クリエイティブ、マルチエフェクトエンジン搭載のサウンドチップ
―「EAX ADVANCED HD」も提唱


Audigy
8月20日発表

連絡先:クリエイティブメディア
    Tel.03-3256-5577



 クリエイティブメディア株式会社は20日、マルチエフェクトエンジンを搭載したサウンドプロセッサ「Audigy(オーディジー)」を発表。同時に、同社が提供するデジタル音響技術の総称として「EAX ADVANCED HD(イーエーエックス アドバンスド エッチディ)」を提唱した。

 「Audigy」は、マルチエフェクト機能を搭載するサウンドプロセッサ。サウンド処理に特化し、エフェクト機能を最適化した結果、SoundBlaster Live! シリーズに搭載された同社の「EMU10K1」プロセッサに比べ、パフォーマンスを向上させたとしている。詳細は同社のホームページで公開される予定。

 また、「Audigy」発売を機に、同社提供のハード、ソフト、APIなどを「EAX ADVANCED HD」と包括的に総称。「Audigy」を含む「EAX ADVANCED HD」により、「マルチエンバイロメント機能」などの「先進のオーディオ機能や性能を実現する」としている。


 「マルチエンバイロメント機能」は、ゲームのための機能。「トンネルを抜けて広い場所に出る」といった音場の変化を表現する「エンバイロメント モーフィング」、物体の位置関係を再現する「エンバイロメント パンニング」、物体が障害物に跳ね返るなどの立体音響を実現する「エンバイロメント リフレクションズ」、屋内と屋外の違いをハイパスフィルタでシミュレートする「エンバイロメント フィルタリング」の4つで構成。さらに、4つのエフェクトを同時に実行することも可能。

 ゲーム開発者にはこれらの機能が、「EAX ADVANCED HDゲームオーディオライブラリ」として提供される。DirectSoundやOpenAL、Dolby Digital 5.1 mixing、EAGLE 3.0 Graphical Librarian EditorなどのAPIをサポートする。

 さらに音楽再生ソフト向けとして、MP3やWMAなどへのエンコード時に、ヒスノイズやスクラッチ音を低減する「オーディオクリーンアップ」や、ピッチを変えずに再生スピードを変化させる「タイムスケーリング」、ステレオ音源からサラウンドサウンドを作り出す「DREAM」などの機能が提供される。

□クリエイティブメディアのホームページ
http://japan.creative.com/
□ニュースリリース
http://japan.creative.com/press/2001/010820-audigy.html

(2001年8月20日)

[orimoto@impress.co.jp]

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