Philips、欧州向けビデオデッキの生産を中止。船井に全面委託


8月16日発表(現地時間)



 オランダのPhilipsは16日(現地時間)、欧州市場向けの民生用ビデオデッキの生産を中止すると発表した。自社開発を縮小し、そのリソースをマーケティングと販売に集中するほか、DVDやデジタルビデオなどのデジタル家電に注力するとしている。なお、今後の製造は、世界最大規模のビデオデッキ製造会社である船井電機に委託する。

 今回の合併にあたり、 Philips Consumer Electronics MainstreamのCEOであるGuy Demuynck氏は、「家電市場の成長率は鈍化している。ビデオレコーダとテレビデオについて、Phlipsは欧州ではトップ、世界でもトップ3に入る。このポジションを守るために、船井との協力関係を拡大することに決めた」と説明している。

 現在、同社はオーストリアとハンガリーで、ビデオレコーダを生産しているが、ハンガリーでは、テレビデオの生産を行なうほか、DVDの生産能力を増強する。また、2002年半ばまでに、オーストリアのビデオデッキ関連部門から、約千人の人員削減を行なう。

□Phlipsのホームページ(英文)
http://www.shochiku.co.jp/video/
□ニュースリリース(英文)
http://www.news.philips.com/200108160.html
□船井電機のホームページ
http://www.funai.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.funai.co.jp/funai/pre010820.htm

(2001年8月17日)

[furukawa@impress.co.jp]

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