプラグ対応大型ネジ式のものを装備。4Ωのスピーカーも使用できる「スピーカーインピーダンス設定機能」も備えている。 その他にも、ボリュームの後段に音量レベルと連動するゲイン調整アンプを搭載した、マイコン制御で減衰レベルをコントロールする「リニア・オプティマム・ゲイン・ボリュウム回路」を採用。さらに、2チャンネル再生時にビデオ回路や表示パネルの電源を切りノイズの発生源を抑える「ピュアオーディオモード」なども備える。 また、サブウーファーやセンタースピーカー未使用時に、DSP内でフロントL/Rの信号にダウンミックスされていた信号を、D/Aコンバーターでレベルの制約を受けないアナログに変換。その後にダウンミックスを行なう「ノン・スケーリング・コンフィグレーション回路」を新開発して搭載。ダイナミックレンジやS/Nの劣化を防止したという。 さらに、オーディオ/ビデオ分離基板とすることでノイズの混入を防ぎ、加えてフロント&センター用とサラウンド&サラウンドバック用に分離したアルミ押し出し大型ヒートシンクも搭載。高音質化、安定動作化を図っている。 また、マクロ機能付きのバックライト学習リモコンが付属し、オンスクリーンディスプレイ(OSD)は「Basic」、「Advanced」の2メニューを用意。入力ソースの種類ごとにリスニングモードを自動記憶する「リスニングモードメモリー機能」や、メディア毎の音量レベルを一定に自動調節する「インテリ・ボリュウム」、電源ON時のレベルを設定できる「パワーオンボリュウム機能」などの機能も装備する。また、ホーム統合コントロールシステム「Panja」などに対応可能なRS-232端子も内蔵している。 その他の機能として、ラインダブラー使用時などで起こる映像と音声の微小なズレを補正する「A/Vシンク」、スピーカー間の位置を調節できる「リラティブディレイ機能」、小音量でもセリフがはっきり聴き取れる「レイトナイトモード」なども搭載する。 【主な仕様】
http://www.onkyo.co.jp/ □ニュースリリース http://www3.onkyo.co.jp/what/news.nsf/view/tx_ds898 (2001年8月1日) [fujiwa-y@impress.co.jp] |
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