ラインナップは、入出力ボックスを外付けタイプとした「Sound Blaster Audigy Platinum eX」と、5インチベイ内蔵型の「Sound Blaster Audigy Platinum」、入出力ユニットを簡略化した「Sound Blaster Audigy Digital Audio」の3種類。価格はそれぞれ38,800円、29,800円、18,800円となっている。Intel互換のCPUとマザーボードに対応し、OSはWindows 98 SE/Me/2000をサポート。 また、同シリーズの推奨スピーカーシステムとして、サブウーファ付きアンプ内蔵スピーカーセットも同時に発表された。5.1ch、4.1ch、2.1chの各システムが用意され、価格は全てオープンプライス。 5.1chの「Inspire 5.1 5300」は9月下旬に発売で、店頭予想価格17,000円弱、4.1chの「Inspire 4.1 4400」は10月上旬発売で、店頭予想価格は12,000円弱、2.1chの「Inspire 2.1 2400」が10月上旬の発売で、店頭予想価格5,000円前後の見込みとなっている。
■ Sound Blaster Audigyシリーズ
「Sound Blaster Audigy」シリーズは、8月20日発表のE-mu Systems製「Audigy」を搭載したサウンドカード。「Audigy」は、「SundoBlaster Live!」搭載のEMU10K1チップに比べ、4倍のパフォーマンスを持つという。 24bit/96kHzの入力が行なえ、アナログ、またはデジタル入力を24bit/48kHzに変換するほか、ドルビーデジタルをデジタルまたは、デコードしてアナログ5.1chで出力できる。 デジタル出力は44.1/48/96kHzを選択可能。レコーディング時には、16bitで8/11.025/16/22.05/24/32/44.1/48kHzの各レートに対応している。Steinbergのマルチトラックレコーディング仕様「ASIO」もサポートした(2.0は非対応)。 SN比はシリーズ最高の104dB。周波数特性は10Hz~22kHz(-3dB)となっている。また、従来シリーズ同様、64音同時発音の「SoundFont 2.1」も搭載された。
「マルチエンバイロメント」は、最大4chをリアルタイムで同時レンダリングし、各環境ごとの音響特性を同時に再現するもの。例えば、主人公のいる部屋の音、ホール外の廊下から聞こえる音、屋敷外からの音などのエフェクトを、使い分けながら同時に再生することができる。これにより、「正確な3D効果が得られる」としている。 このほか、「エンバイロメント モーフィング」、「エンバイロメント リフレクションズ」、「エンバイロメント フィルタリング」といったエフェクトを使用可能。なお、対応予定ソフトの発表は行なわれなかった。 パッケージには、「EAX ADVANCED HD」に対応した音楽再生ソフト「Creative PlayCenter 3」を同梱。ドルビーデジタルの5.1ch再生が行なえる。また、2chオーディオをバーチャルサラウンド化する「DREAM」や、アナログ音源からのレコーディング時にノイズやポップ音を低減する「オーディオクリーンアップ」、ピッチを変えずにBPMを変更する「タイムスケーリング」などの各機能も備えている。
カードは「Sound Blaster Audigy」シリーズで共通で、カード本体にアナログ5.1ch出力やSB1394端子などを搭載している。SB1394とは、IEEE 1394完全互換のインターフェイスで、DVカメラやストレージデバイスなどとデータ転送が行なえる。
「Audigy Drive」にはSB1394端子のほか、音声入力として同軸デジタル×1系統、光デジタル×1系統、ライン入力×2系統、マイク入力×2系統、Aux入力×1系統を搭載している。出力は、同軸デジタル×1系統、光デジタル×1系統、ヘッドフォン×1系統。MIDI入出力端子も1系統づつ搭載する。 バンドルソフトは、DTM系が「Cubasis VST」、「WaveLab Lite」、「ReCyle Lite」、「ACID STYLE 2.0(英語版)」など。映像系は、「Ulead VideoStudio 4.0 SE Basic」となっている。
「Sound Blaster Audigy Digital Audio」は、上位2機種から入出力を省いた廉価モデル。同梱のドータカードにはライン入力2系統、ミニMIDI入出力、デジタルDIN出力DINを装備し、付属のデジタル入出力モジュールには、同軸デジタル入出力と光デジタル入出力が各1系統づつ搭載されている。
■ 「Inspire」シリーズ 同時発表のマルチチャンネルスピーカーシステムは、いずれもDTS/ドルビーデジタルデコーダなどは搭載せず、サウンドカードとの接続はアナログのみ。サブウーファは木製キャビネットを採用し、アンプはサブウーファ部に内蔵されている。電源/ボリューム操作用のワイヤードリモコンが付属する。 「Inspire 5.1 5300」のサテライトスピーカー出力は6W×5ch、サブウーファ出力が18W。周波数特性は47Hz~20kHz、S/N比75dB。外形寸法/重量は、サテライトスピーカー1本が96×92×112mm(幅×奥行き×高さ)/0.47kg。サブウーファは220×250×222mm(同)/重量3.6kg。
「Inspire 4.1 4400」のサテライトスピーカー出力は6W×5ch、サブウーファ出力が17W。周波数特性は40Hz~20kHz、S/N比75dB。 「Inspire 2.1 2400」のサテライトスピーカー出力は4.5W×5、サブウーファ出力が12W。周波数特性は38Hz~20kHz、S/N比75dB。 「Inspire 4.1 4400/2.1 2400」の外形寸法/重量は、サテライトスピーカー1本が96×87×95mm(幅×奥行き×高さ)/0.33kg。サブウーファは192×211×192mm(幅×奥行き×高さ)/重量2.4Kg。
【主な仕様】
新製品の発表に当たり、グループCEOのSim Wong Hoo氏が来日し、プレゼンテーションを行なった。同氏は「今回発売のシリーズは、業務市場にも民生市場にもアピールできる製品。コンシューマにはプロのサウンドクォリティを提供し、プロにはコンシューママーケットの価格を提供できる」と語った。 また、同社のドメインを「Sound Blasterの知的資産」、「スピーカー」、「携帯オーディオプレーヤー」、「インタラクティブミュージック市場」の4つと説明。特に、現在のオーディオ市場を「音質に無関心な層とハイエンドの2極化」と指摘し、「単に音楽を聴くだけでない、一般の人がエンジョイできる分野」を「インタラクティブミュージック」として想定しているという。
□クリエイティブのホームページ (2001年8月24日) [orimoto@impress.co.jp] |
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp