「DET」は、480i/480p/720p/1080iのD4までの映像と、XGA(1,024×768ドット)のPC出力を、1,440iにアップコンバートする技術。高精細化によりジャギーの低減と垂直解像度が向上。ブラウン管のみならず、PDPやプロジェクタ(同社のD-ILA素子など)にも展開できるという。 1/3で480、1/2で720、3/4で1080になる整数比変換可能な走査線数により、変換時の補間特性が高く、また、マルチ画面表示の際に480i縮小映像を垂直3画面に表示することも可能。「データ放送などの小さな文字もくっきり表示し、表示フォーマット切り替え時もシームレスに再生を行なう」としている。 水平走査周波数は720pと同一の45kHz、ピクセルクロックは74.25MHzで表示。PC映像の表示はXGAグレードまで対応し、「インターネットのブロードバンド化やデジタルカメラの高画素化などを背景にした、家庭での大画面表示ニーズに対応した」という。
ディティールエンハンス処理に際しては、3倍オーバーサンプリング信号処理を行なった後に、DSD(デジタル・スーパー・ディテール)処理によりエッジ成分制御を行ない、高調波を付加し高域成分を補っている。また、通常のエンハンサでは2重に効いてしまう垂直/水平2軸が重なる斜め領域処理を、水平、垂直成分の強さによって独立制御できるアルゴリズムを開発。「斜め成分が多い映像シーンで精細感のある映像表現を実現。また、円弧を描く映像においても1,500本の解像度との相乗でスムーズな描写が可能となった」としている。
(2001年9月18日) [fujiwa-y@impress.co.jp] |
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