「1ビットデジタルアンプ」とは、同社が'99年6月に発表した技術で、CDの64倍という約2.8MHzの詳細なレートでサンプリングした後、1ビット信号でスイッチング増幅を行なうもの。これにより「原音に限りなく近い高音質と省エネ化、小型化を実現した」としている。 今回、新しい「1ビットデジタルアンプ信号処理LSI」を開発し、サンプリングレートを従来の倍となる5.6MHz(1秒間に5,644,800回)に引き上げることに成功。これにより「さらに緻密な超高音質再生が可能になった」という。最終段のスイッチングも約5.6MHzパルス幅にしている。 また、開発された1ビットデジタルアンプ信号処理LSIでは、7次のΔΣ変調によるノイズシェーピングをサンプリング後に行ない、ダイナミックレンジ、再生周波数帯域の拡大を実現する。 加えて、現行機「SM-SX100」で100W×2ch(8Ω、4Ωとも)だった出力を、ほぼ同じサイズで150W×2ch(8Ω)、200W×2ch(4Ω)へと大出力化を図るとしている。 電源部はスイッチング電源で構成され、AC/DCコンバータは効率95%、出力750Wで駆動するという。また、DC/DCコンバータは、動作方式として「ゼロ電圧スイッチング」を採用。効率90%、出力500W×2chを実現した。 今回の開発品を活かし、同社では「1ビットデジタルアンプ」を用いたマルチチャンネル再生システムも開発した。、DVD/SACDプレーヤーとアンプとの間に置く「マルチコントロールセンター」に、様々なオーディオ信号を1ビットに変換する「マルチビット to 1ビット変換回路」を8ch分搭載することで、入力信号をすべて1ビットで処理。「高品質オーディオ再性能能力を最大限発揮するマルチチャンネルシステムを構築できる」としている。
これらの開発品は、10月2日からの「CEATECH 2001」と、10月5日開催の「オーディオエキスポ」でも出品予定となっている。
□シャープのホームページ http://www.sharp.co.jp/ □ニュースリリース http://www.sharp.co.jp/corporate/news/010925-2.html (2001年9月25日) [orimoto@impress.co.jp] |
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