TI、ハイビジョン対応DMDチップ「HD」をシャープに供給

XV-Z9000

　米Texas Instrumentsは、1,280×720ドットの新DMD「HD」が、シャープのDLPプロジェクタ「XV-Z9000」に採用されたことを発表した。

　「HD」は、720pのリアル表示と16：9のアスペクト比を初めて実現したDMD素子。「すべての画像フォーマットで、映像の鮮明さが改善される」としている。

　また、カラーホイールの回転スピードを300Hz以上に向上させ、従来製品で発生していたカラー・セパレーションを「実質上除去した」という。なお、「XV-Z9000」のカラーホイール構成は4色ではなく、W(ホワイト)を除いた専用設計の「プライマリーカラーホイール」となっている。

　発表文の中でTexas Instrumentsは、「XV-Z9000のコントラスト比は1,100：1」と説明した上で「LCDおよびLCoSテクノロジーを搭載した製品よりも高品位なイメージを提供できる」と述べている。

　Sharp Electronicsのマーケティング・ディレクター、フランク・デマーティン氏は、「『HD』により、市場をリードできる製品を魅力的な価格で提供できた。顧客から寄せられた意見から見て、『XV-Z9000』は、同一価格帯の他の製品を超える性能を持っている」とコメントしている。また、「これは同機により、当社が市場リーダーとなることを意味している」と語っている。

□Texas Instrumentsのホームページ(英文)
http://www.ti.com/
□日本テキサス・インスツルメンツのホームページ
http://www.tij.co.jp/
□ニュースリリース(日本TI)
http://www.tij.co.jp/jsc/docs/news/scj0156.htm
□関連記事
【7月17日】シャープ、世界初の1,280×720ドットDMD搭載DLPプロジェクタ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010717/sharp.htm

(2001年8月9日)

[orimoto@impress.co.jp]